「独特のまどろっこしい恋愛ストーリー」枯れ葉 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
独特のまどろっこしい恋愛ストーリー
アキ・カウリスマキ監督作を初めて鑑賞しました。
アンサもホラッパもすごく不器用でまどろっこしいのだけれど、
それがいい!と率直に思いました。
この独特な世界観というか空気感というか、これがカウリスマキ監督のなせるわざなのだろうと。
初デートでゾンビ映画を選ぶホラッパ、それを面白いと言ってくれるアンサ、ステキです。
大事な女性の電話番号をなくすホラッパ、お互いデートした映画館の前で姿を探すところが、実によいです。
ところどころ、ロシアとウクライナの戦争のラジオが流れます。
そしてカレンダーを見ると2024年。少し未來の話だったんですね。それでも戦争は続いているけれども、
そんな最中でも、ささやかな幸せ、ラブストーリーがここにあり、とても救われる気持ちになりました。
それから、フィンランドでサッカーが国民にすごく根付いたスポーツであることも微笑ましいですし、
独特のちょっとした笑いをところどころで入れてくるあたりも、ツボでした。
犬の名前がチャップリンかぁ。アンサは本当に映画好きな女性なのかもしれませんね。
ホッとできる作品。私は好きです。
コメントする