「激辛アニメ」ユニコーン・ウォーズ ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
激辛アニメ
憎悪・対立・暴力、その究極としての戦争の根源にあるものについての寓話なのだが、我が意を得たりと「反戦」(←括弧付きね)に直結させるのはいくら何でも捉え方が表面的過ぎるだろう。「せんそーはんたい」とお経を唱えながら歩いたり、軍用車両の通行妨害するよりはずっと反戦的だ。
異物や異端者について理解する能力が無いのに権威を守るために分かったように振る舞う聖職者や為政者と、自分の頭で考える事を放棄して盲従する「人民」がセットになった時、猛火の焼け野原から立ち上がってくるのが…
恐らくカトリック的倫理観が根底にあるのだろうが、何とペシミスティックな世界観だろう。
制作者が仏教徒か回教徒ならどんな作品になっただろうと想像するとちょっと面白い。
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