劇場公開日 2023年12月15日

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「時代設定が」枯れ葉 cubonさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0時代設定が

2025年2月18日
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初見は傑作と思った。
けど時代設定が適当なのだけ気になった。
映画だから所詮はフィクションとはいえ、この監督の持ち味はどこか現実地味たリアル感だと思うので、敢えてウクライナ戦争とか出す必要無かったと思う。

湾岸戦争も後にナイラ証言がバレて、アメリカの戦争広告代理店が新生児が殺されたというセンセーショナルな嘘や全く関係無い「油まみれの水鳥」の映像で世論を扇動して戦争を引き起こしたのが露見したし、嘘で塗り固めた情報操作を世界の警察がしている以上、戦争の真の意味は後世にならないと評価できないのに、門外漢の芸術分野がわざわざ政治的なメッセージを陳腐に映画に盛込んで欲しくは無かった。

ウクライナ戦争のせいで舞台が2022年以降と特定される。スマホを持っているのに家にラジオしか無く、求人を求めてインターネットカフェに行くくだりが意味不明になってる。
自分が持ってるスマホで求人検索が完結してしまうし、映画館のレトロなポスターややたら古い雑誌も当たり前に登場してくるのが違和感しか無い。
現代ならキーアイテムの手書きのメモの内容もスマホに打ち込んで何の趣も無く終わるし、現代を舞台でストーリーをより現代的にするか、古き良き過去の時代にするか、どちらかにすべきだった。
この消化不良感さえなければ間違い無く傑作だった。

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cubon