「梯子を外された人たちへの償い」コヴェナント 約束の救出 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
梯子を外された人たちへの償い
国の将来を、子供たちの未来を思い、裏切り者と蔑まれ、自らのそして家族の生命を危険にさらしてまでも、アメリカを信じて協力した人たち。
映画の中では、通訳のアーメッドと家族にはアメリカのビザが発給され、救出される。
しかし、エンドロールの前に、アメリカがアフガニスタンから撤退した後、アーメッドのような通訳や協力者の多くがタリバンに処刑され、あるいは今も身を隠していることが字幕で知らされる。
この映画でその事実を突きつけられる。
英国人のガイ・リッチーだからこそか。
今まさにウクライナでも同じようなことが起ころうとしている。
アメリカのなんと無責任なことか。
忘れてはいけないこと。
洒落た娯楽作品を作っていたガイ・リッチーがこの映画を作ったことは意義深い。多くの人がこの映画を観て、忘れてしまっていること、知らない振りをしていること
を考えてほしい。
梯子を外された人たちへの償いでもある。
それにしても、ヘリの銃撃で一掃。タリバンなんて人間て思ってないんだろうな。
幸せな国で、幸せな時代に生きている私たちは好き勝手なことを言っている。
せめて映画を観て考えよう。
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満塁本塁打さんのコメント
2024年2月28日
確かにあの ガイさんが 作られた意義は大きいですね。ヘリの銃撃は爽快な反面 タリバンの方を全員悪と見る アメリカ🇺🇸ヒーロー目線の私がいました。スタッフ俳優 英国が多いですね🇬🇧故に意識して客観視か と思いました。 ジェントルマン 伏線回収娯楽だけど疲れる 同一監督とは思えませんでした。失礼します。