劇場公開日 2024年5月24日

関心領域のレビュー・感想・評価

全499件中、61~80件目を表示

3.5256 そんなに見つめないでよ

2024年8月13日
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鑑賞方法:映画館

オープニングの画面でいきなり睡魔が。
レビューを見てあーそういう意味ね。

人間の業が出まくりなのは笑った。
だって大きな家の方がいいもん。
プールに滑り台でっせ。
転勤?!イヤよ、あんただけ行って、
あんたは好きだけど。
オカン凄い家でしょう。え?実家に帰った?
なんで?
まあ、拙は人間ってそんなもの。
同調圧力って跳ね返せない、とも思っているので
作品としては素晴らしいと思うも
人間的にはなかなか改善改革は困難なんだよねー
とどこか冷める。
A24作品なのでどこまで攻めるかと興味が
あったがなかなかなものであるのは事実。
監督のジョナサン・グレイザー
「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」でも我々の
認識を一歩ずらす演出で
本作も一筋縄ではいかない様子。
70点
2024年8月13日 京都シネマ

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NWFchamp1973

5.0今の世界中に繋がる無関心という恐怖

2024年8月12日
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この作品は、音とアウシュヴィッツ収容所の隣で暮らすごく普通の家族を通じて、無関心という事が本当に恐ろしい事を訴えています。

ヘートヴィヒがベッドに隠しているコートを自分の物と思い込み、着こなしてかつ、ポケットに入っていた口紅を塗る場面、ルドルフ司令官とその子供が川でレジャーを楽しむ内に沈んでいた処刑された人の骨が当たり、あわてて家に戻り、シャワーを浴びる様子、赤ちゃんが泣き叫び、誰も止めず、隣接する収容所の環境に耐えきれず、実の母親がいきなり出ていく所、銃声、怒鳴り声、悲鳴が最初から最後まで途切れる事なく響いている状況、仕事と家庭で起きている軋轢、命懸けでりんごを置いて行く姿、塀の外でまかれる人骨の灰、最後に出てくるアウシュヴィッツ収容所記念館のおびただしい受刑者の遺品、ガス室、司令官が吐き気をする所等...阿鼻叫喚です。

紛争、格差、気候変動等ポリクライシス=複合危機が世界中でリアルになっている中、この映画「関心領域」は無関心がいかに自分自身の生活へ跳ね返り、リスクを背負う事への警告を訴えています。

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特急しおかぜ脱原発に1票

3.0私にもあるヘスとの共通性

2024年8月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

 8/15が今年もやつて来る。毎年、この時期には戦争とヒトとの、戦争と国家との、戦争と民族との関係性を考える機会として来た。昨日、山口市で「関心領域」という映画を見た。
 映画を見に行き途中で寝てしまった事や途中で退出した事はあったけど、昨日は途中退席し、しかし意を決して再び戻り続きを見た。そうした体験は初めてだった。
 退席した直接的な理由は緊張感のあまり尿意を催し、それが最大尿意に達したからだけど、一度外の空気を吸わずにはいられなくなったからだ。

 映画はアウシュビッツの所長を務めたルドルフ・ヘス家族の日常を綴ったものだ。壁を隔てた向こう側には生存率10%と言われるユダヤ人等絶滅収容所がある。壁のこちら側ではヘス所長家族らが一見すると優雅で贅沢な日常を送っている。映画Schindler's Listとは違い、ユダヤ人に対する虐殺の直接なシーンは一切ない。しかし煙突から上がる炎、川に流れてくる白い灰、それを浴びた子どもたちが不浄なものを拭うように風呂場でゴシゴシと擦られる場面、何度も何度も出てくる汽笛、射殺音、ユダヤ達の悲鳴とむせび泣く様な声、そうした音の通低音として鉛を流したような音。こうした環境でも正気を保つていた様に描かれていたのは妻のイルセ・ヘスだ。女は強し。

 私は2017の夏にアウシュビッツ、第二アウシュビッツと言われるビルケナウ、チェコのテレジン収容所を訪れている。アウシュビッツでは日本人の公式ガイド員の中谷剛さんに案内してもらった。同じコースの英語のツアーにも参加した。行くにあたっては事前に何冊もの関連書籍を読み、DVDを見た。だからこの映画中のユダヤ人虐殺の場面が直接的に分かるというか感じられてしまうのだ。
 私が退席した理由と再び鑑賞した理由はこの映画の映像と音が現地で見てしまったものを呼び起こし、でも最後までやはり見ないといけないと判断したからだと思っていた。
 映画の後、アフターアワーカフェが行われ、話さずにはいられない私は参加した。話すとまた2017年に見たアウシュビッツを思い出す。映画のラストでは現実のアウシュビッツ博物館を清掃作業するシーン、その後にヘスが階段で吐き気を催しゲロを吐こうとするシーンが連続してた。カフェ参加者はあれはヘスのゲロを片付ける事の示唆ではないかとか、いやいや清掃員の日常はアウシュビッツで死体処理やその後の灰と骨の搬出をさせられたユダヤ人達の姿ではないかとか、清掃員にとって展示品は日常の光景で無関心になるのは当たり前だとか、そんな話が出てた。私はNIVEAの缶が展示してあった事を思い出した。
 映画はヘスが螺旋階段を降りていくシーンでほぼ終わった印象がある。ヘスは自分がやってる事、この先待ち受けている事を理解しいたのだと思う。しかし私は何故、退席したのか、何故あそこまで緊張して映画を観たのか、今ひとつ合点がいかなかった。

 山口からの帰りに私はセローのバイクで高速を走った。90km以上のスピードでトンネルを走ると、高周波帯の風切音となる。それは正に先程見た映画で聞いた人の悲鳴や慟哭だ。酷似した音だった。セローの様なバイクで高速を走ると風圧をまともに受けハンドル操作を誤ると死ぬ。しかしトンネル内はオレンジの光に照らされ他の情報がなく、正にゾーンに入っていた。一点だけ見つめて危機感は薄れ、狂気染みる。
 アフターアワーカフェで私が話したことは壁の存在、壁を隔てた向こう側は想像でしか補えないことだ。情報は遮断され、加工されて、こちら側に都合の良いものしか届かないシステムとなっている。
 私を震撼させたもの、私に緊張感を強いたものの正体は私の中にもあるヘス長官と共通する都合の悪いものは見ない様にする事や自己の保全を第一に考える脳機能、私の中にもある他者への残虐性なのではないかと思った。そう思えたのは高速道で体感したあのゾーン感覚だ。
 関心領域をThe areaとは言わず、The zoneとタイトルしたのは、ゾーンに入れば他者への関心などなくなるからだ。それは私だけでなく、ヘスと同様、全人類のDNAに深く刻み込まれている人の属性なんだと私は思っている。シンドイ映画だった。

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アツサミー

3.5知らない現実もある。

2024年8月9日
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怖い

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みったん

3.5現代と当時の狭間で人の関心を描く

2024年8月8日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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由良

4.0侵攻した軍は非人道的行為に走ってしまうものなのだろうか(追記)

2024年8月6日
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怖い

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Mr.C.B.2

3.5

2024年7月27日
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収容所所長の一家は、
ユダヤ系民族の大量虐殺が行われている真横で
愉快に暮らしている。

否応なく生活に染み入ってくる、
その音や、その匂いや、その明かり。

極限状態と隣り合わせにある
快適な暮らしの中で、
徐々に何かが蝕まれていく一家...。

でも嫁いできた嫁は超元気なお話。

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DEPO LABO

2.5難しい・・。

2024年7月26日
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難しすぎてよくわからないってときは、原作にあたるんだけど。

原作はもっと難しかった。

しかも原作の人物が映画のどの人物なのかすらわからないという。。。

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バビ

4.0サラリーマンの鬱

2024年7月22日
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音響のすばらしさは他のレビューで語られていると思うので、ここではお仕事映画として徹底して主人公の鬱に焦点を置いた映画であった点を強調したい。

毎日人を殺して、効率的な始末の仕方を考え、肉の焼けた臭いを嗅いで鬱にならないでいられるだろうか?

作中漂ういたたまれなさの原因は、収容所に対する登場人物たちの白々しさもさることながら、誰も主人公のヘスの精神状態に対するケアがないことにも起因する。
妻は生活のことにしか、子供と犬は自分の不快にしか、部下や上司は第3帝国のことにしか興味がない。ここが地獄であると自覚し、ここを離れたいと思い、それを言葉にしているのは主人公だけである。

しかし、その言葉は最愛の妻に届かない。小川の前で妻に単身赴任を勧められ、性欲を自分の手で処理する主人公の精神状態は、おそらく世界中の勤め人がいつもどこかで感じているものだろう。なんという孤独だ。
ドライな映像は客観的にも主人公を突き放す。製作者と登場人物、両方からここまで疎外される主人公はそういない。いやな気分にさせる映画として本年度No1になりそうだ。

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僧ヶ鍬崎

4.0怖い、難しい

2024年7月18日
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どちらかといえば苦手な映画だが、退屈という印象ではなく、人間の持つ色々な怖さを感じるような映画だった。

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はなてん

0.5すんません、今回は毒を吐きます。嫌われたって構いません。

2024年7月17日
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病人28号

4.0聴覚を刺激し、想像力を掻き立てる

2024年7月17日
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この映画にストーリーはほぼ無い。

何気ない家族の日常を描いており、時たま家族内のいざこざが描かれているが、壁の向こうで起きていることを常に想像させられているので、家族内の出来事があまりにもどうでもいいことにしか映らない。次第に家庭内の雰囲気がヒリヒリしていくように感じるが、それが壁の向こうで起きていることに影響されているとは思えない。

かなり豪勢で贅沢な日常生活を送っている彼らと、テレビの向こうで起きている戦争を見ながら「ああ、大変だね」と呟いている我々にさほど大差はない気がする。

無関心は罪である、と改めて認識させられる。

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shin

3.0ゴミ処理場

2024年7月15日
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怖い

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ボルダー小林

4.0遠くの銃声は軽い音に聞こえる

2024年7月15日
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悲しい

怖い

知的

事前にどのような映画なのかしっかり調べて、なんならネタバレ感想も読んでから挑みました。
ショッキングなシーンが少しでもあると怖いので…

とある特殊な撮り方をしているシーンだけ難解でした。後から解説を読んで納得。

心から万人に勧めたい作品とはいえませんが、少なくとも私は有意義な映画体験でした。

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しらこ

2.0眠くなる

2024年7月13日
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興味深いストーリーではあったけど映画として面白くない、眠くなる

直接的な暴力描写を使わずに音で隣で起きてる事を伝える手法は面白いし独特の間も良い

でもアウシュビッツで起きた事に付いての正しい知識もないからイマイチしっくりこない

きっとそれは私が「無関心」だから

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龍神

4.0林檎の少女

2024年7月13日
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Sheeta

5.0ちゃんとした映像作品だった、、

2024年7月12日
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関心領域

怖くない、が、何だろう?
音とか?
意外に平凡な演出とも、、、。

ですが、結局最後まで、
真黒なスクリーンをずっと眺めていた気分にさせられる作品。
長い始まりと自分史上最高にかっこいいエンドロール。

既に、最終章を序章に刷り込まれて観てしまう現代人のステレオタイプには、、、
オァウフィビダァゼェン。

無関心には主語なんて、、、、存在しない、、、事を教えてくれた。

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G Procedure

5.0音!

2024年7月12日
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sewasi

0.5ひさしぶりの金返せ

2024年7月11日
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予告も見た上できっと最終的には何か仕掛けてくることを期待して鑑賞に至ったけれど、まさかここまで響かなかくてビックリ。悲惨さを音だけで感じとれる人は戦場にでも行ったコトあるんでしょうか😅

予備知識なく見たら、え、アウシュビッツってアノ? え、じゃあこの音は銃声💦とか衝撃を受けれたのかしら。

これくらいなら美術館で15分くらいの実験映像でいくない?

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ジャム太

4.5全く新しい視点で描くホロコースト

2024年7月10日
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人民を大量虐殺して自国を欲しいままにしていた為政者はスターリンやポル・ポト等もいたが、ユダヤ人という人種・民族をターゲットに集団的殺害(ホロコースト)を行い、さらに障がい者や同性愛者までも排除したヒトラーは鬼畜の度合いが比類なく高いと言える。
そして、そのヒトラーを熱狂的に支持し崇拝し、その思想に洗脳されていた当時のほとんどのドイツ人はヒトラーが示した考えなのだから(自分はユダヤ人でなくドイツ人なのだし)、ユダヤ人がどうなろうと知ったことはない(何処かに連れ去られ強制労働又は虐殺されようと)。のだったと思う。
だとしても、アウシュビッツ内の施設で虐殺するユダヤ人をいかに効率的に焼却するかを業者や部下と話し合う司令官のヘスも、壁の向こうが施設であろうとも自らが作りあげた理想の家に執着しヘスを単身赴任させるヘスの妻(ザンドラ・ヒュラー、落下の解剖学に続きさすがの演技)も、無邪気に遊ぶ子供たち(全く何も知らない訳ないだろうに)も、やっぱり皆んな、ダメだよー神経がおかしくなっているよ!突然家から立ち去った母親のみがまともな神経なんだよ〜

戦後、日本と同じ敗戦国ながら、ベルリンの壁崩壊を経て急速に復興しGDPも3位になったドイツ。ナチスがヒトラーがどれだけの間違いを犯したのかを発信し続けるなか、このような視点で新たな映像を提供してくれた。
明らかに日本より反省度合いは高いし、映像文化の水準も高い。見習うべきである、。

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アベちゃん