花腐しのレビュー・感想・評価
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名シーンかな “カラオケデュエット”
綾野剛さんのくぐもったセリフ運びに多少の違和感を感じながらシーンは進んでいくのだが、人々とのやりとりを見続けるうちに、その内なる喪失と悔恨の心情が怒涛のように迫ってくる。これぞ役作り!
綾野剛さんは「自分の役は荒井晴彦さんそのものでいいのだと気づいた」とどこかに書いておられた。当の荒井さんは「なくなっていくピンク映画へのレクイエム」と仰る。でも綾野剛はスクリーンの中で、ピンク映画にレクイエムを捧げているわけではない。ピンク映画にレクイエムを捧げる荒井晴彦にリスペクトを捧げている。そこが何とも素晴らしいのだ。
ラストシーンは現場で急遽振られたというさとうなほみさんとのデュエットだ。そのことがここでも怒涛のように押し寄せてくる。
後悔は男のものと知るばかり。
ハナクタシ、、と読む。
「火口にて」の荒削り感が好きだったので見に来た。
監督のポルノオマージュファンタジーなんで、妙に安っぽい感もあるが、世知辛い現実部分モノクロが上手くそこらへんを救って質感補っていたような気もする。あとキノコ栽培ベッドルームはなかなか四畳半サイバーな感じがカッコよかった。
時代も変わり、柄本とか最近の若手俳優達が変に事務所に縛られず、地上波ふくめメジャーマイナー股にかけ、こういう低予算映画にチャレンジして行く姿はカッコ良いと思う。綾野もぼちぼち活動再開かな、この仕事続ける気があるなら身辺整理して良い仕事して欲しい。
実は、お恥ずかしながらさとうほなみがゲス極のほな・いこかだと初めて知った。裸見てても「ドラマーの裸」に頭で変換されて妙な気持ちだった。演技はまだいらん事してる感あるが脱ぎっぷりも気持ちよく、度胸ある人だからどんどん上手くなる気がする。出演作も2000年以降からだから、不倫事件きっかけでミュージシャンとして食っていくの不安になって演技始めたんだろうか?
多少経験あったのか?
まあ、女はみな女優って言うからね。
MINAMOやNinaも見れてラッキーである。
あと、ずっとハナフシって読んでたバカすぎる私。
この映画の昭和の雰囲気は好きなのだが‥‥
ピンク映画業界への挽歌。
デンシャデゴー‼️❓アヤノゴー‼️❓
余談ですが、リンリン役の子のDVDを含めて数百のAVのDVDを購入して観てるんですが、自分ではバイアグラでもないと無理ですね。
ところで、原作を監督がピンクで改変してるそうですが、ピンクとポルノとアダルトの違いがわからないのはともかく、監督の、火口の二人、を含めて、性愛を描くのが致命的にダメですね、皮層的です。
会話が中心ですが、綾野剛はすごいです、演技とゆうか、その人そのもののようです、こんな事ができるのは、あとは鈴木亮平か菅田将暉くらいでしょうか。
彼女との関係性も皮層的に描かれていますが、綾野剛がやると、、言葉が染みてくるんですよ、彼がいないと0点かもしれません。
綾野剛の演技を観るためだけに、どうぞ。
麻薬性のある仕事とセックス
鎮魂歌
「夢終わり朽ちてなお生きていく」という、夢破れた人々の生き様を描いた作品であり、「何者かになりたくて足掻いたが、何者にもなれなかった人々への鎮魂歌(レクイエム)」みたいで。
何者にもなれなかったかなぁという自分には、観ながら面白さ1/3、つらさ1/3、どうにか生きて行かねばという決意1/3、という、かなり微妙な心境に追い詰められる作品となっていました。
また、心中や自殺はしないまでも、田舎に帰ってしまったり、病気でリタイヤしたりという、元役者志望、元漫画家志望、元同じ会社の同僚などなど、さまざまな「夢を諦めてしまった」友人知人のことも、思い出したりして。
チクリと胸の奥に棘みたいに刺さる、不思議な感覚もありました。
大瀧詠一の歌『君は天然色』では「思い出はモノクローム」でしたが、本作では逆に夢を失った今がモノクロで、夢を追っていた過去を美しいカラーで描くという、この色の使い分けが面白く、上手いなと思いました。
失われていくものへ
はっきりしない。
書き直せないあの時- - 確かに愛していたあの時
暗くてエロくて長い
人生は再び色づく
もう一度見たくなりました。
最初の恋人の実家の玄関先のシーンで綾野さんがぼそぼそ喋るのを見て、「綾野さんはやっぱりすごい役者さんなんだなぁ。」としみじみ感じました。
どんな作品でも、その役者さんが演じる登場人物は画面にいることが当たり前ですが、
綾野さんに似てるけど、目の前にいるのはまったく別人である栩谷さんという人物だという当たり前のことを強烈に感じたのは今回初めてでした。
タバコとスウェット、下駄を履いているだけでなんでこんなにかっこいいのかわからない…。
そんなにきらわないで
私はおもしろかったよ!エロシーンはインティマシーコーディネーター入れているそうで、安心してみられました。コミカルだし。
綾野剛かっこいいし見て損はないと思います。
とても素直でわかりやすくてジメジメしてない。さとうほなみがカラッとしてて良いです。
祥子は死ぬ必要あったのかな?というのは気がかり。私なら別に死なないかな…。物語の都合以外に全然死ぬ必要ないよね…。
祥子は徹底的に他者で、逆説的に、男とか夢とか不確かなものに頼らず、まじめに働いて自立できてよかったなあと何者にもならなかった自分に自信が持てました。
最初のアパートは家賃7〜8万くらい、同棲してたアパートは11〜12万円くらい?場所にもよるだろうけど。この人たちどうやって生活してるんだろうかと気になった。キッチンが広くていい。今ないんだよね、ああいうキッチン。
出会うシーンの青いワンピースとかザリガニ拾う時のワンピースとかかわいかった。部屋のセットや本棚も良いです。
目指すものは映画じゃなくてもよかったんじゃ?!というのはほんと皆さん噛み締めてほしい。稼げる業界に行け。私はクリエーター魂がないから意外とみんなほんとはないものなのかなと気になった。
いちいち小ネタがわかり過ぎて、親戚なのかな?と思いました。さりげなくできないかわいさ笑
沖縄の基地とか原発とか正面からやればいいじゃん。
そういえば女性監督のハメ撮りってあるのかなあ。
予告でイメージしてたものよりずっとよかった。
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