「おおらかさで包むための執念」映画 窓ぎわのトットちゃん 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
おおらかさで包むための執念
現実はパステルカラー、
空想は原色レインボー等、
切り絵の動き、
衣装飾品などなど、
全アイデア、全技術を、
トットちゃんを見守る、
耳を傾ける、
気持ちを寄せる、
に、
全てを注ぎ込むぞ!
というおとなのこどもに対するおおらかな視点、
世の中に対するスタンス、
泣き虫大石先生、雨に唄う・・・。
大阪地下鉄大国町駅の、
笛吹少年を思い出した。
車掌の代わりに、
出発進行の笛をプロに負けない吹き方で地下鉄構内に響き渡らせる小学生。
周りの大人もおおらかだった。
廃キップを回収箱に入れる音。
あの音、またどこかで聞けないかなー。
おおらかなすばらしい作品であり、
絵、音、技術はおおらかには進行しなかっただろう執念の作品でもあった。
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