「足りないのは予算か時間か愛か」アイドルマスター シャイニーカラーズ 第2章 KSDさんの映画レビュー(感想・評価)
足りないのは予算か時間か愛か
2章になりお話は進んでいますが、ライブシーン以外は映像として1章から比べてどんどんスケールが小さくなっていってる感があり、制作上に大変な制限があったのだろうと察せられます。
・2章になっても変わらない素材そのままのOP映像
・ずっと鳴っているが楽器もバリエーションも少ないBGM
・どんどん人気のなくなっていく町並み
・ほぼ283プロ関係者しか登場しない物語 etc...
個人的に映像よりも致命的だと思っているのは、主に金銭的・時間的な制限(アイマスアニメイヤー、ゲーム合わせ)のせいなのか、はたまたどこからかの要望なのか、キャラクターに家庭や友人関連の描写がなく、個々の人物の背景がわからないこと。
見た目は魅力的でも、ルックスや口癖だけのキャラ描写だけでは感情移入しきれないところがあります。
物語の魅力の根本たる人物描写がうまくできていないため、作劇上キャラクターどうしや個人の内面での葛藤が作れず、シナリオを引っ張るキャラもおらず、ドラマが盛り上がらないのだと思いました。
さて8話まで観てきていまだに謎なのはシャニマスブランドとしてたくさん楽曲があるのに、劇中ではユニット曲以外の曲がアレンジBGMとしても流れることがないことですね。
ゲームの曲が使われないのは権利的な問題なのかなんなのか……。
魅力的な楽曲がたくさんあるのに、「翼」や「空」といったシャニマスのイメージとかけ離れたBGMが劇中ずっと鳴ってるのはかなりイメージを損なっているように思います。
8話まで来てツバサグラビティ以外の新曲もないのはかなり不安です。
総じてもっと予算と時間があれば……と思わざるを得ない印象でした。
現在新作ゲームのプロモーションが大々的に行われているのを見ると、アニメに期待していたファンとしては複雑な気持ちになります……。