「原作の著作権がきれたので作ってみた。」プー あくまのくまさん みるさんの映画レビュー(感想・評価)
原作の著作権がきれたので作ってみた。
まず冒頭が2分程度のアニメから始まるのですが、それは凄く良かったです。
またアニメが終り、冒頭10分程度で最初の最初の殺人が起きるのですがそれも良かったです。
「あのくまのプーさんが殺人を!?」という衝撃があり、なかなか面白く感じました。
ただし、それ以降はその衝撃を越える展開はありません。
全体的に「原作のプーさんの著作権が切れたので作ってみた」以上の展開はないです。若い男女が森の奥の小屋に行くシーンは「悪魔のいけにえ」の模倣ですし、女性がセクシー要素を絡め殺されるシーンは「13日の金曜日」のオマージュになっています。さらに拷問シーンは「saw」に影響を受けています。
ただし、ホラー映画のツボはしっかり押さえていますので駄作と言うわけではないです。
残念なのはせっかくプーさんを題材としているのに、怖がらせようと顔を変えすぎて敵が全くプーさんに見えないことです。プーさんを演じる中の役者が超高身長なのもよくないです。
あと内容も最初の2分以外はプーさんと関係なく、よくあるホラー映画になっていて、プーさんである必要性は感じません。
せっかく原作の著作権が切れたのだから、顔ももっとプーさんに似せて、ストーリーも原作にからめて「え!?あのプーさんがこんなことを!?」「プーさんそんなことはやめて!!」と思わせて欲しかったです。
でもラストシーンも含め嫌いにはなれない一本でした。
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