花腐しのレビュー・感想・評価
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この映画の昭和の雰囲気は好きなのだが‥‥
俳優たちの演技、カラーとモノクロを使い分けた昭和の匂いの画面、時々挟まる強烈なセックスシーンなどで、137分の長さを感じなかったのだが‥‥。見終わってみると、なぜかうすっぺらい。
ヒロイン祥子はよく描かれているが、長々と画面に出ている男二人の社会的側面が台詞で簡単に触れられるだけでは、深みが出るはずもない。「火口のふたり」もそうだったが、この監督はセックスシーンに時間を使い過ぎだ。
ピンク映画業界への挽歌。
今でも細々と製作されているであろうピンク映画への挽歌である。近い内に消滅するのは目に見えている。山口百恵の「さよならの向こう側」が二重の意味を持つ。他の男と心中した恋人とピンク映画への鎮魂歌として。
私の好みの映画ではないが、観る価値はある。すでに遠く過ぎ去った昭和の香りがする映画で懐しかった。ラストの脚本を書き換える場面及び恋人が再び現れる場面は、映画らしくて私は好きだ。
デンシャデゴー‼️❓アヤノゴー‼️❓
余談ですが、リンリン役の子のDVDを含めて数百のAVのDVDを購入して観てるんですが、自分ではバイアグラでもないと無理ですね。
ところで、原作を監督がピンクで改変してるそうですが、ピンクとポルノとアダルトの違いがわからないのはともかく、監督の、火口の二人、を含めて、性愛を描くのが致命的にダメですね、皮層的です。
会話が中心ですが、綾野剛はすごいです、演技とゆうか、その人そのもののようです、こんな事ができるのは、あとは鈴木亮平か菅田将暉くらいでしょうか。
彼女との関係性も皮層的に描かれていますが、綾野剛がやると、、言葉が染みてくるんですよ、彼がいないと0点かもしれません。
綾野剛の演技を観るためだけに、どうぞ。
麻薬性のある仕事とセックス
映画、俳優、ミュージシャン、作家、漫画家。多少麻薬性のある仕事は面白いしやめられない。運と才能に恵まれずのたうち回る姿を描いて称賛される成功者。なんとも皮肉な原作と映画ともいえる。ドラマや映画の題材になるのは成功者と夢破れた人々。残酷なせかい。
可愛い顔で暗く激しい歌を歌ってた山崎ハコさん。スナックのママで出てた。今でも聞いてる。エンドロールのカラオケは山崎ハコに歌って欲しかったな。よく分からん楽屋落ちみたいになってたから。
鎮魂歌
「夢終わり朽ちてなお生きていく」という、夢破れた人々の生き様を描いた作品であり、「何者かになりたくて足掻いたが、何者にもなれなかった人々への鎮魂歌(レクイエム)」みたいで。
何者にもなれなかったかなぁという自分には、観ながら面白さ1/3、つらさ1/3、どうにか生きて行かねばという決意1/3、という、かなり微妙な心境に追い詰められる作品となっていました。
また、心中や自殺はしないまでも、田舎に帰ってしまったり、病気でリタイヤしたりという、元役者志望、元漫画家志望、元同じ会社の同僚などなど、さまざまな「夢を諦めてしまった」友人知人のことも、思い出したりして。
チクリと胸の奥に棘みたいに刺さる、不思議な感覚もありました。
大瀧詠一の歌『君は天然色』では「思い出はモノクローム」でしたが、本作では逆に夢を失った今がモノクロで、夢を追っていた過去を美しいカラーで描くという、この色の使い分けが面白く、上手いなと思いました。
失われていくものへ
ピンク映画、フィルム、街、建物、
そして人間…
時代とともに朽ちて失われていくものへ捧げた、鎮魂の雨。
荒井晴彦監督、76歳。
この御年でもって、こんなに甘美でロマンティックな映画が撮れるとは、痺れました。
エンドロールで席を立たないことをおすすめします。
はっきりしない。
祥子はなぜ心中したの?だいたい想像はつくがはっきりしたシーン欲しかった。
柄本佑を立ち退かせるのはどうなった?ウヤムヤですか。
綾野剛と柄本佑の会話のシーン(特に韓国スナック)は本音のぶつけ合いが面白くてちょっとハマったかも。
書き直せないあの時- - 確かに愛していたあの時
愛を失ってしまった男の、取り戻せない過去を想いながら彷徨う雨の1日に起きた夢?まぼろし?今は亡き愛する女へ伝える為の「さよならの向こう側」
哀しいけれど美しく心に刺さる映画です。モノクロ、色彩のパートが効果的に使われているので、時系が交錯してもすんなりストーリーに浸れます
なんと言ってもキャスティングが素晴らしい!魅力的な演技でこの物語を美しく詩的に創り上げています
そして映画愛に溢れています。数多くの映画が話の中に出て来きます。更にオマージュと思われてシーンもあります。今、この時代に、この様なノスタルジー溢れているに、新しい息吹も感じられる映画です。ぜひお薦めです。
沁みたり 沁みなかったりするのがいい
男女🚻の機微、男の未練を描き切った稀有な作品
クスリと笑かされたりして
荒井晴彦監督じゃなきゃ撮れないよね
この未練たらしさってある意味、男にしかわからない部分かもね
凄く好きな映画になった
暗くてエロくて長い
2023年劇場鑑賞270本目。
奥田瑛二が水ぶっかけられるシーンが予告で印象的でしたが、見事にそこ寝てしまって見過ごしたので自分の中では奥田瑛二出演していません(笑)
まぁ長いですよね。うとうとしかけると喘ぎ声で起きるみたいな感じでした。現代シーンがモノクロ調で、過去シーンが色付きなので、現代シーンでなんか眠くなっちゃうんですよね・・・。
ピンク映画を作りたいという趣旨だったので、もうほとんどAVみたいなものですが、AVと違ってドラマ部分がしっかりしているというか、そこ早送りしちゃうよ、みたいな感じなのであの長さはしんどかったです。最後急にジャンル変わったかと思うし・・・。
人生は再び色づく
脚本は書き換えられても、人生はやり直せない、のだろうか。
やり直すことはできなくとも、未来は変えられると私は思う。横にふたり並んで歌ったことで、挧谷の未来は色づくことができると私は思う。だってまさに愛の熱唱だったもの。
もう一度見たくなりました。
最初の恋人の実家の玄関先のシーンで綾野さんがぼそぼそ喋るのを見て、「綾野さんはやっぱりすごい役者さんなんだなぁ。」としみじみ感じました。
どんな作品でも、その役者さんが演じる登場人物は画面にいることが当たり前ですが、
綾野さんに似てるけど、目の前にいるのはまったく別人である栩谷さんという人物だという当たり前のことを強烈に感じたのは今回初めてでした。
タバコとスウェット、下駄を履いているだけでなんでこんなにかっこいいのかわからない…。
そんなにきらわないで
私はおもしろかったよ!エロシーンはインティマシーコーディネーター入れているそうで、安心してみられました。コミカルだし。
綾野剛かっこいいし見て損はないと思います。
とても素直でわかりやすくてジメジメしてない。さとうほなみがカラッとしてて良いです。
祥子は死ぬ必要あったのかな?というのは気がかり。私なら別に死なないかな…。物語の都合以外に全然死ぬ必要ないよね…。
祥子は徹底的に他者で、逆説的に、男とか夢とか不確かなものに頼らず、まじめに働いて自立できてよかったなあと何者にもならなかった自分に自信が持てました。
最初のアパートは家賃7〜8万くらい、同棲してたアパートは11〜12万円くらい?場所にもよるだろうけど。この人たちどうやって生活してるんだろうかと気になった。キッチンが広くていい。今ないんだよね、ああいうキッチン。
出会うシーンの青いワンピースとかザリガニ拾う時のワンピースとかかわいかった。部屋のセットや本棚も良いです。
目指すものは映画じゃなくてもよかったんじゃ?!というのはほんと皆さん噛み締めてほしい。稼げる業界に行け。私はクリエーター魂がないから意外とみんなほんとはないものなのかなと気になった。
いちいち小ネタがわかり過ぎて、親戚なのかな?と思いました。さりげなくできないかわいさ笑
沖縄の基地とか原発とか正面からやればいいじゃん。
そういえば女性監督のハメ撮りってあるのかなあ。
予告でイメージしてたものよりずっとよかった。
「愛なのに」に関するものだとつられて見てしまう でも私にはVシネ系...
「愛なのに」に関するものだとつられて見てしまう
でも私にはVシネ系な雰囲気が強すぎた
あと、シーンが変わると繋ぎきれないことが多々あった
「こころ」「ノルウェイの森」そして
2023年。荒井晴彦監督。ピンク映画の監督は同棲していた女優がほかの監督と心中自殺してショックを受ける。ある日出会ったこれまたピンク映画の脚本家崩れの男とお互いの恋人の話を語り合っているうちに、お互いの相手が同じ女性(心中した女性)だったことがわかり、、、という話。
自殺した友人や恋人の死の理由を自分との関係で考え続けるのは、夏目漱石「こころ」や村上春樹「ノルウェイの森」を思わせる。今作は自分のような男がほかにも一人いたというドッペルゲンガー的物語。漱石は結局謎が解けずに自分も死んでしまう男を描き、春樹は他の女性によって徐々に癒されていく男を描いたが、荒井監督は延々と後悔し懺悔した挙句、ようやくふっきれる(自分を赦す)男を描いている、といえるだろう。
3作を並べてみて面白いのは、女性の扱い方がとてつもなくぞんざいであるか、または計り知れない他者として描かれるか、いずれにせよ男たちの物語だということだろう。今作など、後悔し懺悔することで生前の女性への態度が許されるものであるかのようだ。「女性嫌い」を公言していた男は、くだんの女性に恋することで女性嫌いを克服したという物語の流れになっているが、やっぱり変わらず女性嫌いだったということになるのではないか。ピンク映画へのオマージュという原作にはない要素が強いので救われているが。
性行為が描かれればあとはなんでもよいというピンク映画としてみれば、心と身体の問題をまじめに提示しているし、艶笑的なエピソード(男のアレの小ささとか、お尻のこととか)も数多くあってよくできている。
かなり人を選ぶが作品としては一応…。
今年383本目(合計1,033本目/今月(2023年11月度)15本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
※ 入れ替わりで「駒田蒸留所~」を見てからの鑑賞になりますが、アニメ作品にレビューはしない方なので(憲法論的な論点があるものは除く)、飛ばします。
さて、こちらの作品なのですが、結局のところ「マーベル、法廷遊戯…と人気作が並んでこの作品はちょっと厳しい」といったところです。
モロにR18であり、それを想定できる「特定のシーン」(結局R18なので何が「特定のシーン」なのかはもう明らかでしょうが)がどんどん出るのが厳しく、そこでどんどん人が抜けていくのが結構印象的でした。
これだけならまだしも、薬物関係(広い意味で。要は「適正な医薬品」という意味)についても変な描写があり(真似したらどうするんだろう…。妙に詳しく書いているし)、こりゃまたしかも「何を述べたいのかはっきりしない」のが特徴です。
まさかその「追い出してくれたら~」の話「だけ」を描くというのには無理があるし、いわゆる成人映画館の類でもない一般の大手の映画館でR18といっても描ける範囲には自ずと限界があるのでその限界ギリギリまで頑張ってみました…というのも無理があり、どう判断するのか(換言すればこの映画から何を学ぶのか)がわかりにくいというか、もう完全に「飛んじゃっている」状態ではなかろうか…といったところです。しいていえば映画内でも明示的に示されるように「特定の趣味の方には合うであろう特殊な映画撮影の現場」に興味がある方…なのではなかろうかと思いますが、そんなレアな方は少ないんじゃないか…といったところです。
ただ結局「R18なりのシーンが多い」「薬物関係で一部不穏当な描写がある」等はありますが、極端に違法行為を勧めるようなシーンもないのも事実で評価に困ったところです。
とにかく今週はマーベル、法廷遊戯と色々揃っている中で本作品を一番手なりに押すのか?というと難しく、そうそう宙にういてしまいそうな予感です。
採点に関しては以下の通りです。
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(減点0.3/映画の主義主張がはっきりとしない)
まさか「一般の大衆映画館でR18の限界にチャンレンジしました」ではないでしょうし、正直何を述べたいのか主義主張がはっきりとせず、延々と「そのR18の原因になったであろうシーン」を見せられるのが結構精神的にきついです。
ただまぁ、あえていえば映画内で扱われている「この手の映画」自体はおそらく「一昔前」のことであったとも思え(映画内では明示的に年を示唆するような表現は出ないが、東日本大震災がどうこうという話は出るので、平成25~?)、「法に触れない範囲での職業選択の自由論」(憲法22条の1)を扱ったのかなと思えるシーンもあるし、同じくR18で「こりゃ誰が見るんだ?」レベルの映画(名前忘れた…。ロシアの映画だったと思うが…)というほどでもないし、「日本にこういった文化があった、こういった映画産業も存在した」ということを述べている点において「一定の理解」はできるので、減点対象も調整済みです。
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荒井晴彦は古い。想定内だったけど。男のファンタジーが女にぶつけられ...
荒井晴彦は古い。想定内だったけど。男のファンタジーが女にぶつけられてるだけで、一方通行だしDVは許されてるし、もうこんなドラマは見たくない。
ただ、入ってるさまを確認するユーモアなど、ピンクは懐かしかった。かなりピンクだったし。
話もよく見えなくて独りよがり。
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