「数カ月のことが生涯心に残る大切な時間に。」アウシュヴィッツの生還者 キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
数カ月のことが生涯心に残る大切な時間に。
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アウシュヴィッツの生還者の実話。
アウシュヴィッツでナチスの娯楽としてユダヤ人同士をボクシングさせて負けた方は殺されるというまさにサバイバルゲームを勝ち残り、さらには監視をかいくぐって生還する。
数カ月のみの恋人だったレアとの思い出を生還の糧とし、アメリカに渡った後もさがすものの別の女性と結婚して幸せな家庭を築くものの、サバイバルボクシングのことがトラウマにもなるし、レアのことは忘れることができない。
先が長くないレアと再会することができ、今までのトラウマの部分が払しょくされるほどに。短い会話ではあるが、一言一言が数十年分の重みを感じる。
アウシュヴィッツには行ったことがあるが、たくさんの命が奪われて、というだけではなく、失われた命にも生還した命にもそれぞれにストーリーがある。
たくさんのストーリーをこれからも大切にしていきながら、アウシュヴィッツのことは風化させてはいけない。
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