SAND LANDのレビュー・感想・評価
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鳥山ワールドに触れられる幸せ
俺はアクマだぁ…
水が無くなり人間も悪魔も困った世界にて、幻の泉を探すために旅立った保安官と2人の悪魔だったが、水が無くなった真相が実は…と言った物語。
アニメ映画はあまり観ないのですが、評価が高いのと、ワタクシも世代なので気になりいざ鑑賞。やはりこの絵柄と雰囲気は、なんだか安心感がありますね♪
随所に鳥山節が炸裂しており、子どもが観ても楽しいストーリーでありながら、寧ろ大人に考えさせるような描写もあちこちに。川が枯れたのは悪魔の所為…。ある意味、内政問題から目を逸らさせる…というのは、世の常ですね。
戦車戦等々のアクションも見応えアリ、でありながら三人を悪者に仕立て上げる情報戦なんかも、アニメの世界を飛び出して現世の風刺に感じられる。うぅ~ん、深いですね。
それでいて、やはりアニメらしく笑わせてくれるのも素敵♪個人的には、歩く羽目になったシーフのメンヘラ的なボヤきが超ツボでしたw最高w
また、主人公達がちょっとキレイすぎるのも、アニメだからこそ素直に観ることができますね♪
兎に角、本当にまさに子どもも大人も楽しめる作品と言った感じで、子どもっぽさと大人っぽさの良い所取りと言える内容は、流石ですね‼全体を通し、鳥山先生が書きたかったものが満載といった感じで、楽しんで書かれたんだろうなぁ~なんて思うと、余計なお世話ながらこちらも嬉しくなりますね。
…ただ、大魔王様、あなた絶対にダーブr…いや、何でもないです。
そして、ベルブ君。「悪魔」であり「王子」であり…。この組み合わせって…w
話が逸れましたが、誰もが楽しめる作品だと思いますので、普段アニメを観ないという方にも是非鑑賞をおススメしたい作品だった。
大好物!
なんとなく観ました(笑)。というのも特別に鳥山明さんの作品を読んだり観てきたファンでもなく、「Dr.スランプ」も「ドラゴンボール」も普通に身近にあった世代なのでテレビで観ていただけですが、今作には思いっきり圧倒されました。「鳥山明ワールドの最高峰」、「伝説の名作」という謳い文句に誇張も嘘も全くないと大納得でした!これは観て体感していただくしか説明のしようがないのですが、1つ1ついちいち面白かったです。くだらなさそうな台詞にも含みがあるからクスクス笑えるし、悪魔の王子ベルゼブブが言う「悪魔よりワルだなんて許せね~」という台詞のダブルミーニングにグッときたり、どのシーンにも鳥山明ワールドが満ち満ちていました。全然知りませんでしたが、2000年に発表した作品なんですよね。でも、今だからこそ響くエッセンスがたくさんありました。ウクライナ侵攻があったり、異常気象があったり、格差社会があったり、色々な角度から様々なことが感じられる奥深さと同時に誰でも楽しめるようなわかりやすさがあって、ある意味では「君たちはどう生きるか」と対象的な印象を受けました。ラオ役の山路和弘さんのコメントがパンフにありましたが、「この作品、人間の本性に対する警鐘です。どうぞ劇場に心を洗われにいらしてください」は本当ですね。見終えたときに心がきれいになったような気がしました。横嶋監督をはじめとする制作陣の鳥山明さんへの愛の深さに感動しました。今年一番大好きな映画になりました!ありがとうございます!
完璧、満足感やばし
盛り上がりが凄い
明快!痛快!爽快!鳥山節!
鳥山明の世界を堪能できます
後一歩で名作となったであろう、ポテンシャルを秘めたとっても惜しい作品
「映画館がガラガラ」とネットニュースで観て「観てみようかな」と思いました。正直、ドラゴンボール的な勧善懲悪、パワーバランス崩壊の子供向け映画ならキツイな…と思いつつ足を運びました。
個人的感想としては「サラッと観れる映画だなぁ」と思いつつ「水が貴重な世界で水を探す」設定は面白かたのでもう少しシリアスで深堀りして大人向けにしたら名作になるんではないだろうかとポテンシャルを感じました。しかしやっぱり子供の頃から見ていた鳥山先生の絵は見飽きた感じはしてしまいました。そしてドラゴンボール的昆虫人間とのバトルはやっぱり大人には厳しかったです。しかし原作が少年ジャンプなのでやはり子供向けですよね…大人向けなのか子供向けなのかわからないところが動員数の伸び悩みなのではないだろうか。でも一緒に行った人は「とても面白かった。主人公も可愛かった」と満足してました。
もう少し何かがあれば…でもそれなりに満足したそんな作品です。
鳥山明氏の本当にやりたかったこと
鳥山明の絵が気持ちよく動く快感と時代にマッチしたストーリーの融合
予告編の20倍くらい面白かったー!
鳥山明先生の理想というか、戦っても死人は出ない理想の物語を、アクションシーンの鋭さ、時折挟まれる息抜きのギャグ(しかもすべっていない、っていうの、凄く大事)でとても良い映画になっていました。
アクションシーンの空間の見やすさ、観客に空間関係を瞬時に理解させてくれる見事な演出だった。
カーアクション、戦車アクション、戦闘アクション、空中線アクション、どれもこれも良かった。
キャラクターデザイン、機械デザインは鳥山明先生なのでもう言わずもがななのですが、それが気持ちよくそれはもう動く動くので、それだけでもたまりません。
ストーリーに関して、この2023年に公開された映画として、人に必要な資源(水)を資本が管理する恐ろしさ、一方的な情報の危うさ、その時の正義の後悔、など、実に必然性を感じさせられるという、従来の鳥山明作品には感じなかった凄みも感じた。
とにかく今のうちに観てみて欲しい。
小2の子供も大大満足そうでした。
タイトルなし(ネタバレ)
結構面白いです。保安官ラオと悪魔の王子ベルゼブブ、配下のシーフの3人の旅。旅と言っても片道2日程度なわけだけど。
水が枯れて砂漠化した大地。保安官ラオは南の方に水源があると噂があり、確かめようとベルゼブブの下に訪れる。水不足に悩むのは人間だけでなく悪魔も同じ為、ベルゼブブと老悪魔シーフは保安官ラオと共に南を目指す。
南へは車で向かうのだが、途中で悪い人間たちに襲われ車を失ってしまう。3名は歩いて南へ向かう。
村の近くで国王軍の戦車を見つける。保安官ラオは巧みに戦車を奪い、戦車で南へと進む。
途中で国王軍の飛行船と出くわしてしまう。
子供向けマッドマックス怒りのデスロード
圧倒的…!この満足感がえげつない…!!
ドラゴンボールは観たことないし、
鳥山先生の作品もほぼ知識無しで観に行ったけど、
まじでこれみんな見てほしいってレベルでやばい。
ベルゼくんしゅき…。
尊くて真面目に逝っちまうぜコノヤロー…。
話としても非常にわかりやすく、
水の枯渇した世界にて「幻の泉」を探す物語。
過酷で長い道のりを、
元将軍のタオと王子のお下僕シーフ、そして悪魔のベルゼブブの濃厚パーティで挑む。
3人がきちんと生きる展開がバランスいいのもそうだが、
何より話の展開が素晴らしい。
早々に幻の泉が「国王軍が秘密にしている」ことはバレる為、
そこを抜きにしてもテンポ感がいい。
話を変に飛ばしたり思わせぶりな伏線もなく、
目の前で展開された謎(?)であったり話の流れを、
次のコマで描画して完結させてくれる為、
考えなくていいのは有り難い。
「あの話はこう…」「あのシーンはこう…」と考えないことにより、
どんどんと情報が流れてきても非常に整理しやすい。
「次は何が来るかな!」「次はどんな活躍をするんだろう!」とワクワクしながらのめり込めた。
映像も迫力ある画風。
漫画チックなのに3Dにしたときの違和感がない。
寧ろ3Dにしたことで、キャラと背景の奥行き感が素晴らしかった!
ぬるぬる動く戦車の描写もそうだし、
単純にキャラクター達の仕草が事細かく描かれるので、
ちょっとしたことでクスッとしたり、
何気ないシーンが物凄い格好良かったり…。
その中でキャラクターがみんないい活躍しかしないから、
悪役ですら好きになれる。
個人的には虫人間のぬるぬる感が大好き。
それでいて自我が残ってる感じが、
何となく愛らしくも悲しい…。
もうね…すごいしか言えない…。
個人的に「あっこれタオさん好き」ってなったのは、
終盤のゼウ大将軍と決着をつける際の、
太陽を背に一歩々々確実に歩くシーン。
あれだけで迫力が出てくるし、
何より差し込まれるBGMとキャラの表情がはっきりしてるから、
叫ぶの堪えるので必死(笑)
パンフも軽く目を通したけど、
もうね…愛が溢れてるし細かい説明や絵コンテあるだけで最高なんです…。
もうほんと有難う御座います。
こんな素晴らしい作品があるなんて…
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