「お酒は程々にね、。」枯れ葉 アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
お酒は程々にね、。
カラオケは日本が産んだ文化であり、ほぼ全世界で「カラオケ」という言葉で広まっている。
ヘルシンキのカラオケはこの映画のように酒場の生演奏で歌えるようだ。カウリスマキ監督の作品に出る俳優は無表情が常なようなので歌ってる人も聴いてる人々も余り楽しそうではない。
映画は50年位前の北欧の雰囲気だが、ラジオから聞こえるウクライナのニュースで2020年代の今だとわかる。ロシアを常に意識しなければいけないフィンランドの空気と監督の静かな反戦意識のあらわれなのかもしれない。そのような中、お互いが仕事に恵まれず貧乏な中年男女の恋物語が展開する。アンサは何か生き方にこだわりがあるのだろうがスーパーの仕事で廃棄の食品を無断で持ち帰るのは万引と同じなのでクビになるのは仕方ない。ホラッパは仕事は何とかこなせるが酒に溺れてるので仕事中も飲んでしまう。こちらもクビになるのは仕方ない。
人生を少しでも良い方向にするには、愛するものを見つけることしかない。アンサは殺処分になりそうな犬を飼うことした。ホラッパは一念発起して酒を断ちアンサに連絡をする。まさかの交通事故で悲恋に終わるかと思いきや、ホラッパは生きていた。アンサは病床で意識不明のホラッパに語りかけ回復を祈る。ラスト、名前がチャップリンと明かされた犬と共に2人は枯れ葉舞う公園を歩き出す。
何とか幸せになってほしいと思う。アル中だったホラッパが再び酒飲まなけりゃよいのですが、。
キネ旬シアターのアンコール上映で鑑賞。観て良かったです。
りかさん、いつもありがとうございます。
そうですよね、。フィンランドと言えば小林聡美のかもめ食堂でした。
どちらの映画も不思議の国の物語ですが、ほんわかしてるいい国なんだと思います、。