劇場公開日 2024年5月24日

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関心領域のレビュー・感想・評価

全550件中、21~40件目を表示

5.0未曾有の表現

2025年4月2日
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本作は、邸宅に据えられた隠しカメラのように家族の暮らしを淡々と映し出す。ドラマやスペクタルの代わりに、問答無用に音と向き合わせ観客の脳みそをフル回転させる。

母性的な老婆が人食い魔女であった〝ヘンゼルとグレーテル〟、リンゴを隠す光の少女、言葉なき詩のピアノの楽譜が、私に「想像せよ!」と訴えかける。

アウシュヴィッツの地獄はどんなに再現しようとしても表象不可能だ。不完全だからこそ、私たちは〝自分で想像すること〟しか、犠牲となった死者に応答する手段はない。それは人間としての倫理的債務だ。私たちに託された債務以外の何ものでもない。想像しない限り過去は繰り返されてしまう。

表象不可能なものに対する、真摯に考え抜かれた未曾有の作品だった。

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Raspberry

5.0世の中そのもの

2025年4月2日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

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ぱんだ

4.0怖い!美麗映像と緻密かつ重厚なる音響世界

2025年3月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ベルイマンやポランスキー作品に通じるエレガントなひたひたと内側に水が浸透するような恐ろしさ。

とにかく庭園、建築、衣装、部屋、何から何まで贅沢な一級品。
でもじぶんはあそこには絶対住みたくない!
一晩でも逃げ出したくなります^_^

塀の向こうで何が起きているか知っているのは、
収容所で日がな働くこの一家のあるじと、
われわれ観客だけという!
阿鼻叫喚の声や銃音が、
毎日遠くから聴こえてくる、気味の悪さ。

奥さんは、こんな恵まれた暮らしを手放したくない。
転勤の話が出たら、あなたが単身赴任して!というばかり。

あそこの煙は、銃殺された、おびただしい数の遺体を焼却炉で焼いているからなのだ。

その空気を吸って野菜や木花や人間が生きている日常。

焼却炉を増設するに、設備の冷却や運営をどうするか、淡々と会議がすすめられたり。

見る前から宣伝で、塀の向こうを全く映さないとは聞いていて。
なおさら、その闇が非常に深く感じられましたね。

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青樹礼門

3.5わかったらおもしろい

Mさん
2025年3月30日
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M

2.5音の映画。憎たらしいママが香ばしい。

2025年3月28日
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鑑賞方法:VOD

怖い

強制収容所と壁一つ隔てた所に住むヘス一家のお話。
一家団欒。みんな仲良し。

キャハハハと笑いながら遊ぶ、子供たち。
ヽ(゚∀゚)ノ ヽ(゚∀゚)ノ

ガーデニングに命賭けてる、ママ。
( ・`ω・´)

家族や使用人たちにいい暮らしさせてご満悦の、パパ。
( ゚Д゚)y┛~~

幸せだなあ。
でもなんだかなあ、
この家族、この家、何か変、、、
|д゚)チラッ

別に間宮祥太朗や佐藤二朗が出てくるような「変な家」ってわけではない。

それにしてもこの家の庭園、手入れが行き届いて、キレイだなあ。ルンルンルン♪
ふーん。
ふう、、、

ん?
あっ?
んあっ?
しーーっ!!!

なーんか、変な音がする、、、
なにこの音。耳障りだなあ。

ブォンブォンブォン、、、
ィーーーッッ
パーーン!
キェェェ!
ブワッブワッパチッブワッ、、、
なんやこれ、、、
((((;゚Д゚))))
というお話。

目で見えるのは、ヘス一家の庭から、家の窓から見える、有刺鉄線が張られた壁の向こうの収容所の建物だけ。
四六時中煙がモクモク。朝も昼も夜もモクモク。ひたすらモクモク。

この映画は「音の映画」だ。収容所の様子は何一つ見えないし、見せようともしない。ただ、なんとなーく、うっすら、微かに聞こえる音。
観客はそんな音の情報を、全集中で拾おうとするのだけれど、
映像に出てくるヘス一家の家族構成員たちは、誰一人関心を向けていない。

唯一関心を持っていたのは、遠方からこの家を尋ねてきた、おばあちゃん。
でも、関心強めだったせいか、眠れず、音の意味も感づいてしまったのか、
お泊り予定がコッソリ日帰り変更し即退場。バイバイ、おばあちゃん。

ほんとコイツら無関心だな。ちっ。シラケ世代とでも名付けようかと思案してたが、
よ〜く観察してたら、ヘス一家の人々も、何かおかしい。
ベビーシッターは泣き叫ぶ赤ん坊を横目に、浴びるように酒を飲みまくるし、使用人の女はずっと下向いてるし、子供も5人のうち1人は寝られなくて物置部屋に閉じこもるし、何人かは心を病んでる兆候が見られる。

気づいてないフリをしてるだけなんだなあ。

一番鈍感なのが、ママ。
面白いなあ、ママ。憎たらしいママが香ばしい。
毛皮のコートを自慢げに見せびらかしてるが、それさあ、ユダヤ人のだよなあ。
「泥棒」ママのくせに恥を恥とも思わない奴は、控えめに言って「ホームラン級のクズ」だよん。

ガーデニング庭園への執着心は誰よりも強く、旦那の転勤決まってもあの家に固執するし、
使用人に八つ当たりするし、
しかもスネ夫みたいな「ジャイアンに言いつけるぞ」スタイルで「主人に言いつけるぞ」で性格悪いし、何よりおかしいのが、こんな狂った環境の家に子供が生活することを「良いこと」と認識してる。

このママもとい、ババアと比較したら「縞模様のパジャマの少年」のママなんかは、
もはや天使か妖精に見えてくるね。

でも、ママ役のちょっとキツイ目つきのドイツ系?のママ、
顔だけなら、アリだな。
なんか「トゥルーマン・ショー」の奥様にも似てるし、あの顔はいいなあ。

音の映画としては不気味で良い。良いけれども、特別な事が起こるわけではないし、展開なくてダルくて眠い作品。
意識高い系戦争映画って感じのダルさ。好き嫌い分かれそうなタイプの作品だなと思った。

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ソビエト蓮舫

2.5隣で何をしているのか

2025年3月28日
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鑑賞方法:VOD

単純

難しい

 Amazon Prime Videoの配信を視聴。
 小説の映画化で、当時を知る者の証言などを参考にしてリアルに再現したとのこと。

 今作の登場人物は、家の塀の向こう側で何が起こっているのか ある程度は知っていたとしても、自分たちで築き上げた氣に入った日常が続くなら 一家の主の任務に干渉するメリットは無い。しかし、今の場所を手放すとなると話は違うというわけだ。
 何してるのか わかりにくい サーモグラフィのシーンが 意味深であった。

 第二次世界大戦が どういうものだったのか、また アウシュビッツ強制収容所で 何が行われていたのか については諸説ある。
 数十年前の戦争時代に限らず、現在も 隣や見えないところで 誰が何をしているのか 無関心だったり、関心があっても触れないように していたりする。

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どん・Giovanni

4.0時局を見る目が欲しい

2025年3月26日
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鑑賞方法:VOD

難しい

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お喋りな啄木鳥

1.5ゲージツ

2025年3月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

は理解できないじじいなので、ただただ退屈だった。
側から見れば空前絶後の大虐殺でも、
当事者にとっては己のほんの些細なエゴの方が遥かに重要ってこと?
そんなの当たり前だよね。
ひたすら胸糞悪く不可解だった。

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みみず

3.5この演出からくる雰囲気を味わった事が…

2025年3月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

と思ったら『アンダーザスキン』の監督だったのか
BGMは隣のアウシュビッツの焼き場のゴォーと炎が燃え続けている音のみだったり、冒頭から画面真っ暗が数分続いたので音声が出てなかったら、「機械トラブルか?」と思った位焦らされた。

アウシュビッツの隣に住む将校とその家族暮らしを見せつつ、その端々に強制収容所での虐殺方法語らせたりする。
「400から500の“荷”を焼きます」など、あってならない事が平然と話されている。
あの狂った時代を淡々と流していく。
大量虐殺を行っているその隣で送る日常…と自身の子どもに本を読んであげる姿が一致せず、不気味だ。
楽しげな川遊びも、いきなり増水したと思ったら、例の“荷”を
焼いた灰を流しており、子ども達を洗い流した後の浴槽に灰が混じっているのを妻が見て気味悪がっていたりする。
なのに夫が昇格して転属する話がでると、妻は夫に単身赴任を迫る。
阿鼻叫喚の地獄のとなりに住んでいるのに妻はここで子育てすると言う…。
アウシュビッツ女王等と言われていると話す妻がまた気持ち悪い

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

4.5内側と外側

2025年3月24日
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ハンバーグ

2.5日常生活に隣接して地獄があることを知りながら観る映像

2025年3月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

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ねこたま

3.0副流煙を吸い続けるかのような生活

2025年3月20日
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hiro

4.5ニュアンスの怖さ

2025年3月19日
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映画として劇的なところは一つもないと思うけど、これみてどう思うかはあなたの加減でって感じがとてもよかった。エンドロール間近がやはりドキりとさせられた

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火炎火

3.0最後の音楽……………

2025年3月18日
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鑑賞方法:VOD

こんな怖い音や音楽、聞いたことない
関心領域と言うより無関心領域
でもあんなお庭のあるあんなお家に住みたいな〜
でも隣で繰り広げられてることを考えるととんでも無い
お母さんが翌朝逃げ帰ったのもよく分かる
子供たちもなにか感じているはず
終わりの方に少しだけ差し込まれる
Museum になった現在のアウシュビッツ
記録映画と言ってもいい作品だなぁ

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mamagamasako2

3.0戦争って僕のせいなのか?映画NO1

2025年3月16日
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僕がこうやってレビューを書いている間にも起こっている戦争

うーん

現代って「新しい戦前」と言われているらしいけど、ピンと来ていない僕はマジいのか

僕みたいな奴がいるから「戦前」だなんて言われちゃうのか

正直「戦争がしたい」って思っている政治家が日本にいることがにわかには信じられない

でもきっと「やむおえない」くらいに思ってる人はたくさんいるんだろうな

あかんやん

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真平

2.0退屈すぎる

2025年3月16日
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淡々と無関心による恐怖を見せたいのはわかるけど本当になんの盛り上がりも起承転結もないのでつまらなさすぎる
退屈に耐えてまで観なくてもいい映画

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承太郎

4.0秀逸なタイトル

2025年3月15日
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鑑賞方法:VOD

アウシュビッツ収容所の外で暮らす将校とその家族の優雅な暮らしと収容所生活の対比か?
最初はそのような描き方を想像したが、収容所の中の出来事はほぼ描かれない。

そこに関係する人々の関心の度合いによって浅く浮き彫られる。
あえて見ないように、または無関心を装って、あるいは資料として。
登場人物は距離を取ろうとしている。自分の人生を守るために。
そしておそらくわずかずつ間違える。不意に近づいてしまう。

全体として不穏なトーン。登場人物たちが抱える禁忌がにじみでる演出。
冷たく調和した建物や空間を1点から映す映像も美しかった。

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nad

3.0無関心である事の恐怖

2025年3月14日
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鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

無関心である事の恐怖を描いた作品
正直内容は説明にある、
収容所と壁一枚を隔てた屋敷で暮らす家族の日常
を描いているだけ
何も起こらない。
ただ日常的に銃声や悲鳴、罵倒する声が聞こえてくる
その事に何も気にせず暮らす人々
その無関心である事の恐怖
慣れる事への恐怖
それを第三者である観客に観せ、
如何にこの状況が異常であるかを知らしめるのが狙い

良作ではあるが他の人のように
何度も観て検証しようとまでは思わない
一度観れば十分かな?
人を選ぶ作品ではある。

この作品は音響がとても重要で、
普通のテレビで鑑賞しても、この作品の真価が分からない
俺は自宅に7.1chドルビーデジタルの音響システムが自宅にあるので
それで映画を観てるので、この恐怖を味わえた
特に導入部とラストの音楽の気味の悪い事!
ここだけでも怖いです!ホラーです(苦笑)

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おじ

3.5残念な劇場公開

2025年3月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

この映画を見終わった後、ドルビーシネマで観たかったなぁと思いが込み上げました。
音と暗闇の表現ではドルビーに勝るものは無しなのですが残念ながら、この映画はドルビーシネマでは公開されませんでした。(配給会社系列の劇場の関係)
クリストファー・ノーランの新作がIMAXで観れないようなものでしょうか。
収容所の隣で住むナチス高官家族の話はBS海外ドキュメンタリーで観ました(かなりの秀作)それでも、この映画では説明不足な箇所が、いくつかありました。
収容所長夫人たちの会話で「カナダでユダヤ人から奪ったドレス」とありましたが、
あれっ,カナダでホロコーストあったかな・・・!?
後でradikoの荻生チキsession特集「ホロコーストはなぜ起きたのか?」で
田野教授によるとカナダとはユダヤ人からの略奪品を集めた倉庫の事を言うそうです。(2001年宇宙の旅じゃないんですからテロップの説明入れてください!)
噂のエンディングは怪奇大作戦第24話「狂気人間(欠番)」のエンディング並みの怖さでした・・・
見せ方はアニエス・ヴァルダの「幸福」と似ていますね。
家族のピクニックで始まり幸せそうな家庭ですが旦那さんには秘密があった・・・
男の身勝手さを客観的に描写して、ある意味怖い映画でした。
関心領域を観たシネコンでは、ほぼ満席でした。エンタメ映画以外での満席は珍しいですね。ある意味、今映画界でノっているA24の戦略にまんまとハマってしまった感がある。
カンヌとアカデミーで箔がつき、洗練されたチラシデザイン、間を持たせた公開までの期間中にメディアで話題にのぼり今現在、行われているウクライナとガザ戦争の影も意識させる作品でもあります。

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naoki

5.0映像だけでなく音にも注目の名作

2025年3月12日
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鑑賞方法:VOD

怖い

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キウイジャム
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