「マジックショーのようだった。」落下の解剖学 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
マジックショーのようだった。
ただただ芝居の技術の高さを楽しむ作品。
スタニスラフスキーはもちろん、
ステラ・アドラー方式の、
お互いの関係性の中で、
芝居をビルドアップしていく中でちょっとした仕草、表情を複数重ねて試行錯誤して取捨選択していくような、
訓練を受けた人たちの、
マジックショーのようだった。
状況を客観的に話す芝居、
客観的から主観が入ってくる芝居、
感情的な芝居、
それぞれ相手の芝居によってシフトチェンジ、減速加速、出力高低、すべてコントロールしている。
小説家同士、その内容と現実、
録音部分の構成等、
シナリオでもうまい部分もあるが、それらのセリフのキャッチボールが素晴らしい。
欧米複数国で、
オーディションを行なった事があるが、毎回、技術の引き出しの多さに驚く。
ロゴス(論理)、エトス(倫理)、パトス(情熱)、同じシナリオでも、
それぞれの違う伝え方、
論理だけでは人は動かない、
倫理が無ければ観客は納得しない、
情熱との按分の割合、センス、
そんな技術に関して、芝居の技術に関して、youtubeで話してます。
スヌープ・ドギー・ドッグまで、いい芝居していた。
コメントする