「なにも知らなかった。」アウシュヴィッツの生還者 eigaeigaさんの映画レビュー(感想・評価)
なにも知らなかった。
ナチスや、収容所、という言葉は歴史で習って知っています。『アンネの日記』なども読みました。
でも、言葉を知っているだけだったと痛感しました。
辛い記憶の場面になるたびに、胸が抉られるようでした。よく生きてこられたと思います。
戦争の体験者の話を聞く機会があります。聞く側は、話が終わったら、それで終わりですが、話す側の心の中では、辛い記憶がずっと生き続けているのだろうと思いました。
話を聞いても、「戦争はいけない」のようななまぬるい言葉くらいしか言えない自分が今更ながら情けなく、歯がゆいです。
でもやはり、戦争はいけない。これに尽きる。
ベン・フォスターの熱演が光ります。
多くの人に観てもらいたい傑作。
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