劇場公開日 2024年5月24日

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「地獄の阿鼻叫喚のほとりで展開される、加害者たちの平穏で満ち足りた楽園の生活。」関心領域 じゃいさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0地獄の阿鼻叫喚のほとりで展開される、加害者たちの平穏で満ち足りた楽園の生活。

2024年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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じゃい
momokichiさんのコメント
2024年7月15日

>多くの「物語」に接して想像力を涵養して共感力を高めることと
>敵味方や上下の分を分け過ぎないこと
>絶対的な正義を確信しないこと
>「中途半端な感覚」や「若干不愉快な状態」を鷹揚に受け入れること(あやふやさへの耐性を身に着けること)

いただいた上記コメント、大変感銘を受けました。
自分が正しいと思い過ぎないこと、相手を慮ること、鷹揚さ、あやふさへの耐性、、、 ああ、狭小な私の課題ばっかりで胸が痛い。。。

momokichi
momokichiさんのコメント
2024年7月6日

大変面白く読ませていただきました。

>思考を停止させて全滅政策に加担している収容所所長とその家族が、私生活においては細やかで愛情深い人間であるという二重性がふつうに有り得るのだという現実を。

うなづきまくりです。言語化していただき、はじめて正体が明確になりました。

>残虐性と民族浄化のメタファー

ここものすごく興味深かったです。「掃除=浄化」。現代のシーンもそれで掃除のシーンだったのか。素晴らしい考察です。で、きっとその企図だと思います。

>人間、不愉快な音というのは脳内でオミットするように生来的に出来ているのも事実だ。

なるほど。私はずっと気になるのでイヤーウィスパーやノイキャンが手放せない人なので気づかなかったのですが、そうなんですね。ルドルフとヘートヴィヒは、生理的に本当にもう聴こえなくなっていたのか。(お母さんは逆に聴こえたから耐えられなかった。)合点いきました。

>「悪夢のような状況下で平然と生きる加害者たちの鈍感さと無関心を描いた究極のホラー」

ほんとホラーです。。。

>われわれもまた「ゆでガエル」になっていないか?
相手の悪に対して鈍感になっていないか?
自分の悪に対して無自覚になっていないか?

こうならないという自信がない。だめだ。
自戒せねば。

momokichi
humさんのコメント
2024年6月2日

こんばんは。
「ほのめかし」の考察を興味深く読みました。

hum
uzさんのコメント
2024年5月30日

コメントありがとうございます。

本文でも少し触れたのですが、塀の中の実情を知る人に有用かというと疑問だったんです。
逆に、極端な話、アウシュビッツ強制収容所についてまったく知らない人には何が何だか分からないハズで。
なので、評価されてるのは“表現方法”であって作品の中身ではないように思えて…
メッセージを届けるための題材でなく、アイデアを活かすための題材になってたと言うか…
それ自体は「新しい」とも「すごい」とも思うのですが、“映画”としての高評価は付けづらかった、という長文の言い訳でした。笑

uz