ウイング・アンド・プレイヤーのレビュー・感想・評価
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実話の重みに頼っただけ・・
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On a Wing and a Prayer,翼と祈りでというタイトル。
家族を乗せた双発のプロペラ機、チャーター便らしいが操縦士が急死、そりゃー祈りたくもなりますね、アメリカで 2009 年 4 月の復活祭の日曜日に起きた実話だそうだ。
操縦桿を握った父親はずぶの素人でもないところが微妙、セスナの操縦見習い程度の経験からなんとか生還を果たすが、操縦を遠隔で教えた同型機の元パイロット夫婦のアシストがあったればこそ。レベルが違うが「アポロ13」の時も窮地を救ったのは地上にいる同僚や技術者といったバックアップ体制の大切さでは通じるものが感じられる。
実話ベースとはいえ映画だから脚色はありでしょうが、管制官のバーでのくだりや飛行機マニアの子供の狂言回しのような役どころは無くてもよかったでしょう。
映画では主人公が頼りなさそうに描かれるが実際の御本人はセスナのパイロット免許は持っており飛行時間は130時間弱程度あったらしい、それに、チャーター機も元は彼の所有で会社に貸し出ししていたものというから多少は知識を有していたとみるのが自然、事実では彼は一回目の着陸で成功しており、再試行は無かったそうですから映画はちょっといじり過ぎかも・・。
航空パニック映画は70年代のエアポートシリーズを始めパニック映画の王道、最近では「元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件」のようなコミカルなものまで登場、そんな流れを観てアマゾンが製作を思い立ったのでしょうかね。実話の重みに頼っただけの凡庸な映画でした。
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