「自伝を出したらこう言おう「名著である」」ヴァチカンのエクソシスト うぐいすさんの映画レビュー(感想・評価)
自伝を出したらこう言おう「名著である」
ラッセル・クロウとホラーの組み合わせ、という目新しさで鑑賞。
信仰の力と経験を織り交ぜながら人を救うアモルト神父の手腕は現代的。他の聖職者たちも人間的に描かれていて、オカルトや奇跡一辺倒の作風ではない。「エクソシスト」という役割を扱った映画作品の中ではややミステリーやサスペンス寄りの立ち位置で、日本で言うところの「心霊探偵」的な印象だった。
バディとなる地元の神父共々、内に抱え続ける罪悪感が物語のキーになる。過ちは告解しても終わりにはならない、という現実的な視点がドラマに厚みを与えていた。
メタ的に「ラッセル・クロウなら負けない」とわかっているので、ホラー作品としての観方も変わってきて自然と「ホラーあるある」探しをしてしまった。
ラッセル・クロウのコスチューム歴にまた一品が加わった。
コメントする