劇場公開日 2023年12月8日

「トモエ学園て今もどこかにあるのだろうか?」映画 窓ぎわのトットちゃん ♪エルトン シンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 トモエ学園て今もどこかにあるのだろうか?

2025年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

楽しい

トットちゃんがのびのび育っていくのがよくわかる。
ご両親や校長先生、友達、学校と環境が素晴らしい。
決して自然にできあがったもので無く登場人物それぞれが戦時中とは思えないほどいっしょうけんめいに真剣に生きているのが伝わってくる。劣悪な環境に負けずに明るく生きている。それだけで感動ものだ。

物語はトットちゃんのエピソードの連続だが泰明ちゃんとのエピソードはトットちゃんらしさが一番出ていたのではないだろうか?
そして泰明ちゃんのおかあさんが汚れた服をみて涙ぐむシーンにおもわずこちらも嗚咽した。
その後の悲しい結末もこのシーンで深い悲しみも少しは救われたのではないか?
戦時下にもかかわらず、みんなの個性が尊重され、違いを認め合うことでいじめも無いトモエ学園はなぜ、もっと広まらなかったのだろうか?

私の世代からは少し昔の時代だが氷を入れる冷蔵庫や黒電話など昭和レトロ満載。
(残念ながらあのパン焼き器は観たことは無い)
お祭りのさかなの絵を削る板菓子、それになんといってもひよこ。
自分も親に買って貰いこたつの中で暖めたのを覚えている。それでも1週間そこらで死んだので悲しかったのを思い出した。

色んなエピソードが流れる中で戦争はダメということが根底に流れていて見終わった後もすがすがしく感じられた気がする。
そういえば「窓際のトットちゃん」途中までしか読めてなかった。
続きを読んで再度、トットちゃんワールドにひたってみよう。

♪エルトン シン