「オペラ座の警備? そんな疑問は、感動で吹き飛ばしちゃいましょう」テノール! 人生はハーモニー bionさんの映画レビュー(感想・評価)
オペラ座の警備? そんな疑問は、感動で吹き飛ばしちゃいましょう
終わり方は、最高。感動のままスパッとエンディング曲が流れる。僕の大好きなパターン。
オペラのレッスン場にSUSHIをデリバリーしてOKなの? 軽くツッコミを入れたくなるけど、このシチュエーションがないと物語が始まらない。
主人公のアントワーヌは、ラップだけでなくヒューマンビートボックスもやっているから横隔膜の使い方や呼吸の基礎はできていたのかも。
ウソみたいな話だけど、スーザン・ボイルの例もあるから、現実で起きても不思議はない。それにしても主役のMB14の歌うアリアはすごい。音の波が体に伝わってくる。
パリの貧困層の青年たちと、セレブの子息として何不自由ない生活を送るジョゼフィーヌとディディエの対比がこの物語のベースになっている。
格差問題はさらっと流して、兄弟愛や幼なじみ同士の恋の行方を散りばめながら、なかなか飽きさせない展開が続く。
オペラ座の警備はどうなってるの? そんな疑問は感動で吹き飛ばしちゃいましょう。
ライバルの泣ける友情と、コーチからの手紙でラストは最高潮でございました。
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