SAND LANDのレビュー・感想・評価
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意外にも結構マジメな良作
予告編を見る限り、かつてのDr.スランプの頃から輝いていた鳥山明のギャグテイスト満載なのかと思いきや、テーマは水と自然の大切さ、偏見で人を見下さない信頼関係、等々のマジメなテーマに即した筋の通った、加えて、初見でも判りやすい物語の進行。非常に丁寧な映画だと思いました。「これだから人間って奴は」みたいな台詞が染みる。やっぱり人間って悪魔よりよっぽど悪党ですよね。
世界観は独特のようで西部劇テイストもあり、なんとなく「砂の惑星」を連想。デヴィット・リンチ監督のハルコンネン男爵も浮いてたし、あれからインスパイヤされたのかな。あれも水不足の世界で最後は豪雨エンドでしたね。
もっとドラゴンボールテイストなバトルをするかと思ったけど、王子の強さはサイヤ人のようなチート級ほどではなく、そこそこ現実的。パパのサタンの参戦するかと思ったけど予想が外れた。登場はあそこだけですか。大塚明夫さん、ゲスト出演お疲れ様です。
お色気は意外にも少なかったですね。女優の奥さん可愛かったな。亡くなられたままとは残念。写真だけの出演とは渋い。そんな訳で派手さを抑えて丁寧に組み立てられた、実にバランスのとられたマジメな良作というのが感想です。
もう一度上映希望!
すべてのキャラに愛嬌があって
(一人を除いて)素敵な心を持っている。
観た後は優しい気持ちになれる作品。
鳥山明先生の創る世界観とキャラは唯一無二。
再上映の時にすべりこみで観ることができたが
もう一度じっくりリピートしたい!
評判高いのになぜか上映回数少なくて勿体なかった。
侠気もタンクも、飾っておきたいカッコ良さ
半分以上、キャラクターの本心や正体、そして筋書きの行く末が見えてしまっているのに、飽きるどころか、どんどんこの物語が好きになっていく…そんな感じでした。
原作は未読です。
◉悪魔よりワルい
人間より人間らしい悪魔が切った、「悪魔よりワルだなんてゆるされるとおもうか」と言う啖呵に、ワクワクし過ぎて困った。人が悪魔に変われば、悪魔より悪魔だ! と叫びながら、ベルゼブブとラオとシーフが人の心中の悪を潰していく快感。サタンに次ぐ高位の悪魔で、醜悪の象徴のはずのベルゼブブの名を与えられた少年が、真実と真実めいたものを見分けながら、飄々と水を巡る戦いを制していく。
展開としては、ゼウ大将軍が人々の持つ全ての悪を一身に背負って、悪らしい粘着力を見せるも、敗北を喫してしまう。国王や国王軍の悪い心も、大将軍が持っていってくれた形だった。
ただ、闇のパワーを吸い込んだ割には、ベゼルブブの変身に、やや迫力が感じられず、ここは心底、虫人間にトドメを刺されないよう、祈ってしまった。
◉アレ将軍の一瞬の沈黙
タンクが戦闘不能になりました、兵士は全員無事ですと報告を受けた時に、アレ将軍が見せた一瞬の沈黙。ラオの本心を知った、アレの戸惑いと安堵に、私の気持ちも温かく緩みました。いいんだ、何も言わなくていい…と言う、私にとっては昭和っぽい、このシーンにシンプルに感涙。
ラオの侠気と行動原理はもちろんですが、アレ将軍の決心がケレン味なく、素敵だった。
ラオと妻のセクシーテリアのミスマッチが、優しい笑いを誘ってくれて、そこも最高でした。亡くなってしまったのが、悲しい。
乾き切った世界に風穴を開けるきっかけになった、ウォーターフィンチが宝石のように美しく見えました。
映画としてよくできてるのに
ヒットせず公開して1月でもう上映終わりそう。
主人公がオッサンだったりこの手の映画なら必要な女性キャラもゼロだったり??
ラスボスはもっとジジイだったりと、立ち位置は紅の豚みたいに作者の趣味に走りすぎた点なのかな、、、
もう少し脚色しないと客は口コミで伝える要素や相手がいないかも。
虫が増えてた割にはベルゼの強さの演出も大人しい。巨大なメカも出したけど上手く使えてないし。
スイマーズを女性にするとか、ベルゼを若者とチビの兄弟にするとか。
スイマーズだけ意味分からんがそれで良し!かも?(笑)
これぞ鳥山明って感じで、保安官のおじさんの足はドラクエの戦士の足だし
まーあ分かりやすい悪徳&頼りない王さまだし
ベルゼブブは分かりやすく正義のワルだし(笑)
最後ぶちギレちゃう時だけ青年の姿か身長が3倍ぐらいになるとかも見たかった(笑)
あと戦車ヒトマルヨン号!104号!!
結局返さないんかい(笑)もらって帰ってるし〜(笑)
やっぱり「まさかあのおじさんがあの伝説の将軍だったとは〜!!」の展開、良いですね~好きですね~〜そういうのですよ、そういう水戸黄門的な展開は大好物です(笑)
もっと他の魔物も活躍しても良かったけど。
そして次は是非「ベルゼブブ青年期」とかも見てみたい(笑)
あとスイマーズ、君ら何者??
どーう考えてもあの千里眼と速攻のスケッチ力と時速何km??って走力、そして砂漠で水着って絶対身体中の日焼けがヤバいはずなのに生きていける生命力。あーた達こそ魔物よね??人間ではないよね??単なる「悪党」では片付けられない謎過ぎる存在なんですけど~~全くもってスイマーズの存在だけは意味分からんかったけれども(笑)
いやーとにかく面白かったです!!
(^^)v ああああ、面白かった。
鳥山明の絵ってやっぱり迫力アリだなぁ!
ミリタリー好きの小生としてはあの戦車とキューベルワーゲンはヨダレものです。
ラオいいね!!あんな高齢者を目指しますヨ!
ちょっと残念なのは女性のキャラクラーが出てこなかったこと。わざと出さなかったのかなぁ?虫人間と飛行船は多分鳥山明の絵じゃないよね。ベルゼブブがもう少し強かったらなぁ。脚本もギリギリだったかなぁ。
最後ラオがピッチ人の生き残りに物資を届ける場面で終わりますがこういう気遣い的な場面は大好きです。
ワルの定義
原作知らなかったのですが、面白いですね。さすが鳥山明作ですね。原作読んでみたくなります。
昔ながらの少年マンガ的な作りもありますが、気にせず楽しめます。
ワルの定義がサラダキノコ的で個人的にはツボでした。
マンガで読んだら良い気もする
鳥山明の小編らしく、キャラクターみんな可愛いし、メチャクチャな悪人は一人しか出てこないし、話はまとまるしでいいね。
でも「マンガで読めばいいかな」って思っちゃった。
小学生と見るのにちょうどいい
うちには小3の男の子がいるので誘ってみたのだけど、映画館がそもそも好きでないので断られて一人で見る。すると、夏休みの思い出つくりにぴったりの、子どもがワクワクしそうなすごくいい仕上がりの映画でとても惜しいことをした。ただ、コンディションの調整に失敗してウトウトしてしまった。背伸びをしてない感じのSF具合など、敵が本当に悪くて憎らしいところなど、もう一回子どもとちゃんと見たい。
ビンタ!
おもしろかった!!
戦車のかっこよかわいらしさよ。。クロノトリガーを思い出した。
よく見るアニメの大げさな感じをほとんど感じないのに、ちゃんとアニメキャラだからこその見てるだけでワクワクする感じがしっかりあって、大人でも十分楽しめると思う。
何気ない会話のやりとりが軽妙で、これもバランスが絶妙なのかしら、ずっとこの3人見てたい!と思えた。
無茶苦茶強いのに無茶苦茶しない感じも絶妙。そこビンタなんだ!
ムダなシーンがなく、わかりやすいストーリーの中にしっかりテーマがある。
ベルゼブブの子どもみたいなかわいらしさとかっこよさ、純粋さと、熱量があるのになぜかウェットすぎないドライさ。
語らないキャラクターだからか、そこに人間とは違う底知れなさも感じれて、変わったキャラクターだなと思った。好き。
正義を疑わなかった報い、という言葉。
この作品を見る子どもたちはいつか思い出す時がくるだろうか。
ラストまで含めて大満足だった。
タイトルなし(ネタバレ)
結構面白いです。保安官ラオと悪魔の王子ベルゼブブ、配下のシーフの3人の旅。旅と言っても片道2日程度なわけだけど。
水が枯れて砂漠化した大地。保安官ラオは南の方に水源があると噂があり、確かめようとベルゼブブの下に訪れる。水不足に悩むのは人間だけでなく悪魔も同じ為、ベルゼブブと老悪魔シーフは保安官ラオと共に南を目指す。
南へは車で向かうのだが、途中で悪い人間たちに襲われ車を失ってしまう。3名は歩いて南へ向かう。
村の近くで国王軍の戦車を見つける。保安官ラオは巧みに戦車を奪い、戦車で南へと進む。
途中で国王軍の飛行船と出くわしてしまう。
圧倒的…!この満足感がえげつない…!!
ドラゴンボールは観たことないし、
鳥山先生の作品もほぼ知識無しで観に行ったけど、
まじでこれみんな見てほしいってレベルでやばい。
ベルゼくんしゅき…。
尊くて真面目に逝っちまうぜコノヤロー…。
話としても非常にわかりやすく、
水の枯渇した世界にて「幻の泉」を探す物語。
過酷で長い道のりを、
元将軍のタオと王子のお下僕シーフ、そして悪魔のベルゼブブの濃厚パーティで挑む。
3人がきちんと生きる展開がバランスいいのもそうだが、
何より話の展開が素晴らしい。
早々に幻の泉が「国王軍が秘密にしている」ことはバレる為、
そこを抜きにしてもテンポ感がいい。
話を変に飛ばしたり思わせぶりな伏線もなく、
目の前で展開された謎(?)であったり話の流れを、
次のコマで描画して完結させてくれる為、
考えなくていいのは有り難い。
「あの話はこう…」「あのシーンはこう…」と考えないことにより、
どんどんと情報が流れてきても非常に整理しやすい。
「次は何が来るかな!」「次はどんな活躍をするんだろう!」とワクワクしながらのめり込めた。
映像も迫力ある画風。
漫画チックなのに3Dにしたときの違和感がない。
寧ろ3Dにしたことで、キャラと背景の奥行き感が素晴らしかった!
ぬるぬる動く戦車の描写もそうだし、
単純にキャラクター達の仕草が事細かく描かれるので、
ちょっとしたことでクスッとしたり、
何気ないシーンが物凄い格好良かったり…。
その中でキャラクターがみんないい活躍しかしないから、
悪役ですら好きになれる。
個人的には虫人間のぬるぬる感が大好き。
それでいて自我が残ってる感じが、
何となく愛らしくも悲しい…。
もうね…すごいしか言えない…。
個人的に「あっこれタオさん好き」ってなったのは、
終盤のゼウ大将軍と決着をつける際の、
太陽を背に一歩々々確実に歩くシーン。
あれだけで迫力が出てくるし、
何より差し込まれるBGMとキャラの表情がはっきりしてるから、
叫ぶの堪えるので必死(笑)
パンフも軽く目を通したけど、
もうね…愛が溢れてるし細かい説明や絵コンテあるだけで最高なんです…。
もうほんと有難う御座います。
こんな素晴らしい作品があるなんて…
なんで興業収入のびないの?
原作一回も読んでおらず予備知識ゼロでしたが、普通にスルッとストーリーに入っていけるし、キャラクターも個性があって面白かった!
鳥山明=ドラゴンボールみたいなイメージが強いから作品としてはパンチが弱いんでしょうか…。
後半は激しめのバトルシーンの筈が、あまり血も出ず、ラスボスさえもハッキリ死ぬ描写が無いのでちょっと手ぬるいような感じもしますが、逆に言えば小さい子どもにも安心して見せられると思いました。
平和な気持ちになれるほっこりムービーです。
この調子で「ネコマジン」も!(笑)
「ドラゴンボール」直球世代なのですが、
原作とTVアニメのみ(なので私の中ではスーパーサイヤ人は3までです。(笑))で、鳥山先生の作品を劇場で観るのは、今回初めてでした。
短期連載だった、「サンドランド」の映画化を知り、(宣伝遅かった気がします。5月くらいに知った?)漸く観に行きました。
見事ですね!完璧な映像化です。原作の鳥山テイストまんまです。鳥山先生の拘りのジープや戦車などディテールも完璧です。
内容は、原作知ってたんですが、飽きずにずっと観れました。
小難しい話ではないし、勧善懲悪で楽しかったです。この調子で短編シリーズで「ネコマジン」「カジカ」「アックマン(は映像化したかな?)」なども制作してもらいたいですが、残念ながら興行成績が悪いようで、(スラムダンクが異常なんですよ。(笑))これでおしまいかな?まあ、原作が鳥山ファンじゃないと知らないくらいのマイナー作品だから伸びなかったのかなと。親が子ども連れて観に行っても全く問題ない作品ではあると思うんですがね。(実際居たし、愉しそうに観てましたよ。)
後、全く問題ないんですが、これ、主人公ベルゼブブじゃなくてラオですよね(笑)
乾いた大地に人と魔族が暮らす「SAND LAND」。水不足に困る者たちを救おうと、人と魔族が手を合わせて幻の泉を探します。
鳥山明の原点に立ち返った作品ということで
楽しみにしていた作品です。
原作の漫画を読んでおこうと鑑賞前日に購入したのですが
読みながら寝オチしました…(とほほ)。
そんな事は置いといて。
さあ鑑賞です。
◇
乾いた大地。水不足の土地。
そんな国で、人と魔族が暮らしているのですが
みんな水不足で困っています。
国王がときおり「格安」の水を販売しているのですが
その水を狙って盗賊が出たりしています。
町の井戸も、ひとつまた一つと水が出なくなってきて…。
保安官にすがる、町の人びと。
” なんとかしてくだされ ”
そう言われても…と、この保安官(ラオ)は言わない。
” なんとかする もう少し我慢してくれ ”
その保安官、魔族の住む砦にやってきた。
何の用かと尋ねる魔族の王子に
” 幻の泉を探す手伝いをして欲しい ”
泉を見つけたら、そこに魔族が住んでも良い。
自分たち人間は、一定量の水が得られれば良い。
うーん…。魔王と相談。そして
交渉成立。
魔族の王子が選んだ魔族のじいさんを入れた3人が
メンバーに決定。
・とても強い訳あり保安官 (ラオ)
・小さいけど強い魔族の王子(ベルセブブ)
・盗みのプロの老魔族 (シーフ)
こうして、3人の幻の泉を探す旅が始まる。
この後
水をめぐる王国との対峙 とか
ラオと将軍の30年の因縁 とか
まあ色々と起こる訳なのですが…
この作品の楽しさは、言葉では伝えきれない気がします。
ぜひ劇場でご鑑賞ください。
◇
というわけで
100%鳥山明ワールドです。
ワクワク と ハラハラ。そしてドキドキ。
そういったもので一杯の作品でした。
あっと言う間の上映時間。
堪能しました♡
◇雑感です
ストーリーは面白いです。あえていうならば(言うのか)
不足気味なのは「女性キャラ」 …ですかね(こっそり)
登場する女性の姿といえば
#プルマ似の女の子がプールに居たのと
#人造人間18号に似た感じの女性(写真)
亀仙人(登場しません)が嘆く声が聞こえそうです。
ぴちぴちぎゃるがおらんのう
それ以外は申し分ありません。 ・_・♪
◇最後に
原作を読み終えずに観たのですが、話について行けました。
ストーリーの面白さと構成の匠さ、そしてアクション。
それが一杯詰まった作品と思います。
この3人での、その後の話なんかも観たい気がするのですが
原作通りのエンディングで余韻に浸るのが良いのかも。
そうも思ったりしています。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
ドラゴンボールだけが鳥山明じゃないんです。
何かはるか昔にジャンプで読んだような、読んでないような・・・っていうあやふやな記憶をもとに、鳥山明先生原作ってことで鑑賞。
簡単なストーリーとしては、人間や悪魔が住む砂漠化した世界。人間・悪魔両者ともに水が貴重品で、砂漠のどこかにある水源を求めて人間+悪魔2人のパーティが旅に出る・・・ってお話。
前情報なく鑑賞したが、鳥山先生独特のタッチで描かれる愛らしいキャラクターや、独特のデザインの戦車など、序盤から鳥山ワールドに引き込まれる。
おそらく対象年齢は私のようなおっさんではなく子供たちなので、「誰が見ても分かりやすい」というのはこの作品の良いところだと思った。
鳥山先生といったら私の世代では「ドラゴンボール」な訳だが、バトルシーンはあるもののドラゴンボールのような気と気がぶつかり合うドッカンバトルではなく、素手ゴロで戦うアクションシーンはド派手さはないものの分かりやすく面白かった。
また、「悪魔」っていっても全然悪ではなく、よくある話だが人間の方が全然「悪」であり、勧善懲悪のストーリーもこれまた分かりやすい。
ただその中にも「偏見」といった少し考えさせるような内容も入っており、見る年代それぞれが楽しめる作品かと思う。鳥山明=アラレちゃん・ドラゴンクエスト・ドラゴンボール、の印象が強いが、こういった単発の映画でも十二分に鳥山先生の味が出ており、とても面白い作品だった。是非お子さんと一緒に楽しんでいただきたい一品。
個人的なおすすめポイントは「スイマーズ」。登場シーンは「何だこの半裸のキャラクターたちは・・・」と思ったが、「スイマーズ」の名乗りを聞いて笑いました。
過不足ゼロ!2時間映画の最高傑作!
設定を練って、キャラクターに感情移入もさせて、起承転結つくる。
それをたった2時間で視聴者に伝える。
シリーズものではない、単作映画としてこれをやり遂げるのは至難の業。
それを完璧にやり遂げた本作は紛れもなく映画史に残る傑作ではないだろうか。
世界観◎
モノローグも無いし、説明台詞も無い。
なのに序盤数分の会話劇と情景だけでこの世界の状況がほとんど分かる。
「広大な砂漠」「水を奪う魔物」「テレビCMに映る王様」
要素を散りばめて会話が進むだけで、その土地の背景や、各キャラクターの関係性、びっくりするぐらいスッと入ってくる。
必要な説明を省きすぎて訳分からなくなる映画が多い中で、情報の取捨選択が上手すぎて驚く。
キャラクター◎
登場から好きになるまでの時間がとんでもなく早い。
台詞を一つ喋れば好きになって、また台詞を発すれば更に好きになる。
ベルゼブブが可愛い
シーフが可愛い
ラオはかっこいい
旅の始まり、まだ大した戦闘シーンも掘り下げもないのに、視聴者の全てが上記感想を当たり前のように享受できている。
鳥山明の台詞回しが上手すぎて驚く。
ストーリー◎
悪政を打ち砕くダークーヒーローものなんて面白いに決まっている。
過去と現在が入り交じる逆襲ものなんて面白いに決まっている。
異なる2種族が絆を深め合うハートフルものなんて面白いに決まっている。
この王道面白いストーリーラインを一つの物語に見事に調和させ、絶えずカタルシスを生み出す構成力に驚く。
勿論、メカニカルな戦車に、大男をもなぎ倒していく少年主人公、若かりし頃を彷彿とさせるイケオジの活躍。
そんな鳥山明の集大成も存分に味わわせていただきました。
薄すぎず濃すぎず、分かりづらさも皆無で爽快感とワクワクだけが残り続ける。
過不足ゼロの2時間で構成された本作は、まさに他に類を見ない単作映画の最高傑作だと言えます。
まさか涙するなんて!
我が名古屋が生んだ偉大なる漫画家、今は織田信長のお城だった清須(昔は清洲会議もあった『清洲』だったんですよね?まぁどうでもいい話ですが)在住、Dr.スランプ アラレちゃん(ニコちゃん大王は名古屋弁話してましたよね)やドラゴンボール 孫悟空の生みの親、鳥山明先生の伝説の作品らしい、というくらいの前情報だけで、例によって土曜日朝イチの上映作品の中から選んで鑑賞。
「歯磨きしないで寝てやった!悪(ワル)だろ?」(スギちゃんのワイルドだろ?レベル)『極悪の悪魔』、悪魔の王『サタン』の息子『ベルゼブブ』のセリフが予告編で印象的だったので子供向けのアニメ作品だと侮っていたことを後悔しました。
悪魔の息子なのに純粋な清い心の持ち主、魔物たちも決して生命を奪うことはしないなんという素敵な人(じゃないけど)たちですこと!保安官のラオも命を奪うことはしないことに感動です。途中で何度も涙が出て来ました。この手のアニメで涙するとは全く予想もしませんでしたのでまさに「侮ってゴメンなさい」でした。
「偏見や思い込みが真実を歪めてしまう」今の世の中でさんざん多くの人々が犠牲になっていることに警鐘を鳴らしています。アニメ作品ながら大人から子供までよく考えなきゃいけないことを多く語っています。
アレ将軍が真実に気付き改心するくだりでも拍手を贈りたい気持ちで、またまた涙です。ラオも終始かっこよかったですし、ベルゼブブもシーフもかっこよかったです。
後半のクライマックスはまさにSTAR WARSのごとく壮大な展開で「これ実写化してもいいんじゃない?!」とさえ感じました。ハリウッドでやってくれませんかね?
とにかく(何度も書いてる気がしますが)老若男女是非観て欲しいです!気持ちのいい映画でした。
親子で楽しめる痛快冒険活劇 男の子むけかな?
ワルだけどピュアな全身ピンクの悪魔の王子・ベルゼブブと、魔物のシーフ、人間の保安官・ラオ
の3人 (?) トリオが砂漠のどこかに存在する“幻の泉”を探す冒険ファンタジー。
悪魔設定だけど、たんにピュアでいい奴のベルゼ
ブブが魅力的。しかも本気出すと超強い。
シーフはお爺さん。よくある設定だと、ベルゼブブの監視役だったりするのに、本作では愚痴っぽくてベルゼブブよりもヘタレのキャラが面白い。
この2人の漫才みたいな掛け合いが笑える。
一転して戦闘シーンはDB(観てないけど)を彷彿とさせるスピード感とスカッとするアクション満載で、お笑いシーンとの緩急で飽きさせない。しかも死人は出ません。
本筋は、私利私欲のために水を独り占めする独裁王朝(政府)に、正義感のある悪魔と保安官が鉄植を下す勧善懲悪で、偶然にも、今だけ金だけ自分だけの自民党政権を彷彿とさせ、独裁王朝が完
膚なきまでに成敗されてスカッとしました。
DB前の鳥山明さんを思わせるソフトな絵柄と、センス抜群の戦車や車などのメカに、中年男性は萌えるし、悪をしばき倒すベルゼブブに、お子さんも(特に男子)も興奮必至。
ぜひ、親子でベルゼブブの活躍を応援してください。
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