「目的」アウシュヴィッツの生還者 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
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ボクシングという格闘技は、
ここまで見る者を魅了するのかと思った。
ナチスの収容所でのユダヤ人同士の格闘は、
さながら闘鶏や闘犬を彷彿とさせた。
人間扱いされていない。
まさにそうである。ハリーが倒した相手は、
直ぐにナチス兵が銃で撃つ。
だから、ハリーは負けるわけにはいかなかった。
必ず生き延びねばならない目的があったのだ。
青春時代のレアとの恋❣️
ナチスに連れ去られたレア。
助けて、ハリー、と叫ぶ声。
生々しい収容所の様子。
素っ裸の死体の山。
数体ずつ手押し車に乗せ火の中に放り込む。
自分のしていることは人間の所業か、と
思い返す余裕も無しに
作業しなければならない。
戦争が終わり
生き延びてアメリカでボクサーとして
生活している。
ミリアムという女性と知り合う。
レアのことを心に秘めながらも、
ミリアムと結婚し三人の子供をもうけ
安定した生活を送っていた。
そこへレアの情報が入り
会いに行くが‥‥。
レアの為
レアに会う為、
生きていなければと必死だった思い
思ったあの気持ちは
忘れずにあるが。
遠い昔のことのようでもある。
追記:
主人公のハリーを演じたベン•フォスターさん、
ガリガリのガリガリ、役作りの為だろうが、
立ってられるのが不思議に思うほどの体。
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