「fxxk human」プー あくまのくまさん ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
fxxk human
プーさんの権利関係が切れたからスプラッター映画にしてやろうぜ!というすげぇハートの持ち主たちが作ったある意味衝撃作の今作、去年くらいから製作・公開の情報はちらほら出ていたのですが、これ系劇場で公開するのかなー配信スルーされちゃうかなーと思いきや、あっという間に劇場公開へ。これは劇場でやるんかい、いやありがたいんですけどね。
この作品を簡単に説明すると、プーという名前を持ったムキムキ黄色マスクはちみつ食べたいなぁオジサンと、ピグレットという名前を持った完璧なるブタの太っちょ二足歩行オジサンの2人の殺人鬼がメチャクチャに襲ってくるだけです。それ以上もそれ以下もありません。ひたすらに生贄枠を始末していくスプラッターものでした。ある程度の物語を期待して観に行った人には肩透かしもいいところかも知れませんが、こういうヘンテコなパロディは大好物なので、ニコニコニヤニヤしながら観れました。
クリストファー・ロビンが青年になってプーたちのいる森に帰ってきますが、いざ帰ってきたらプーとピグレットが人を殺していて、クリストファーの嫁さんまで殺してしまうという残虐行為に絶望するところからスタートします。
クリストファー・ロビンがプーと対峙していくのかと思いきや、ペンションに泊まりにきた女子大生が続々と襲われていくというどこかで見たことのあるフォーマットで進んでいくのである程度展開はこうなるだろうなと思っていて、基本的にその通りになりました。
遅れてやってきた女子大生をサービス感覚で体ごと削りまくる機械の中にぶち込んでミンチにするので笑いました。
プールで優雅に過ごしてたセクシー姉さんを捕らえて車でぐちゃぐちゃ、目ん玉飛び出すほどの残虐な殺し方でした。本当にこれPG12?と疑いたくなるくらいのグロさでした。つくりは安っぽいので全然見れますが。
プーとピグレットがペンションに入ってきてからは家中を逃げ回りますが、ピグレットが雑に振り回していたハンマーに何度も殴打されぐちゃぐちゃにされて浮いたり、そのピグレットをボコボコにした女性は後ろからやってきたプーにナイフを口から喉まで貫通させて抹殺されたりとお祭り状態です。途中なんか捕らわれてたおばさんも反逆したら速攻で返り討ちされてました。
残った2人も逃亡しますが、途中で出会ったキャラの濃い男性4人組に助けを求めたら、何故かやる気満々でプーをボコボコにしたと思ったら、謎にパワーアップしてグーパンや踏みつけで体の部位を跡形もなく血まみれにされていました。車に張り付いたプーがメガネの女性を連れてあっという間に生首にして、クリストファー・ロビンがプーを轢きますが、もうチートキャラなのでそんなんじゃヘコタレないプーにファイナルガールすら殺されてしまいます。クリストファー・ロビンは始末しないんだという余韻を残しながらプーは去って行って物語は一旦終わりを迎えました。
殺し方はスタンダードながら見せ方がしっかりグロテスクかつ長々とやってくれるので良かったですし、プーとピグレットの表情をまじまじと見せてくれるのも好きでした。
なんで警察とか呼ばないんだとかはもう考えても仕方がないので、全員死に向かっているもんだと思って観たら存分に楽しめます。自分はキャッキャしながら楽しめましたし、続編がどうなるのかも含めて挑戦作だった今作を讃えたいと思います。
これは作品外のお話なんですが、土日&サービスデーの時に観るホラー映画の客層は高確率で悪いことが多い気がします。上映中ひたすら喋る奴もいれば、スマホを見続ける奴もいれば、菓子の袋をバサバサ鳴らす奴もいたりして、タイミングが見つからない限り基本は初日か月曜日とかに行くんですが、今週は土曜しか空いておらず覚悟を決めて観に行きましたがハズレの日でした。
予告が流れている時はまぁ多少うるさくしててもいいと思うんですが、なぜ始まってもペチャクチャ喋るのか、これが理解できません。ホラー映画は静寂からのホラーアイコンの登場でワーッと盛り上がるのが楽しいのに、ひたすら喋っていると集中力が削がれて本当にキツいです。1番前の席で観ていましたが、結構後ろからヒソヒソ話が聞こえてきたので、近くの座席だったらもっとノイズだったろうなと思います。菓子の袋ももっと静かに開ければいいのに遠慮なくバリィっと開けてましたし、後から入ってきたのに映写機の前を屈まず歩いて画面の邪魔をしたりと、久々に多くのク○客と出くわしたなと思いました。エンドロール中も喋るんならもう帰ればいいのにと思いました。映画館は家じゃないんだぞと強く警告したいです。そいつらの帰り道にプーが現れて成敗してくれないかな…。
鑑賞日 6/24
鑑賞時間 20:05〜21:40
座席 A-9