劇場公開日 2023年6月16日

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「【憧れの映画業界の闇を描いた、新人アシスタントの早朝から深夜までの勤務の数々をドキュメンタリータッチで描いた静的な衝撃作。自身の仕事に疑問を持っている(特に女性)に見て頂きたい作品である。】」アシスタント NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【憧れの映画業界の闇を描いた、新人アシスタントの早朝から深夜までの勤務の数々をドキュメンタリータッチで描いた静的な衝撃作。自身の仕事に疑問を持っている(特に女性)に見て頂きたい作品である。】

2023年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

ー 今作の主人公の新人、アシスタントの女性の(ジュリア・ガーナー)は、フライヤーやエンドロールや資料を見るとジェーンという名が付いているが、劇中では彼女は自身の名を同僚から呼ばれる事は一切ない・・。ー

◆感想<Caution! 内容に思いっきり触れています。>

・彼女(一応ジェーンとして記す。)は、世も明けない早朝から働く。
ー 最初は、迎えのドライバーが居たので、良い身分だと思っていたが、実情は全く違った。ー

■プロデューサーを夢見て、映像会社で働く彼女の仕事。
 1.誰も居ない早朝のフロアの電気を付ける。
 2.ゴミ出しをする。&打ち合わせの際の後片付け。(彼女は早朝、質素な食事を5秒で済ませている。)
 3.一応同僚で上司(眼鏡を掛けたバカ男)の家庭内トラブルに対処する姿。
 - この、バカ男が私の部下に居たら、即刻左遷である。(スイマセン・・。私がパワハラでした・・。)ー
 4.会長の出張の飛行機予約、宿の手配。
 5.経費の計算
 6.子守
 7.コピー取り・・。

・彼女は一流大学を出て、映像会社に入社した事が、会話の中で分かる。

■映像会社を仕切る会長(姿は見せない)の我儘放題の行動
 1.重要顧客のアポを勝手に無視
 2.自分の御気に入りの若き女性を勝手にアシスタントに起用

・で、彼女が会社の労務担当に申し出た時の愚かしき男の対応に無茶苦茶腹が立つ。
ー お前は、労務担当には不適格。別部署に異動だ!(ホント、スイマセン・・。私がパワハラでした・・。)-

・彼女は、繁忙すぎる中、父親の誕生日を忘れていて・・。助けを求める様に母に電話する姿。だが、逆に”頑張って”と激励されてしまい・・。
ー 労務担当で絶対に言ってはイケない言葉”頑張って。”
  私は絶対に使わない。代わりに”何時も、有難う。”と言う。-

■姿を見せない、会社を仕切る会長が彼女に”メールで送る”メッセージ。
 ”君に辛く当たっているのは、君に期待しているからだよ”
 部下を犠牲にし、君臨している者の常套句である。
 申し訳ないが、昔、私も時折使ったモノである。但し、メールではなく面と向かって・・。(言い訳になってないな・・。)

<今作は、自身の過去の部下に対する接し方を含め、慚愧の念を感じつつ、観賞した作品である。
 数えきれない、男女問わず仕事に付いている若い人々の悲鳴や嘆きの声が聞こえてくる作品でもある。
 エンドロールで流れた”多くの人の声に感謝します。”というメッセージを見て、管理者として今更ながら、深く心に沁みつつ且つての過ちは二度と起こさないぞと思った作品でもある。
 今作は、私の且つての言動により傷ついた方々に深くお詫びを申し上げたくなる作品でもある。
 身に覚えのある管理者ある及び、観て観ぬ振りをして来た方には、観て頂きたい作品である。(勿論、私も含めてである。)>

NOBU
マサシさんのコメント
2024年1月24日

ブラックな企業は許しませんぞ。
でも、マンハッタンは肉体労働している人はUb●● Ea●●だけなんですかね?
もうすぐ、春闘の季節ですね。年齢給のベースアップと言っても知らない人が増えましたね。
長々とスミマセン。では。

マサシ