ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語のレビュー・感想・評価
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観るたびに味わいの増すウェス&ダールのとびきりの表現世界
ウェス・アンダーソンと言えば、初期作「天才マックスの世界」にすらダールの語り口の影響が濃く及んでいることで知られる。今回の奇想天外な40分足らずの新作中編を観て改めて驚いたのは、ダールの原作内の言葉がいつになく忠実にいかされていること。それに息つく暇なく早口で間断なく語りが続くこと。すなわちウェスにとってダール作品のちょうどいい体感速度とは、まさにこのくらいなのだろう。正直言うと僕は字幕版を観て全然理解が追いつかず、もういちど吹替で見てやっと詳細を理解できた。だがそのおかげで「グランド・ブダベスト・ホテル」的な多重構造、「ダージリン急行」を思い起こさせるインド風味、ウェス作品特有の演劇舞台装置的な美術と動線、それに作品全体をそこはかとなく包む哀愁を味わうことができたように思う。何度も繰り返し味わえる、動く絵本。ダールの自宅敷地内にある名高き執筆小屋での執筆の様子が再現されているのも楽しい。
短編映画の楽しみ方は難しい!?
ウェス・アンダーソン監督作品ということと、第96回アカデミー賞短編実写映画賞受賞とのことで鑑賞。
うーん、全体を通して期待通りとは言えないかな。
独特な映像美やテンポ感はさすがはウェス・アンダーソン監督といったところだが、面白味やましてや感動感銘は正直味わえなかった。
自分が短編映画に全く慣れていないため観方のポイントがわかっていないこともあるとは思うが、それにしてもあまりに奇抜過ぎなのではないかと思ってしまう。
観終えたあと、過去のアカデミー短編映画賞受賞作品を調べてみたら、1作品も観ていなかったどころか、恥ずかしながら知りもしなかった。これではあまりに勉強不足、本作を楽しめるわけもないなといったところだ。
透視
2024年3月21日
映画 #ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 (2023年)鑑賞
#ウェス・アンダーソン 監督の短編映画
#ベネディクト・カンバーバッチ、#レイフ・ファインズ、#ベン・キングズレー が短編映画で共演できるのはNetflix資本があるからだろうな
Netflixのおかげでこういう作品も日の目を見る
ウェス・アンダーソンっぽいが、らしくない。
なぜ、らしくないとなるのか、
美術セット、カメラ手前の小さな装飾品、
そこまで作り込む圧倒的スタイルが良かったのに。
背景が簡単な絵、CG、
パステル調のメルカトル図法の絵本・・・
これではニセ・アンダーソン(これはこれで貫けばおもしろいが・・)
じゃないかー。
これからどこへいくウェス・アンダーソン
ヴェス・アンダーソンの世界
第96回アカデミー短編実写映画賞受賞作です。
ヴェス・アンダーソンの世界です。
映像はすごく綺麗です。
おとぎ話のように進んでいきます。
豪華な俳優陣です。
39分と短いのでサクッと観られます。
僕の心にはそんなに響きませんでした。
「第96回アカデミー短編実写映画賞」受賞作
絵本か紙芝居のようなやさしさ、あたたかみを感じました。
また、舞台転換を模した演出が多くあり、それが非常によくできていて面白く見ることができました。
ところどころクスッと笑えるところがあったり、笑っていいのかどうなのかビミョーな場面もあったり、そこはいつも通りで、とても楽しかったです。
ウェス・アンダーソンの独特な世界観にはファンも多いですが、オスカー向きかと言えばそうでもない方なので、今回の受賞は本当に良かったです。
Netflixにご加入の方は、短い作品ですので、ぜひ御覧ください。
ふしぎでキュートな絵本のよう
紙芝居のように語られる不思議なお話。
キュートでポップなビジュアルを背景に、無表情で語る登場人物たちは人形のよう。不思議な力を身につけたヘンリーの物語も、掴みどころがなく、何が言いたいのかフワフワ。
なんだかよくわからないのに癖になる世界観は今作も健在でした。
巧みな舞台セットの転換を延々と観せてくれる、舞台やアート好きにはた...
巧みな舞台セットの転換を延々と観せてくれる、舞台やアート好きにはたまらない短編作品。さすがウェス・アンダーソン、構図も配色もバッチリ。アカデミー賞短編映画賞受賞。彼の初オスカーが短編とは…。ぜひ映画館で観たい。
最高に好み
不確実で複雑な世の中で再生しようとするとき、人類は大昔から物語を必要としてきた。
私も子どもの頃から物語が大好きだ。やさしい、かわいいだけじゃダメ。さみしい、むなしい、こわいが散りばめられたヘンテコな物語が好き。
虚無に包まれた人間がふとしたきっかけで自分と向き合い、新しい境地へ変革するダールのヘンテコな物語。
まずレイフが作家として語り始め、ベネディクトが透視を手にする物語を、更にデヴが医師としての記録を語るという見事な入れ子式手法。登場人物たちは鑑賞者に対してカメラ目線で早口に語る。
語り手が「あくまでこれは物語です」というスタンスを固持してくれることで、物語と鑑賞者のあいだに不思議な距離感が生まれる。
だからこそ、物語は事実ではないが、他者の言葉を通してうっすらと、人生の意味が事実のように立ち上るもの。
聞き手があっての物語。鑑賞者に作者と同等の重要性をもたせる手法と、別の時空の隙間を感じさせるようなしなやかさが何とも言えず心地良かった。
実験映画界の最高額製作費記録?
さすがにこの尺(39分)と前衛性では、いくらウエス・アンダーソン監督でも商業映画として企画は通らないだろう。逆に言えば、Netflixというプラットフォームがあればこそ、鬼才監督の製作費をふんだんに使った「ゴージャスこのうえない実験映画」を僕たちは観ることができるのだろう。
分からん
分からん。何故これをこの手法で撮ろうと思ったのか。
小説や絵本に近い映画なような気がして、
本を読んでるように見ようと心掛けたけど、
それにしても物語に起伏がなく、
金持ちが奇術に魅了され習得しカジノで金を稼ぎ、
金と幸せは違う事を知り、自分の死を知り、寄付する。
ってどこにでもある物語でガックリ来ました。
ウェスアンダーソンの世界観が好きな人は好きなのかも
しれないが、
僕には全く響かなかった。
最高にキュートでチャーミング!懐かしい感じ
『フレンチ・ディスパッチ』『アステロイド・シティ』と2作続けてそこまでハマらなかったのだけど、今作は良かったな。ウェス・アンダーソン監督中編作品 ✕ ロアルド・ダール原作 =『ファンタスティック Mr.FOX』幸福な組み合わせ。
出演は主演のベネディクトカンバーバッチはじめ、レイフ・ファインズ、ベン・キングズレー、デヴ・パテルで、一人二役も当たり前。セリフはとにかく早口。研ぎ澄まされた色彩・美的感覚やコメディセンス・ユーモアから織り成される独特な語り口ストーリーテリングはまさしく唯一無二。劇中、語り手がいて振り返る方式なのも彼の作品っぽい。
働いたことなくカネに執着した"金持ちのアホウ"が、とんでもないイカサマを思いついたことから修行に挑む、ちょっと不思議な物語…。個人的な印象に過ぎないが、『アステロイド・シティ』に感じた"アート性"よりも、あたたかくぬくもりの感じる寓話のような雰囲気があって好きだった。なんで彼を昔から好きだったのか思い出した。
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