「アル中で何が悪い」アル中女の肖像 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
アル中で何が悪い
女がベルリンの街で堂々と酒を呑む。その女は美しく決して男に媚を売らない。そして喋らない。
本作が制作された時代は欧州と言えども女性差別はまだまだあったのだろうし、女のアル中なんて論外だったのかもしれない。女は酒を呑んでハメを外してはいけない生き物と社会に決められていた。アル中女はそんな息苦しさについても喋らない。ただ、酒を呑むだけだ。
時空を超えて私の前に現れたアル中女は、自由の化身としてハメを外しながらも無言で私を勇気づける。
「あんたももっと酒を呑みなさい」
フィルムのファッションセンス、美術センスが良くて、当時のベルリンに行ってみたくなった。
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レントさんのコメント
2023年9月6日
なんか変なコメントしてすいません。まだ全削除になるかわからないのですが、ミカさんに送ったコメントも消えてたので。前回もそうでしたが、現政権の批判をするとこちらのサイトでは削除されるのが間違いないです。ヤフー映画でさえそんなことないのですが。でも権力批判は表現の自由の根幹をなすものですよね。