「興行収入いまいち≠駄作」SAND LAND 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
興行収入いまいち≠駄作
2023年映画館鑑賞49作品目
9月19日(火)イオンシネマ石巻
ハッピーマンデー1100円
原作は見た目ですぐにわかる『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の鳥山明
2000年の読み切りらしいが原作は読んでないというか存在すら知らなかった
マンガをあまり読まないしTVアニメをあまり観ない大人からすればアニメ映画にしてくるととても助かる
『燃える!お兄さん』の佐藤正じゃないけど漫画は動かないアニメという感覚で物足りない
横島俊久監督映画作品初鑑賞
クボタの企業イメージCMやドラゴンクエストシリーズのオープニングアニメを制作していた人
脚本は『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』『神様はバリにいる』『内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル』『田沼旅館の奇跡』『雨を告げる漂流団地』の森ハヤシ
水不足の砂漠の世界
川は干上がり井戸水は枯れ国民はとても困っていた
国が水の権利を独占し国民に法外な値段で売りつけていた
保安官は南にあるという幻の泉を求め魔物2人のお供につけて旅に出る話
魔物は悪魔の王子のベルゼと爺や的存在のシーフ
声当ては専門の人たちばかりで専門外の俳優を起用することを極端に嫌う閉鎖的な声優オタクからすれば好評だろう
『君はどう生きるのか』や『スラムダンク』に倣ったのか映画予告編くらいでテレビであまり宣伝はしなかった
アニメファンの口コミで広がればと思ったのだろうがアニメファンの大人たちの多くは内向的で映画ファンの多くはレビューサイトを参考に映画を観るかどうか決めていない
君はやスラダンに比べ対象年齢や性別が限られている内容な気もする
北斗の拳の雑魚キャラを低年齢化したような連中がRVカーのタイヤをパンクさせ運転不可能になったが保安官とベルゼによって比較的簡単に蹴散らした
2人の戦闘力を観客にアピールするにはわかりやすい相手だった
軍隊を快く思わない保安官は元軍人で戦車をあっさり奪い2人の魔物を乗せて南の泉に向かう
軍隊にはすぐにバレ巨大飛行物体に追いかけられるも戦車の砲撃にやって撃墜
2人の魔物は怪力で下から持ち上げ戦車を斜めにするだけのパワーがある
リベンジに燃える軍隊は戦車四機で追撃するも3人の共同作業で返り討ちに合い降参するハメに
若い頃大将軍に騙されピッチ人を滅ぼしてしまったことを知った保安官は復讐に燃えた
鳥山明のキャラクターデザインが良い
男キャラが圧倒的で女キャラは少なくしかもモブ
たぶん鳥山は女キャラが苦手なんだろう
集英社のマシリトが要求するので仕方がなくやってるだけで本来は女っ気が乏しい男中心の世界を描きたいんだろう
恋愛を描くのが苦手なのは『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』をよく読めばそれがわかるはずだ
よくこれで結婚できたと思うが妻のみかみなちの方が一目惚れで積極的だったのだろう
少数派なんだろうが5ちゃんねるのキモオタの中には鳥山明の女性キャラが嫌いな人もいる
典型的な美少女アニメが好きで気持ち悪い抱き枕を愛用してるんだろう
鳥山明独特の丸みを帯びた可愛らしいメカニックデザインも好き
ピッチ人のデザインは良くない
あれだけは鳥山明デザインぽくない
ピッチはたぶんピッチピッチチャプチャプランランランからきてるんだろう
クライマックスはダム付近
国がボロ儲けするためダムで川を堰き止めそれがバレないよう民間飛行を禁止したのだ
虫人間はもっとグロテスクでおどろおどろしい方が良かった
仮面ライダーシンやZOの蜘蛛女みたいなゾッとするような
パワーアップしたベルゼとは見た目があまり変わらなかったのは残念だった
たしかにあの世界観ならスイマーズは女の方が良かったかもしれない
おそらく寺沢武一なら盗賊は女にしてただろう
あの巨漢デブは男でもいいが
だがそこは鳥山明だし監督は鳥山明原作を尊重した
追いかけっこはアラレちゃんを思い出した
保安官の亡くなった奥さんはセクシー女優だったが原作は2000年頃
原作に忠実でありたいと監督は思ったのだろう
AV女優=セクシー女優となったのはつい最近のことである
資料によれば2020年にAV女優の里見ゆりあが住むマンションに強盗が入った事件をマスコミが報道する際になぜか彼女の職業をセクシー女優と表現したのが始まりらしい
誤訳なのはむしろマスコミであり東京のマスコミが勝手に作った造語に倣うのは強い抵抗がある
元モーニング娘。の後藤真希をマスコミはゴマキと書くが彼女のファンはゴマキとは呼ばない
動画の時代だがAV女優でいいと思う
元セクシー女優という表現に対して「今はセクシーじゃないんかい」と抗議した元AV女優がいる
全く東京のマスコミは困ったものでありやっぱりあいつらは大嫌いだ
エンドロールも楽しめる
エンドロールのあとにも続きあり