コヴェナント 約束の救出のレビュー・感想・評価
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兎にも角にも戦争が無いことが一番
あらすじとかはあまり読まず、なんとなく任務地から米軍基地まで一生懸命に帰還する=負傷した上官を救出するっていうシンプルな話かと思ったら、これはまだ話の半分だったのか!と見ながら驚いていました。
まさか無事に家に帰ってからが、新たな闘いの始まりだったとは。それにしてもビザ降りなさすぎ。あとこういういきさつなら助けられたジョン・キンリー氏の単独救出でなく(最終的には多くの協力者はいたけれども。。)最初から米軍そのものがもっとアーメッドさんの保護に力を尽くすべきなんじゃないか??って思いました。
家族で逃げるほどに追い詰められる前に、ちゃんとアメリカ国内に居場所を確保してあげればこんなに逃げなくて良かったのに。これ、ジョンが「命の恩人を助けよう」とここまで深く思わなければこれだけの行動を起こさず、そしたらアーメッドさんは一生隠れて生きるだけになるの??そこまでジョンの良心の呵責に頼るだけの案件なのか。。とアメリカ政府にやや落胆。
通訳の人全員にビザを出すんじゃなかったの??そのへんの対応が遅いのは国としてどうなの??とお役所対応にジレンマ。
映画に取り上げられた人は無事にアメリカへ行けたようだけど、他の多くの通訳の人達の顛末を考えると、とにかく戦争そのものが無ければ皆こんなに苦しまないのに、と思いました。
あと最後、パーカーさんは一応契約通り助けに来てくれたけど、ジョンからの電話に出ないで上空からの一掃攻撃って。。。ジョン達には当たらないように画像分析しながら攻撃したにしても。。何でジョンに「約束通り助けに行くから、でも火力強いんでそこからは決して動かないで!」って連絡、何でしなかったのか。。ちょこっと疑問が残りました。
助けてもらえて良かった〜だけでなく、実は助けられたほうが、逆に精神的な呪縛があるっていう真実を伝えてくれた、重い映画でした。
天使の一撃は正確すぎて現実味がないが、それがないと重苦しくて悶えてしまう
2024.2.27 字幕 TOHOシネマズ二条
2023年のイギリス&スペイン(123分、G)
アフガニスタン戦争下にて、命の恩人である現地通訳救出の顛末を描いた戦争映画
監督はガイ・リッチー
脚本はガイ・リッチー&アイバン・アトキンソン&マーン・デイビス
原題は『Guy Richie‘s the Covenant』で、「ガイ・リッチーによる契約」という意味
物語の舞台は、2018年のアフガニスタン・ラシュカルガ
アフガニスタン戦争にて、破壊兵器の探索を任されている一等軍曹のジョン・キンリー(ジェイク・ギレンホール)率いる小隊は、現地の情報をもとに、疑念のある場所の探索を任されていた
ある日、新しい通訳としてアーメッド・サリム(ダール・サリム)が着任し、キンリーと行動を共にすることになった
キンリーは現地民からの情報を得て行動するものの、土地勘のあるアーメッドは情報の精査も正確で、次第に信頼を得ていく
そんなある日、ファラジ(Ash Goldeh)という男から工場の情報を得たキンリーたちは、120キロ離れた丘の上にある工場を目指した
だが、その動きはタリバンに監視されていて、隠れていたタリバン兵から総攻撃を喰らってしまう
キンリーたちは応戦するものの、敵の数に圧倒されて小隊は壊滅、なんとかキンリーとアーメッドだけは生き残ることができた
キンリーは被弾しており、アーメッドはなんとかして基地へと帰ろうと試みる
だが、タリバン支配下の地域を100キロ移動するのはリスクが高く、アーメッドは現地民のアドバイスを受けて山道を行くしか方法はなかった
敵から奪った車での移動は目立つため、途中で車と手押し車を交換する
その後も、幾度となくタリバン兵との接近や、応戦を繰り返すのちに、なんとか基地近くでアメリが軍に保護されることになったのである
物語は、前半を基地までの帰途を描き、後半にキンリーが目覚めてから、アーメッドを捜索する様子が描かれていく
捜索しようにも、滞在ビザを取れなければ意味がないのだが、移民局の動きは鈍く正規ルートではいつ承認されるかわからない
そこでキンリーは、ヴォークス大佐(ジョニー・リー・ミラー)に強引な提案をし、単独でアーメッドの探索に向かうことになったのである
現地の協力者を助けるという映画は数多くあるので、ネタとしての新鮮味はない
だが、本作は「アーメッドがキンリーを助ける過程」を綿密に描き、さらにアーメッドを救出する過程も緻密に描いていく
その重圧がリアルテイストになっているために、FOB2(天使)が登場した時の高揚感は思った以上に熱いものになっていた
あの爆撃でダムが破壊されないかにヒヤヒヤしてしまうが、性格無比の射撃でダムには一切傷をつけずに敵だけを殲滅していくので、考えるだけ無駄な作業だったりする
この辺りは「盛っている」のだが、これぐらいでちょうど良いバランスになっていたのではないだろうか
いずれにせよ、いつものパターンかのように「USA! USA!」の展開になっていくのだが、本作の場合は「道具として捨てられている現実」というものにも言及していく
バイデン政権によって、アフガニスタンから撤退したことで、タリバン政権が生まれ、それによってかつてアメリカに協力したとされる数百人の現地民が殺されていることを伝えていく
アーメッドに功績があっても、その内の一人になっていた可能性があるので、それが起こらなかったこと自体が奇跡だったと言えるのではないだろうか
胸熱
ガイ・リッチーが戦争映画?!と驚きつつ
それでもコミカルさも含んだエンタメ作品だと
思っていたら…
曹長キンリー(ジェイク・ギレンホール )と
通訳アーメッド(ダール・サリム )との熱い絆と
キンリーのために100km以上も手押し車で
米軍基地まで連れていく姿も
命懸けで自分を助けてくれたアーメッドのために
ビザ取得のために奮闘し、危険を省みず再び
戦地へ向かう姿も終始ハラハラし、
男の友情?絆?の強さに胸が熱くなる❤️🔥
ジェイク・ギレンホールはもちろんのこと
ダール・サリムというイラク人俳優がとても
魅力的で、彼が主役と言っても過言ではありません🖐
前半少し中だるみがあったが、終始緊迫した状況。 いつ放り出してもお...
前半少し中だるみがあったが、終始緊迫した状況。
いつ放り出してもおかしくない状況で、よく最後までキンリーを守り通したな。
戦争は本当にメンタルをやられる。
戦場にいるときはもちろんだが、帰国しても悩まされ続ける。
【”苛烈なるアフガニスタンの戦場で示された二つの漢気。”今作は現実に起きている米兵と米兵側現地人通訳との問題を多数の臨場感あふれる戦闘シーンの中で浮き彫りにしたムネアツなる社会派映画なのである。】
■2018年。アフガニスタンでタリバンの武器工場を探索する任務を担った米軍のキンリー曹長(ジェイク・ギレンホール)率いるチームにアフガニスタン人通訳のアーメッド(ダール・サリム)が加わる。
アーメッドは、タリバンが仕掛けた待ち伏せの罠を見破り、武器工場を発見するがタリバン勢力の激しい攻撃に会い、キンリーとアーメッド以外は全員亡くなってしまう。
◆感想
・大怪我をしたキンリーを100キロ離れた米軍基地へ連れて行くアーメッドの姿が沁みる。それは、自分と身重の妻の米国へのビザを手に入れる為とは言え、手作りの橇、手押し車でタリバンが主要道路を制している中、裏道を只管にキンリーを運ぶ姿である。
ー アーメッドは、タリバンが二人を血眼になって探す中、漸く米軍基地に到着する。だが、彼はアフガニスタン人であるために地に身体を伏せられて意識のないキンリーと離れ離れになってしまうのである。-
・無事アメリカに帰国したキンリーだが、自分の命の恩人であるアーメッドがビザを貰っていないばかりか、タリバンに狙われ家族と共に行方不明になっている事実を知り、移民局に何度も電話するが、事態は一向に進まない。
■遂にキンリーは妻キャロラインが実質経営しているヴィンテージ車販売の家を抵当に入れ、昔の命を助けた上司に掛け合い、アーメッドのビザ発行を依頼し、民間軍事傭兵会社のパーカーたちを雇い危険を覚悟で、アフガニスタンに戻るのである。
ー ここで印象的なのはキンリーの妻キャロラインが、彼のアフガニスタンに戻るという選択を止めない所である。
彼の人間としての信義を重んじたのだろうが、中々出来る事ではないと思う。ー
・アフガニスタンに戻ったキンリーは、パーカーたちの遠隔フォローを得ながらアーメッドを探す。
そして、漸く見つけたアーメッドとの再会シーン。
幌で顔を隠したキンリーは手短に用件を伝え、準備してあったトラックにアーメッドと妻と幼子を乗せて、ピックアップ予定地のダムに向かうのである。
だが、それを察知したタリバン勢力は執拗なまでに、キンリーたちを追って来る。ハラハラドキドキシーンである。
ダムの天端上での激しい銃撃戦。
キンリー達の銃弾は尽き、最早これまで・・、と言う時に現れたパーカーが飛ばして来た”死の天使”AC-130。
パーカーたちはダムの天端上のタリバンだけでなく、周囲のタリバン兵も一斉射撃で一掃する。
・そして、アーメッドと妻と幼子がAC-130に乗ってアフガニスタンを脱出するシーン。アーメッドはキンリーから渡された家族全員のビザの表裏を感慨深そうに見て、キンリーとアイコンタクトを取るのである。
ー 個人的に大変沁みたシーンである。二人の漢気が伺えるシーンだからである。ー
<だが、エンドロールで流れたテロップは辛い。
米軍が2021年8月末にアフガニスタンから全部隊を撤退した後に、政権を取ったタリバンが行った事。
それは、300人以上のアフガニスタン人の米軍通訳者と家族を殺し、今だに何千人もの米軍に協力したアフガニスタン人が、隠れて生活している事である。
今作は、現実に起きている米兵と米兵側現地人通訳との問題を浮き彫りにしながらも、二人の異人種の絆を描いた、ムネアツな社会派映画なのである。>
本当にあった事とは思えない程、素晴らしい!
ずーと、ハラハラ、ドキドキの内容でした。この映画は是非にとも映画館でみるべき映像です。そして、今現在世界で起きている戦争にあい通じる内容があります。そして肌の色や言語や宗教をこえても守る事があると考えさせられました。自分は何故生きているのか?生かされているのか?今を生きるとは何なのかです。
恩という呪い。
米軍曹長ジョン・キンリーとアメリカ移住の為ビザが欲しいアフガン人通訳アーメッドの話。
2018年のアフガニスタン、タリバンの武器、爆弾庫を探すのが任務のジョン・キンリー率いる米軍と二人目の通訳アーメッド、二つある爆弾庫のうちの一つ爆弾庫に辿り着くもタリバンの攻撃を受け仲間を殺されキンリーとアーメッドは二人きりに…。
曹長キンリーからは通訳は黙ってろ的な感じの扱いだったけど、やり手の通訳アーメッドの強さと察しの良さと、負傷したキンリーを手押し車に乗せ諦めないで運ぶ姿には感動と、追ってが追いついたらどうするで何か心臓がずっとドキドキしてました(笑)
終盤で間に入ってくれたパーカーとの出会いからのラストの橋での撃ち合い、その後の展開は読めたけど、やっぱ戦闘機からの制圧は
観ててスカッとしましたね。
終始ドキドキ、ハラハラ、スリリングで面白かった。
フィクションとノンフィクションの境目
■ [一回目] 2024年2月25日
まず、アメリカ側もタリバン側も、どちらにもなんだけど、
あんなに簡単に人が人を殺せることが、とても怖かったです。
観賞中は、タリバンの執拗な追撃にドキドキハラハラし過ぎて、
息がし辛くて気持ち悪くなるぐらいに緊張しっぱなしでした。
音楽の煽りも上手いなと、そこは、流石のガイ・リッチー監督だな、と。
ジェイク・ギレンホールはもちろん安定の格好良さなんだけど、
とにかく、ダール・サリム演じるアフガン人通訳アーメッドが素晴らしかった。
特に山道を手押し車で運ぶ途中、
登り坂で渾身の力を振り絞って押すのだけれど動かなくて、
悔し泣きなのか、精神的な辛さなのか、身体的な辛さなのか、
きっとその全てがごっちゃ混ぜになって、自然に涙が出てしまっているような
男泣きのその演技がスゴかった。
満身創痍でアーメッドに救出され、アメリカに無事帰還を果たしたが、
自分を助けたために、アーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、
彼を救うため再びアフガニスタンへ向かう。
ラスト、
アーメッドとその家族を救い出したが、
またも、タリバンの追撃にあい、
もう、やめてーってところで、
味方の空爆にタリバンが一網打尽にされるんだけど…
それはそれで、また怖いと思ってしまって…
でも、
アーメッドとジョン・キンリーが無事で良かった良かったと感動していたところに、
300人のアフガン人通訳と家族が殺されてしまったとの字幕が出て、
一気に現実に引き戻されて、
実際には、アメリカのやったことは正しいのかも判らなくなって、
とても悲しい気持ちになってしまいました…。
フィクションとして友情や絆に感動し、
ノンフィクションとして世界情勢について考えさせられる佳作です。
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■ [二回目] 2024年3月12日
もう一度、アーメッドとという人に
どうしても会いたくなって、二回目の鑑賞。
一回目は、戦争の恐怖に萎縮しすぎて、
なんだかあっという間で、
とにかくアーメッドに圧倒された感じでしたが、
今回は、ジョンの感情、仲間を失ったときの細かい動きや、
アメリカに戻ってからの激しい感情の演技もじっくりと堪能できました。
そして、じっくり観れたらいろんな約束に気づかされました。、。
アーメッドとジョンの契約
アーメッド側からとジョンからだと、それぞれの意味と重さが違う。
アーメッドにしたら、
あの状況じゃ、命落とすか、ジョンを助けるしかないじゃないか…。
でも、そこには、タリバンに殺された息子の青い目の色と同じ
というセリフにあったように、
家族に似た友情や仲間という感情があってからの、あそこまでだと思いたい。
ジョンにとっては、呪い的にもなってしまったけど、
戻らずにはいられない彼の真っ直ぐさと強さに心を打たれました。
パーカーとジョンの契約(合意)
パーカーの契約なのか合意なのだか、軽い感じが、
アメリカノリで、少し鼻についたなー 笑
奧さんとジョンの約束
信頼だよね。奧さんカッコ良かったです。
そして、現実のアメリカ軍とアフガニスタン通訳の契約
タリバンもイヤだけど、アメリカ側のビザの発行を条件にしたそうだが!
撤退して、300人も殺されていて、身を隠している人が数千人で、
その約束が有耶無耶なことが一番モヤモヤするの…。
この作品は娯楽としての面白さと、ノンフィクションの心の痛さが共存していて、
非常に複雑な気分の自分が残る…。
今なお続く恐怖
この物語自体はよかったと言えるのだけれど、通訳した人たちがタリバンから目をつけられ、今でも追われているという事実が重くのしかかる。
アメリカのアフガニスタン侵攻の意義が問われる映画はよくあるが、この作品についても善良なアフガニスタン人の犠牲が多く、あらためて戦争の理不尽さを痛感した。
アーメッドはジョンを置いて自分だけで逃げることもできたはずやのに、それをしなかったのは彼の人格故なんやろうなあ。そりゃあ、あんな状態で必死に助けてもらったんやから、自分も助けなあかん!って思うよね。ジョンの奥さんもきちんと送り出すのがすごいと思う。
最後の写真も、モザイクが入っている人たちは今も逃げていたり、殺される可能性があるからなんやろうなと思うと胸が痛くなった。
友情を越えた絆を描く!しかし 過酷な戦争の現実を舞台にしながらも 後半のガイ・リッチー的”B級アクション描写”が残念
予告編を観て「絆の感動」を期待してずっと待っていた本作でしたが、そこまでの感動は得られなかった。
男の友情を越えた絆の物語ですが、敵の渦中、瀕死の男を尋常ではない過酷な100キロの道のりを引きずって米軍基地まで送り届けた「動機」は、家族のための米国移住ビザの獲得。
加えて、タリバンに息子を殺されたことへの復讐が背景にあるだろうが、それらの部分はあまり描かれない。
前半の戦闘の緊張感、100キロの道行きの過酷さに執念を感じる。
そして、一人帰国したキンリーは、命の恩人アーメッドへの恩義だけではなく、それに報いなければならない重圧がに呪いのようにのしかかる。
妻は、夫が死んだと知らされ深い悲しみと、残された子供への責任を負わされる。
後半、アフガニスタンへ向かう際に、単身ではなく警備会社を雇うことになるくだりがリアルと思ったら、結局一人で向かう。
入国後、結構簡単にアーメッドに会える。
案の定戦闘状態になり、危機一髪の時に、援軍登場。
上空からタリバン兵士を簡単に全員掃討。
撤退する米軍機内で、二人は多くを語らず見つめ合うだけのシーンがいい。
しかし、リアルな戦争の現実を舞台にしながらも、タリバンは単なるヤラレ役の敵でしかないという単純な表現。
終盤は結局、ご都合主義の「B級戦争アクション」になってしまうというバランスの悪さが残念でした。
一応、字幕で、米軍が現地に通訳を残したまま撤退したという批判は提示しますが。
何
少人数をヒーローとする戦争もの、特に実録映画を見ると、では彼らに一発で仕留められる者たちには家族はいないのか、などと無駄な考えが頭をよぎる。ショッカーのように記号化された絶対悪ならいいんだが。本作の前半は素直に見ていられたが、米軍が圧倒的戦力で掃討する場面では単純に喜べなくなった。タリバンが正しいとかそんなことは言ってません。
映画の技術・出来として3点、説明できないもやもや感を-0.5。
アフガニスタンが主戦場みたいなのでグロかったらどうしようと不安があ...
アフガニスタンが主戦場みたいなのでグロかったらどうしようと不安があったけど、グロいシーンは無くてよかった。人はたくさん死ぬんだけどね。
covenantって約束という意味だ。
キンリーとアーメッドの約束の話。
アフガニスタンは生きていくのも大変そうな土地だな。川が流れてるシーンがあったけど、水に恵まれていない国に見えた。
銃撃戦で弾切れになったキンリーがボーッとするんだけど、よくわからなかったな。
コヴェナントのホームページを見たらわかると思うけど、映像が良い。映像というか画角というか。どこを切り抜いても一枚の絵として素晴らしいと思う。
ストーリーザックリ。
アメリカは9.11以来、タリバン制圧のためアフガニスタンを侵攻した。やがて米軍基地は10万人近くに達する。
キンリーは10人未満規模のチームリーダーでタリバンの武器が無いか、街を詮索する。チームには通訳が必要で、キンリーは複数の通訳候補からアーメッドを選ぶ。
アフガニスタン人のアーメッドがアメリカに協力する理由は子供をタリバンに殺されたから。
キンリーは仲間を連れて炭鉱に訪れた。アーメッドはアフガニスタン人と会話するがどうも怪しい。キンリー達が調べを進めると武器が見つかる。その場にいたタリバン4名を射殺した。
タリバンは仲間に連絡していたので、やがてタリバンが集結してくる。キンリーの仲間たちは次々に死んでいく。
キンリーとアーメッドは車を使って逃走する。途中でパンクし車を降りて逃げていく。タリバン達も追いかけてくるがなんとか振り切った。
キンリーとアーメッドは100キロ位離れた米軍基地に帰ろうとする。途中でタリバン達と交戦しつつも歩を進める。
ある夜、たぶん逃走劇から2,3日くらい?して、空き家を見つけたので、キンリーとアーメッドはそこで一泊する。
しかし、朝起きるとタリバン達と交戦し、キンリーは腕と脚を撃たれてしまう。タリバン達は彼らのリーダーから生け捕りを指示されていたので、キンリーを生け捕りにした。キンリー連れ帰ろうとしたときに、隠れていたアーメッドがタリバン達を射殺した。
アーメッドはキンリーを連れて車で逃げる。アーメッドは途中でアフガニスタン人達に彼らの手押し車と痛み止めと、逃走に使用した車の交換を要求した。アフガニスタン人達は快くそれに応えた。
アーメッドはキンリーを手押し車に乗せて、タリバンに見つからぬよう山道を歩き続ける。やがて米軍基地が見えてきた。
アーメッドは路上の物売りから水を購入する。するとタリバン達がやってきた。彼らも物売りが目当てであるが、一人が手押し車に人が乗っている事に気付く。すぐさま、アーメッドはタリバン達を殺してしまう。
そこにアメリカ兵達がやってきて、おそらく銃声を聞いたからだろう、キンリーとアーメッドは救出された。
キンリーは意識がなく、気付いたときにはアメリカにいた。自身が二階級特進していたが、アーメッドは家族を守るためにアフガニスタンに隠れていることを聞く。アーメッドが姿を表す条件としては渡米の確約だ。
キンリーはアーメッドのためにビザ発行を各所に連絡するが、なかなか取り合ってもらえない。
キンリーはまたアフガニスタンに行くことを決意した。
キンリーはアフガニスタンに着くと、アーメッドの弟と合流し、アーメッドのいるに町に行く。キンリーはアーメッドとその家族に合うと米軍に連絡し町から2キロ離れたダムで待機するよう命じられる。
キンリーたちはダムへと向かうが、タリバン達に目撃されてしまっていたので、追いかけられることになった。
ダムで激しい銃撃戦が起きる。キンリーは弾切れになってしまうが、沢山のタリバン達が次々やってくる。絶体絶命のところで基地から装甲ヘリがやってきてタリバン達を一掃する。
キンリーたちは保護され、その後アメリカへ渡米した。
優秀過ぎる通訳
主人公である軍人の行動原理は理解できるものの、通訳がなぜ主人公にこれほどまで尽くすのかがよくわからなかった。ただ単に通訳が友情に篤い人物だという解釈もできるが、題名がコヴェナント(約束、絆)であるならば、その絆が生まれたシーンをもう少し丁寧に描いても良かったのではないだろうか。
的確な状況判断や強い意思など、通訳が不自然なまでに優秀であることや、終盤に弾が尽きた絶体絶命のタイミングで味方の軍用ヘリが到着することなど、ややご都合主義が目立つ。一方で単純ながら感動的なストーリー、緊迫感があるアクションシーン、軍隊特有の軽口など、見ごたえがある演出も多い。
東京駅から熱海までで大体100Km?
あの同時多発テロの映像をリアルタイムで見た時は、これが本当に現実に起こっている事なのか。。
恐怖よりも先にわからなかった。
頭がフリーズした。それが本音だった。
しかし、報復措置としてアメリカ軍がアフガニスタンに入ったのを目にして
「現実なんだ」と理解した。
本作は、
2018年アフガニスタンでタリバンの武器の隠し場所を探すアメリカ軍の部隊を率いるジョン・キンリー軍曹
(ジェイク)と通訳の為に雇われた、
アフガン人アーメッド(ダール・サリム)の2人を軸に描かれたストーリー。
キンリーが雇ったのは、優秀だがひと癖あるアーメッド。
何度か使われる2人の
「サイドミラー越しの会話」
まだ「互いを利用するだけの関係」
だった2人を象徴しているカット。
それが、タリバンとの銃撃戦や激しい接近戦を共にしていき、アイコンタクトになり、話さなくてもわかる信頼関係が築かれていく過程がリアルだった。
タリバンの武器庫を発見した部隊は、加勢して来たタリバンと激しい銃撃戦の末、キンリーとアーメッド以外全員殺されてしまう。
仲間を亡くし涙を押し殺すキンリーに、何か言葉をかけようとするが、結局無言で側に寄り添うだけのアーメッドの姿が印象的だった。
必死で逃げる2人。
追って来たタリバンとの撃ち合いで重症を負ったキンリーだったが、間一髪の所でアーメッドに救出される。
瀕死のキンリーを台車に乗せて山道をひたすら歩くアーメッド。
途中、
台車も動かない。もう進めない。
力尽きそうになり、心も折れそうなアーメッド。
座り込んで葛藤しながら涙するシーンは辛かった。
出した結論。「置いては行けない」
自分1人で戻るのは危険か?!
アーメッドにとって少なからずキンリーを連れて行く事は、彼の身を守るための
「証人」でもあるし「保険」でもあったと思う。
しかし、そんな事よりも勝った事があった。
友情でも愛情でもない、芽生えていた「絆」があったのではないか。
そして、極限状態でも人間としての善性を保てていた彼のタフさもあっただろう。
人種や、敵・味方という関係を超越した姿に胸が熱くなった。
100キロもの山道を、命の危険にさらされながら歩ききり、遂には軍に救助された2人。
帰国したキンリーは回復したが、アメリカ移住ビザを受け取る事なく潜伏しているアーメッドの現状を知り、彼のビザ取得の為に軍や政府に掛け合う。
しかし、たらい回し。
「祖国の裏切り者」としてタリバンから命を狙われているアーメッドを助けるべく、1人で「約束の救出」に向かう。
そこに至るまでのキンリーの心境が、「恩を返す」というだけでなく、その恩が「呪い」の様につきまとって苦しめられる。という描かれ方が秀逸だ。
自らの呪いからの解放も意味する行動だとも言える。
きれいごとだけじゃない、人間の心理をついていたと思う。
ラストもほぼ語らずの2人。
変に馴れ合いに描かれていないのがリアルに見えた。
アメリカ軍の通訳として働けば、アメリカ移住ビザを取得出来るはずだったアフガンの人々。
それなのにアメリカ軍は多くの人々を置き去りにして撤退した。
重要な役割だった通訳に対して、約束を反故にしたアメリカ政府は本当に罪深いよ。。
本作同様に、
同胞を裏切ったとして、今もなお命を脅かされているアフガン人が大勢いる。
アメリカ移住ビザの発行が条件で5万人のアフガン人が通訳を務めてきた現実がある。
そしてその人々は、今もアメリカ政府がビザを発行してくれるのを待っている。
その事を知ることが出来た。
本作が公開され、この問題が再び取り上げられて、良い方向に進む事を祈る。
そして単に、アフガン人が、負傷したアメリカ兵を運び助け、その恩を返す為、アメリカ政府が動いた。。という美談だけでは終わらせない所は、ガイ・リッチー監督のメッセージだと思った。
エンドロールで映し出されるのは実際に戦地へ出向いたのであろうアメリカ兵とアフガン人の写真。
加工がされていない人々はもうすでに亡くなっていると想像出来るし、数名の顔の目の所に入った黒い線。。
今もなお身を潜めて暮らしている人々がいる。終わりが見えない恐怖を目の当たりにし息をのんだ。
私は戦争を体験してはいないし、テロの恐怖も想像力だけでは理解するのは難しい。
しかし映画や本はその助けになる。
本作でも描いているアフガニスタンの混乱は今も続いているし、ロシアのウクライナ侵攻のニュースも毎日目にする。
子にもしっかり伝える事が務めだと思っている。
シリアス。単なる相棒物語ではない。
2024年映画館鑑賞5作目。
「落下の解剖学」を観るつもりが、何故か公開予定から消えてしまった(地方では興行的に厳しい?)ので、急遽観た作品。
※数日経っても余韻が残る作品なので、採点を3.5から4.0に変えました(2024年2月28日)
舞台は、戦争末期の2018年アフガニスタン。舞台がこの国なら一筋縄の話にはるはずがない。タリバンと対峙するアメリカ軍人キンリー(ジェイク・ギレンホール)とアフガン人通訳アーメッド(ダール・サリム)の友情がテーマだが、この2人の演技が良い。
言葉ではなく、表情と身振り手振りで意思を通じ合う。しかし、この映画、単なるバディ、相棒の感動物語ではない。
事実に着想を得た作品だけあって、とてもシリアスで、メッセージ性を感じざるを得ない。内戦に他国勢力が介入して同胞同士が敵味方になる社会。確実な約束のない米国行きのビザと金で雇われたアフガン人通訳たち。タリバンと多国籍軍の間で上手く立ち回って命を守り金を稼ぐアフガン人(アーメッドの弟)。戦争をビジネスにする民間軍事会社。
最後は、手に汗握る銃撃戦の後、もう終わり、と2人が死を覚悟した瞬間、民間軍事会社の力(金、軍を動かすコネクション、正規軍の圧倒的火力)で2人は危機を脱する。これが現代の戦争の現実だと突きつけられる。
アーメッドは何故キンリーを命がけで助けたのか?キンリーは何故アーメッドを命がけで助けたのか?この映画では、その理由を分かりやすく呈示しない。解釈は観客に委ねるということだろう。
アーメッドが手押し車を押すことに力尽き、葛藤の涙を流すシーン。
キンリーが無事故国してもアーメッドに囚われ、「呪われた」と言うシーン。
ラストに、キンリーが見せた表情。それは、命の恩人を助けられたという安堵感だけでなく、「これでやっと呪いがとけた」という開放感を表現しているように見えた。
エンディングの米国軍人とアフガン人通訳とおぼしき人々の写真の数々。加工が施されていない人物は、恐らくもうこの世にはいない。残された人々の無事を祈るばかりである。
絆は時として呪いになる
同時多発テロを受けてその報復措置としてタリバン兵の掃討作戦に従事するアメリカ兵士と雇われた現地の通訳兵の絆の話。
あらすじを読んで大方予想する通りの展開だったけど、それでもこの映画を観て良かったと思う。
お涙頂戴の友情ストーリーというよりも、絆が時として呪いになるということを映画を通して学んだ。
それは今日死ぬかもしれない中を共に生きる兵士の間に生まれる特別な絆なのかもしれない。
けれど、実際に海を越えた地域であったつい最近の話。
命を懸けてアメリカ兵を基地に運ぶ通訳兵の行動と顔付きにとても男気を感じた。
銃撃戦や検問を通過するシーンはもはやサスペンスと呼べる緊張感だった。
様々なことを考えさせる良作でした。
コヴェナントがあるから
業務連絡以外、あんまりしゃべりません、ジョンとアーメッド。
指揮していた部下を一気に死なせてしまったときも、アーメッドは
声をかけることができない、あえぐような、むせぶようなジョンの背中を見守ります。
観ててこっちがつらくなるような、逃避行を経て、心に自分にしか見えないフックに
苛まれ、家族の理解もあって、借金して混乱の地に戻ってきたジョンが、再会した相手に
かける言葉は以前も交わした「このへんは犬が多いな」。
アメリカ行きの輸送機でビザと旅券を確かめたアーメッドとそれを見ていたジョン、
頷きあうだけです。
時代に関係なく戦争に大義なんかないんだと思ってますが、今の時代の戦争映画は、
個人的な動機付けがとってもわたしにはしっくりきます。
本当はアメリカも同盟国もこれが理想の物語で、協力者は助けたかったんでしょうね。
今年観た映画では、今のところベストワンです♪
政治家は日本でも嘘をつく(怒)
が 一緒に戦い 救ってくれた人を 見殺しには出来ない。
勇気ある戦い 見ていてハラハらさせますが
ラストは スッキリさせてくれます。
殺された通訳や家族に 合掌。
戦争は 避けたいものです。
Путин черт, умри」.....「プーチンは悪魔だ死ね」と翻訳
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