「アメリカ人軍曹を命懸けで助けたアフガニスタン通訳」コヴェナント 約束の救出 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ人軍曹を命懸けで助けたアフガニスタン通訳
完全にエンタメに振り切っている。
通訳一人とその家族を助けて、
友人として気は済むと思うが、なんぼのもん!!
《ストーリー》
アフガン戦線で負傷したジョン・キンリー軍曹(ジェイク・ギレンホール)
彼の通訳アーメッドはたった2人になり、山岳地帯を手押し車に動けない
キンリーを乗せて100キロも移動して、助けにきたアメリカ軍に渡した、
そのためにアーメッドはタリバンの高額賞金首となる。
傷の癒えたキンリーはアーメッドと家族を助けに現地に赴く。
美談です。
友情と約束と絆の物語です。
ラストのダムのロケーションの素晴らしいこと!!
絶体絶命(弾切れ、追い詰められ!)
ギレンホールの眼にも諦めの色濃厚。
そこにやって来る米軍の《死の天使=大型清掃軍機》
銃弾を180度噴射して、一瞬で敵のタリバン全滅。
そこへ通訳とギレンホールを救出する輸送ヘリコプターが
絶好のタイミングで現れる。
ダムの上の眺めと2本の道路・・・MIPと変わんないテイスト。
そもそもアフガニスタンの20年に渡る戦争とは?
9・11でウサーマ・ビン・ラーディンが逃げ込んだとか、
テロリストの多くがアフガニスタンにいるのでは?
アメリカが復讐を誓った戦争。
それが20年間も続いたとは!
今回、勉強になることが多々ありました。
アメリカ軍に協力したアフガニスタン人通訳が、
なんと5万人にいた!!
そんなに会話が必要だったんでしょうか?
それなら対話で解決が出来る気がするけれど・・・。
そしてアフガニスタン人=タリバンではない。
タリバンの嫌いなアフガニスタンの人もたくさんいる。
そもそも戦争を始めたアメリカ人が悪い。
戦争をしなければ犠牲は出ない。
ロシアのウクライナ侵攻で勉強したこと。
アメリカや西側諸国がウクライナに武器を供与しなくなったら、
ウクライナはすぐに負けてしまうという事。
終わりなき紛争は続き、正義より大国のメンツで戦争は長引く。
一人や二人の通訳を助けても、2000人の通訳がまだ隠れている。
映画はそう結ばれていた。