関心領域のレビュー・感想・評価
全368件中、121~140件目を表示
う〜ん趣味じゃない...
正直あんまり面白く感じられませんでした
①物語的な動きが乏しすぎる
②想像に任せるというと聞こえはいいが、せめて作中の登場人物の人間関係くらいはもう少し説明して欲しい。ぱっと見だとサーモカメラの女の子が何なのかとか本当にわからない
③本作のテーマである関心を向ける領域って際限なく広げられるものだと思う。周りで起きる貧困や死に関心を持ち続けたところで、個人にできることは限られすぎているし、抱え込みすぎるとこっちが病んでしまう。だからこそ、目を向けるのが苦しい問題に向き合うことで未来が良くなる、という主張に納得はすれど、実現が難しすぎることだよなぁと思う
観たことは後悔していない
面白いかというとうーん。
オススメするには責任持てない。
ただすごく興味深い映画ではある。
想像力を掻き立てられ、ずっと心がザワザワ。
あの状況下で大人はともかく、子供もフツーに生活できてるのが全く理解できないし、あそこに残りたいなど、狂気の沙汰。
収容所と親衛隊の自宅という状況で、トラウマ映画の代表格『縞模様のパジャマの少年』を思い出してしまう。
ルドルフのバストショットに煙と悲鳴。あそこに子供の声を使うことで、いかに残酷な所業だったかが窺える。
不穏な気持ちのまま、中盤すぎにアイヒマンの名前。ヤツはいつも忘れた頃に『アイヒマン・ショー』のブルドーザーを思い出させる。
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』でヒトラー暗殺を企てた男が、今度は親衛隊、なんだか変な気分。
ザンドラ・ヒュラーは『落下の解剖学』『関心領域』と、怪作に連続主演とはなかなか持ってる。
ラストの階段シーンは雰囲気が良くて好きだけど、エンドクレジットの悲鳴をサンプリングしたような音楽がうすら寒くて嫌い。
あと白黒反転のネガみたいな映像は気持ち悪くて嫌い。
戦争は
ネイバー
こんなところに住めてラッキーね!
え?そんなこと言うの?
ラッキー?
う〜わ〜
倫理観
お隣さんがどんな施設かわかっていて住んでいる幸せな家族。
ピクニック、川遊び、絵本の読み聞かせ。
爆発、銃音、悲痛な叫び声は環境音。
妻の自慢のガーデニング。
壁を覆うように蔦植物を生やしてるの。なんだと?!
花々のアップと叫び声、突然の数秒の赤。
目の中まで洗われる子供達、歯で遊んだり、燃える炉に入れる絵本、何かと不安定な子供、使用人に当たり散らす妻、耐えきれなくなってそっと消える祖母。
予告ではもう少しわかりやすい表現があると思っていたが、考察がいるなぁ。
意地でもアウシュビッツの隣の楽園に住み続けたいとキレる妻。
アウシュビッツを含め、全てが狂った場所
エンドロールがかなりキツかった。
ソフィーの選択?
となりはアウシュビッツです、ということを知らないままこの映画をみて...
塀の向こう
楽しそうに笑う彼らを許せない。
どうかこの罰当たりな人達に破滅が訪れますように。
楽しそうに笑う彼らを許せない。
上映中に私が考えていたのはこんなことばかりでした。
皆さんどんな感想を書かれておられるのかと気になって見てみたら、やはりと言うべきか冷静な論評ばかりで、いやはやさすがと感心しきり。
彼らが何の変哲もない普通のドイツ人であったことにこそ脅威を感じるべきなのでしょう。また、いかにも日本人が陥りそうなリスクなだけに、深刻に受け止める必要が大いにあると感じます。
この映画から受け取ったものに満足していますが、イスラエルを擁護する人達は放っておいても高いレーティングを付けるでしょうから、バランスを取るために敢えて低めに設定します。
ちなみにヒトラーがオーストリア人だったことをオール讀物のコラムで最近知り驚きました。
現実に繋がる
序盤の展開、なかなかついていけず。
悲劇の史実をサプライズ的に用いてるのでは、
と疑問に思った。
”いたずら”に使われてるのではないかと。
しかし、壮絶な現実を目にした母の姿、
近所に住む少女のある行動で、我々はわずかな光を見る。
そのお返しである「音楽」という芸術が、
どれだけ意味のあるものであったかを物語る。
本来、あるべき姿でようやく出てきた芸術である。
人を救う、音楽である。希望である、音楽である。
そして、ラスト。
ド直球に地続きであると見せられる。
観客は、思い切り関心を向かせられることとなる。
というかやっぱり、これを忘れちゃいけないよ
人間の罪の歴史。歴史の中に置かれた布石。
アウシュビッツ。いつか行かなければいけない。
おぞましい
慣れって怖い
広告で大まかな内容は知っていたけれど、物語としてどう展開されていくのかはわからず、最後まで観れるかなと思って鑑賞。
結局あっという間の2時間でした。
ただ物語を楽しんで、というよりはただただある家族の日常を観てるだけ、本当にただそれだけ。
それなのに何故こんなに退屈せず鑑賞できたのかというとその日常が一般人からしたら非日常であって、この家族がなかなかに狂気じみてるからだと思う。
人を殺してるわけでも何か悪さをしてるわけでもなく、ただただ平然と暮らしてるだけ。それがこの映画では一番異質。
これこそ映画館で、特に夜観るべきだと思う。
というか日中観たらその日が台無しになる、それくらい気持ちが複雑にで、もやもやした気持ちにさせてくる。
気になってる人はぜひ映画館で。あまり人にお勧めできない、ちょっと暗い気持ちになる映画でした。
予習が必須の映画だった
オッペンハイマーに続き予習必須の映画だった。
アウシュビッツやナチスドイツに詳しい人が観ればわかるかもしれないけど漠然としか知らない者からすると音声だけで自宅の隣のアウシュビッツの惨状を想像させるという狙いもそこまで効果は発揮していないかも・・・
正直観終わって詳細な情報を書いているコラムを読むまでほぼ何も分からなかった。
かなり音にこだわったという記事を読んだけれど、それもそこまでこだわって作ったにしては少し弱い気もする。
ただ、1つの映画としてあらゆる手法で新しい試みをしているなと観ながら感じたのでその辺はこれからの映画界においていい挑戦なのでは、と思った。
隠語等の意味も分かって観るとまた違う気がするのでサブスクに入ったらもう一度観たいと思う。
アウシュビッツ強制収容所の見学を疑似体験
無関心な人たちに、こちらの感情を煽られている気分
ダン、ダン、ダン♪
ダン、ダン、ダン♪♪
劇場出なしな、エンディング、口ずさんじゃってたよ…
劇中曲もそうだけど、良くもまぁ、こんなに不気味な音を作れるものですな。
とにかく、テンションだだ下がりですわ…。
でも、だからといって、まったくイヤなわけじゃなくて…
アウシュビッツ収容所内のことは、ほぼ描いておらず、
流れてくる人の声や、ピストルの音や、煙や、川に流れてくる灰や…
視覚、聴覚でこちらに想像させる…。
プールなめの流れる煙、現代?の展示の画、川面の色の変化などなど
想像する側は、如何様にも関心領域を膨らませられる。
巧いな。
しかし、無関心って、幸せなんだねぇ…。
まぁ、あの奧さんには、若干イラッとしたけどね。
後日談で、あの奥さんって、落下の解剖学の奥さんと一緒ね。
いやー、あの奥さんにも、少しイラっとしたから、
この奥さん役のサンドラ・ヒュラーさんって、イラっとさせる演技の天才なのか、
それとも、自然とそういうオーラが出ているのか...。
違う作品で、三度目の正直を試してみたい...。
ある意味無関心領域であることの絶望
アウシュビッツ収容所の周囲40平方キロメートル。ナチ親衛隊は、この地域を「関心領域」と呼んだ。
炎の轟音と人々の叫び声。収容所のすぐ隣に住んでいる所長一家は、毎日その音を聞いて暮らしている。
この一家は、その絶え間ない音に対して一切語ろうとしない。夜になって隣でゆらめく赤い炎を、けっして凝視しない。彼らにとって隣りは、表面上は完全に「無関心領域」なのだ。そこに底知れぬ絶望がある。
豪邸に住む所長の妻は毛皮のコートを洋服タンスに掛けている。しかし、そのコートが、実は隣の人々から身ぐるみはがしたものだと気づいた時、背中に戦慄が走った。
おそらく、彼ら一家はこの「関心領域」から一歩出ると、こんな贅沢はできないのだ。彼らの豊かさが隣の人々の遺品から成り立っていると認識した時、さらなる戦慄が走る。
妻はここを出たくないと言う。戦争が終わったら、この美しい自然に囲まれて農業がしたいと言う。
もしかしたら彼女は、この豪邸を、戦争が終わるまでの一時避難所と思っていたのだろうか。その間は豪邸に住む幸せな家族の幻想に浸っていたかったのだろうか。
夫は、実は明るい未来を描けていたのだろうか。ラストの彼の嘔吐は、絶望にさいなまれた嘔吐ではなかったのだろうか。子供たちの未来は、絶え間ない重低音と叫びのトラウマによってかき消されることはないのだろうか。
そんな疑問のさなかに突如映像が真っ白になる。時が止まり、耳ざわりな音楽と炎の轟音と人々の叫び声だけが聞こえてくる。
この空間に残された自分は、いつまでも無力に疑問に立ち向かうしか術がない。
鑑賞というより体験でした
音の効果が、すごい。
ぜひ映画館で、と言われていた理由がわかった。
「映画を観ている」という感覚よりも、音と映像の現代美術、インスタレーションを体験している、というような感覚でした。
うん、体験。
音でほとんどを物語ってる。すごい。
少しでも気になっている人は、ぜひ映画館で。
あぁ異様。
全く何の説明もなく、なんだか意味深なシーンが淡々と進んでいく。
史実を深くは知らず、前情報もほぼ入れずに観たので「え、どゆこと…!?」がひたすら続く。
あぁ脳みそが。
普段使っていない部分がフル回転。
何とも言えない感覚のまま、帰宅してもなお消化しきれず。
これから史実を調べたり公式情報見たり、他の方のレビューを読んだりして身体に落とし込んでいきたいと思います。
という、「知りたい」を引き出しているというだけでも意味がある映画なのでは、と思います。
こんなことが、本当に実際にあったことなのかと、なんて異様なんだ、なぜそんな平気でいられるんだ、と一生かかっても理解しがたい人たち。これは過去のことだけど、今現在の世界で起こっていることも。
「関心領域」という邦題にしたのは素晴らしいなと感じました。きっと英語のタイトルや他の訳では軽くなってしまう。
全368件中、121~140件目を表示