「そしてダリもいなくなった」ウェルカム トゥ ダリ 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
そしてダリもいなくなった
ダリの伝記映画と言っても、尾羽打ち枯らしてからの晩年のエピソードが中心で、しかも画廊の青年が実質主役のようなもの。当時は自己模倣による拡大再生産に汲々としていた頃で、ダリのファンとしては新進気鋭のシュルレアリストデビューの時代をもっと見たかった。家庭でのガラはほぼ岡本かの子さながらの不行跡を重ねていて、そんなものをだらだら見せられても哀しくなるだけだ。
ガンジーとダリはまったく似ていないけれど、どちらにも憑依できるキングズレーさんはきっと名優なのでしょう。
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