「アート・ザ・クラウン! ニューホラーアイコン現る」テリファー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
アート・ザ・クラウン! ニューホラーアイコン現る
日本では未公開だった2016年の第1作目はアメリカでも超低予算の小規模公開。一部のコアの間で話題に。
2作目で注目を浴び、昨年公開された3作目はあの『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を抑え初登場1位のヒット。
まだ誰もが知るという訳ではないが、新たなホラーシリーズ/ホラーアイコンになりつつある『テリファー』と“アート・ザ・クラウン”。
さてこの第1作は、非常にシンプルというか話は無いようなもの。
ハロウィン・パーティーの帰り、ピエロ姿の謎の異常殺人鬼に狙われる二人の若い女性の恐怖の一夜。
車もパンクし、連絡を受け迎えに来た姉も餌食に…。
舞台はほぼ建物内限定。鍵も掛けられ、逃げられぬ状況に。
そこで襲い来るアート・ザ・クラウン!
ピエロのホラーキャラはお馴染みだが、屈指の不気味さ。
リアクションはピエロらしくするが、一切言葉を発しない。狙った相手にストーカーのように纏わり付く。形相も血にまみれているよう。
一番の見せ場で最大の話題。残虐な殺し方。
圧巻は吊り下げた女性をお股からギコギコ。
男の顔を足で踏み潰す。
迎えに来た姉の顔を食いちぎる。
独学で特殊メイクや特殊造形を学んだダミアン・レオーネのこだわりのグロ描写。
でもあまりに過激過ぎてツッコミ所満載。
ギコギコしたり踏み潰したり、そんなに力あるの…?
どんなに物で叩かれても刺されても撃たれても死なない。フレディやジェイソンみたいなバケモノなの…?
殺人の目的や狙われた理由は…? ナシ。
一切変装とか姿を隠そうとせず、あの姿のまま堂々とダイナーへ。
シュールを通り越してもはやコメディ。
ただえげつないほどグロかったらヤだなぁ…と思っていたが、そうか、これは笑えばいいんだと気付いた。
拳銃で自殺したのにどうやって生きてたの?…なんて愚問。
さて、アート・ザ・クラウンの凄惨血祭りショーでもするか。