はたらく細胞のレビュー・感想・評価
全693件中、661~680件目を表示
インサイド・ボディ
“擬人化”は映画の常套表現。動物の擬人化なんてもはや当たり前。変わり種で言うと、ピクサーが感情や元素を擬人化したり。
本作も負けず劣らず。アニメ化もされた人気コミックの実写化。擬人化したのは…
人間の身体の中の細胞…!?
“小宇宙”とも言われる人間の身体の中。
構造や機能や各々がどんな働きや仕組みなのか、知ってるようで知らない事も多い。
だけど、これを見れば大丈夫。
赤血球。身体中に酸素を運ぶ。酸素が身体中に行き渡らなければ私たちの身体は動かないも同然だから、地味だけど大事。それは私たちの生活に欠かせない物流のよう。「酸素お届けに来ました」「ご苦労様」。今年は『ラストマイル』もあって“物流映画”の年…? 私自身も物流業界で働いているのでちょっと分かるぅ~。永野芽郁が赤いジャケットと帽子、美脚眩しい短パン姿でキュートに。
白血球。身体中に侵入してきた悪い菌の駆除に当たる。その身体能力やアクションは『るろ剣』以上…? 佐藤健が白塗りメイクで笑演…いや、大真面目に熱演。
これだけで赤血球や白血球がどんな働きをするか分かっちゃう。
他にも。
ヘルパーT細胞。細胞たちへ指示を出す司令塔。
キラーT細胞。ヘルパーT細胞の司令を受け、身体の中に侵入してきた厄介な菌の処分に当たる。特殊部隊のような。
NK細胞。こちらも身体の中に侵入してきた菌を退治するが、他の細胞と違って身体中あちこちに移動出来る。一匹狼の殺し屋のような。キラーT細胞とは火花バチバチ。
マクロファージ。赤血球になる前の赤芽球の育成だけではなく、時には現場に出て菌の退治も。
血小板。擦り傷などの傷口の対応に当たる。小さな女の子たちだって働きます! かさぶたになるまで赤血球や白血球もお手伝い。
擬人化&お仕事&コミカルに描いた事によって、医者の説明やWikipediaで調べるよりずっと分かり易い。原作コミックやアニメが医療関係者の間で絶賛されたり、全国の学校の授業で使用されたのも分かる。私もこの実写映画で初めて見たが、為になるぅ~。
細胞の働きだけじゃなく、私たちの身体に何か起きた時、体内はどうなっているのか…?
これらも私たちの世界や社会のように。
まず、体内。メルヘンな国のよう。内部は工場のよう。ロケーション(和歌山にあるテーマパーク他)や美術セットにも注目。
そこで働く細胞の数。邦画としては『キングダム』や『ゴジラ』並みのエキストラ7000人以上! 細胞の数は37兆個と言われているので、それでもほんのほんの微々たるもの。
身体の中に侵入した菌は、メイクやスーツが特撮ヒーローの敵キャラのよう。ビッグネームによるチープ(褒め言葉)な怪演がウケる。
擦り傷。街中で爆破事件が発生。
くしゃみ。悪い菌を体外にも出すので、ロケット発射! なるほど、確かに“バイバイ菌”!
飲酒や喫煙。身体の一部が戦後市井のように荒れている。物資(酸素)が充分に行き渡らず、煙草を吸えば公害問題の時のよう。酒を飲めばアルコールの雨が降る。
極め付けは、排便。時々踏ん張る。その時肛門では…、肛門括約筋とう○ちが相撲のように押し合い。ここに巻き込まれたら地獄…!
過度な暴飲暴食は別として、くしゃみや排便は身体の自然現象。悪い事ではない。
が、もし、身体に深刻な事が起きたら…?
それは並行して“人間パート”で。ちなみにこの人間パート、実写映画オリジナルらしい。『インサイド・ヘッド』でも感情世界と少女のドラマが並行して展開したし、より分かり易く描写。
妻/母親を亡くし、二人暮らしの父娘。
煙草やお酒大好き。暴飲暴食は日常茶飯事。娘の尻に敷かれ、健康管理のお小言も日常茶飯事。ダメ父だけど、憎めない。
父に身体にいいヘルシー弁当を作ったりと、しっかり者の娘。
父・茂に阿部サダヲ、娘・日胡に芦田愛菜。私は見てなかったが人気ドラマ以来の共演が話題だが、当て書きのようなキャスティングもぴったり。
日胡の憧れの先輩に同じく子役出身の加藤清史郎。
初恋にウキウキする日胡の身体の中では、ホルモンがカーニバル!
愛菜ちゃんもナチュラル&キュートで、何だか本当にいつか少女漫画の実写化に出て欲しいぞ。
茂の不摂生が祟って…と思ったら、倒れたのは日胡の方。
白血病…。
血液のがんという事は何となく知っているが、エリート白血球を目指していた若い白血球が“ダークサイド”に堕ちて…。
まるで危険なテロリスト。増殖した白血球はゾンビの大群。
全ての機能が侵食され、不全に。抗がん剤治療は細胞たちにも影響。戦争のような惨状で、荒れ果てていく…。
赤血球や白血球たちの運命は…?
これは白血病の場合。
世界中を震撼させたコロナだったら…?
私は8年前に胃の壊死による大病で胃の全摘出をした。その時、身体の中はどれほど酷い状態だったのか…?
改めて痛感。
もっと身体を労らないと。そういや、会社の健康診断で要再検査の必要とかあったっけ…。
皆様もお身体をくれぐれも大事に。
コミック原作によるユニークな実写映画でヒット続く武内英樹監督。
今回も手堅いエンタメ手腕ではあるが…、終盤のシリアス&泣き演出がちとくどかったかな。
どうせならユニーク作風で突き抜けて欲しかった気も…。
笑いなら『テルマエ・ロマエ』や『翔んで埼玉』、コメディと思えて実はなかなかしっかりしたドラマなら同じく『テルマエ・ロマエ』や『もし徳』にちと及ばず。
でも勿論、今回も面白かったし、何よりやはり、為になった。
白血病に侵され、抗がん剤治療で身体中の細胞や免疫が低下し…。
生死の境をさ迷ったが、不治の病ならまだしも、決してこれで終わりではない。
峠を越え、治療が効き、回復の兆しが…。
身体の中では、細胞たちが新しく生まれ変わる。
人間の身体の神秘。私もあの大病時経験あるから、分かる。人間の身体って、強く出来ている。
細胞たちの再生や新たな一歩。それはまるで、戦争や災害からの復興…と言ったら大袈裟か。
いやいや、それほどデカいスケールやメッセージでいいじゃないか。
私たちの身体の中は壮大なのだから。
はたらく細胞(映画の記憶2024/12/13)
楽しかった
赤と白でおめでたい、少し早めのお正月映画
アニメ視聴済の「はたらく細胞」、実写映画の予告編を観て「これは面白そう!」と思って観て来たのだが、完全にノリが「翔んで埼玉」で楽しい映画であった。強いてジャンルを呼称するなら「体内お仕事アクション」である。
映画を観ていて一番強く感じた事は「永野芽郁は素晴らしい俳優だなぁ」ってこと。
白塗りの佐藤健(白血球)を前にして、笑わずにあんなエモーショナルなシーンを完璧に演じきれるのだ。素晴らしいとしか言いようがない。
永野芽郁が主演を務める映画は結構観てるのだが、シリアスでダークな話でもコメディでも、そしてもちろん今作でも、どこか親近感があって素直に応援出来るキャラクターになっているところが共通かなと思う。それが俳優・永野芽郁の個性なんだろう。
赤血球役は完全にハマり役だ。「はたらく細胞」以外に赤血球という役は無いと思うけどね。
原作には無い(らしい)体の持ち主のパートがあって、体内と現実世界のシーンが行ったり来たりするのだが、それが状況を掴みやすくしている。
自分にとっては何てことの無い「くしゃみ」一発の間に、体内ではあの攻防が行われてるんだな、と完全に映画の世界を自分ごとに出来る仕組みだ。
体内に侵入してくる細菌やウイルスだけでなく、嗜好品や薬が与える影響力の大きさも感じられ、健気に自分の役割を全うしようとする細胞のいじましさと相まって、「体を大事にしよう」と思えるのだ。
アニメを観た時にも感じたが、自分が感じている以上に自分の体内の細胞たちはメチャクチャ頑張って自分のことを支えてくれているのだな、と改めて感謝の気持ちが湧いてくる。
「お仕事アクション」と書いたが、アクションシーンはかなり気合いが入っていて、アクションに定評のある佐藤健はもちろん、仲里依紗(NK細胞)のアクションにも見応えがあった。仲里依紗にアクションのイメージが全く無かったので、本当に意外。
細胞の世界だからとにかく細胞の人数が多く、それだけで迫力が違う。同じシーンをアニメで再現してもこの迫力は出ないだろう。それだけでも実写化した意義は大きい。
映画の後半は現実世界の展開に影響され、体内もかなりシリアスな状況に陥り、前半のお祭り騒ぎとは一転して深刻な状況下で最善を尽くそうとする細胞たちの姿が描かれる。
現実でも体内でも、生きる為に必死で、だからこそ圧倒的な破壊とそこからの再生に普遍的なものを感じずにはいられないはずだ。
人間主体で世界を捉えたとき、そこには必ず「人間のエゴ」があり、体内においても地球規模で考えた場合でも、あるいは「社会」を考えても、人間が生きていく上で「害」となれば一度徹底的に害を排除し新たに作り直す、という行為は繰り返される。
その時「痛み」や「死」を引き受ける側は必ず存在していて、そうした犠牲の上に新しい世界は構築されていくのだ。
映画の後半はそんなエゴイズムの営みを表現する、意外とガチの社会派テイストでもある。
とはいえ、基本的には細胞たちの働きを通して健康な体を維持していることに感謝しながら、明るく楽しむ映画である。
お正月までまだ2週間強あるが、主演2人が赤と白の衣装に身を包み、非常にめでたいカラーリング。
新年の健康を願って、ただ願うだけじゃなく自分で自分の体を労って、1年元気に過ごしていこう、と思える作品だ。
邦画と群像劇は相性がいいね💕
男性の俳優は誰だか殆どわかったけれど女性は全然わからなかった~!愛之助はあれだけのメイクでも顔筋肉と声ですぐわかった!山本耕史は目と声と上半身筋肉ですぐわかった!Fukaseくんと佐藤健演じる白血球さんの最後はラブシーンのようでとても良かった。「キャラクター」同様、Fukaseくんにはああいう役がとても合う。ニコちゃんの脳内がアドレナリンでドバーの時の体内の様子がとても笑えて楽しかった。ドラァグクイーンによるサンバ!サンバ!萌えました!
ニコちゃんの体内は遊園地のようで細胞も若くてみんなかわいい。阿部サダヲ・パパの体内は昭和のうらぶれた飲み屋街でスナックや飲み屋の看板も凝っていて笑えた。「ラブ・アクチュアリー」引用(?)の紙芝居告白には少し泣けてしまった。
「翔んで埼玉」「テルマエ・ロマエ」、大河ドラマ「いだてん」などでも思ったが邦画と群像劇は相性がいいと思った。思い出したのは、とりわけ群舞で海外でも高く評価される東京バレエ団を作った故・佐々木忠次さんの当時の考え。外見・命のクラシックバレエの世界で日本人は勝てない。身長も手足の長さも足の形も頭部の大きさも身体表現力の点でも。でも日本人には一糸乱れず揃って動き踊る群舞の能力がある!だからこの映画も個性ある役回りがあっても彼らだけに焦点を置かないからこその楽しさがいっぱい詰まっていた。ものすごい数のエキストラと子ども達がまとまってちゃんと動けるのは本当に素晴らしいと思った。
阿部サダヲはいつ見ても若くて愛嬌があって可愛くて上手い!
そのままじゃないんだけど、そこがいい。原作の再現の仕方も良かったです。
実写版映画、どうなるのかな。ってドキドキしながら観たんですが、凄く良かったです!
原作漫画・アニメ履修済みで、原作連載前の読み切りにもハマっていた身なので、
原作要素の入れ方が上手いなーとか、
健さんの白血球さん再現度すごいな。とか、
芽衣ちゃんの赤血球成長物語マジ良い。とか、
原作再現も、ストーリーを追うだけじゃなくて、そこで何が表現されてたのかを拾って(例えば赤血球の成長とか)、映画のストーリー表現に落とし込んでて凄い。とか、
原作が好きだからこそ感動した、とか面白かった。って部分もあるんですが、
芦田さんと阿部さん親子の外の世界パートがあるのってどうなのかな?って観る前は思ってたんですけど、
観てみたら、「体の中でこういうことが起こってる時、体の外(私達)はこんな感じになるんだよ」が分かりやすくて、観に来た小さい子達にも分かりやすいじゃん〜その為か〜!最高〜!ってなりましたし、
Fukaseさんの???(白血病のがん細胞)役も、
前駆細胞時代に白血球さんとのやり取りがあったんかーい!!!!っていうところが最高で。
倒さないといけない相手の心にも思いを寄せてしまう白血球さんの優しさが切なくて。
泣いちゃった。泣いちゃいましたよ。
そういう拾い方してくれるんですね。とも思ったし。
前半笑ってしまった赤血球くんに惚れてたっぽい先輩のこと思い出したりしちゃったりもした。
翔んで埼玉を思い出したりもした。
監督のバランス感覚よ。
取り敢えず泣いてもいいやつですよね?僕は泣きます。
あと、この映画自体がリトマス試験紙っていうか。
病気になったりで体が上手く動かなくなった事があった人、そういう人が側にいた人、これからそういうことが起こるかもって思って考えてる人、
自分たちの事も一緒に思いが引き出されるっていうか。
献血行こう、とか、
自分の体を労わろう、とか、
家族がそうなった時、何が出来るかな(出来たかな)とか、
そういうこと思いますねこの映画。って思いました。
一緒に観に行った人と話したくなる。っていうか。
兄さんと一緒に観に行きたいな。
って思いました。
あと、ラスト。ラストがさぁ!!
さみしい。さみしさもあるんです。
でもこのラスト。
読み切りのラストを彷彿とさせられるっていうか!
あの、本当。「細胞の話」(はたらく細胞の読み切りver.)読んでもらいたい…。一話完結なんで。頼みます。web(無料)か、公式コミックガイドって冊子に載ってるんで…。
「細胞の話」のOVAが出ますように…(祈り)
※[追記]:「細胞の話」検索の仕方→「細胞の話」+「シリウス」or「読み切り」で検索すると「第27回少年シリウス新人賞大賞『細胞の話』」と出てきますので、そちらからお読み頂けたら…!
身体の中の小さな戦争
白血球、赤血球などの活躍を描いた映画
原作は漫画ですが、今回はその原作の実写版です。CG満載の敵、佐藤健さんのワイヤーアクションは見所ありです。人間側は、芦田愛菜さん他、脇を固める役者さんもごうかです。細胞側の方の役者さんも佐藤健さん他脇を固める役者さんもごうかです。
身体の中を町と例えているので町の中に飾られている広告もクスッと笑ってしまうものもあります。(一回目だと見逃ししてしまうので二回目見に行くかたは要チェック)
今回は身体の中の細菌との細胞軍の戦いや、傷をおったときの修復や免疫などを俳優さんが説明も含め丁寧にしてくれるので分かりやすいです。ラストは細胞なので◯◯する、そして進化してる佐藤健さんの白血球が◯をもってたのでクスッと笑ってしまいそうになった。(花粉が怪獣化してて笑ってしまいそうになった。)
是非とも劇場にてご覧ください。
※仲里依紗さんのアクションが素晴らしかったです。佐藤健さんに負けてなかった。
ためになるし楽しめる
「マナちゃんの「熱」演 たーまーりーまーせーん。(^Q^)/゚
細胞レベルで自分が愛おしい
ありがとう。はたらく細胞さんたち
これはちょっとビックリ!
泣いちゃう人いても全然おかしくないです。
自分の中で働いてくれてる細胞さんたちに愛しさと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
健康な身体を守るため悪い細胞と懸命に戦ってくれている細胞さんたちは戦場で敵を迎え撃つ戦士のようでしたね。
良い細胞になろうとがんばったのに心ならずも道を外れてしまった細胞さんも切ないですね。でも放って置く訳にもいかず、なるほど身体に異常をきたした時に体内ではあんなドラマが繰り広げられていたのですね。
病気や怪我にはもちろん気を付けなくてはならないですが、お酒やタバコは控え目にして我が身体をいたわらねばなどと嫌でも思ってしまいます。
阿部サダヲさんと芦田愛菜ちゃん演じる父と娘がなんとも懐かしい香りがして言う事無しの組み合わせなのですが、その父娘の中の細胞さんを演じる面々が佐藤健さん永野芽郁ちゃん始め豪華絢爛。
豪華過ぎて全部書き切れないから端折りますが皆さん素晴らしかったのです。
日胡ちゃんの白血病からの父娘と細胞さんたちの闘いは感動です。
鶴見辰吾さんの先生も加藤清史郎くんの彼氏もがんばりました。
とにかく何ともひどく感動してしまったのです。
これがまた漫画が原作と言うからビックリです。やっぱり漫画の世界の可能性は無限だなと改めて思ったのでした。
骨髄液の女の子が荒れ果てた大地を歩いた後が緑や赤の草花で敷き詰めらて行くシーンいいですね。
これもがんばった細胞さんたちのお陰です。
いい映画を見ました
長年の願い、叶う
美容部員をしていたことがあり、熱心に勉強して
皮フのことだけでは足らず、人体についても少し、独学で勉強していました。
そのときに感じた“人体とは、宇宙である”という思いを、遂に!この目で!映像として確認することができました。
ナチュラルキラー細胞を知ったときの喜びを思い出しては叫びたくなり、血小板にエールを送りたくなり、くしゃみの演出で笑い、う◯ち攻防戦、恋パワー炸裂のDJ KOOのシーンでは声を抑えて大爆笑。
そういうところはとっても素晴らしくて本当に最高でした!!!
ほんのちょっと過剰演出でかえって分かりにくい感じがするシーンが不満で、ちょっと眠くなったのでその分がマイナスです。
これは、自宅で騒ぎながらまた観たい作品です!
BLACK割合高め
武内英樹監督ゆえの『翔んで埼玉』からの流れのためか、豪華な片岡愛之助の使い捨て感がすごかったのに笑いつつ。
正編と『BLACK』の繋ぎ方としては上手く、『BLACK』割合が多めのため、戦闘シーン多数。
佐藤健と山本耕史と仲里依紗が共闘している無双感がすごく、実質『るろうに剣心』なアクション映画だった。
主なキャストも『半分、青い』二人が赤血球・白血球だし、『マルモのおきて』の親子が親娘だし、と露骨に狙ってて話題性も大きいしで、にやりとできますし。
1点だけ、阿部サダヲ演じる父親が、疲労と血中糖度変化で意識混濁するほど、肝臓腎臓膵臓系や血管(コレステロール値)などの数字が酷く、1ヶ月の食生活改善程度で正常化するわけないだろ、というところだけが気になったが、それ以外はフィクションとして納得。
トータルの満足度は、『翔んで埼玉2』と『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 の間くらいかな。
予想外の展開…
原作コミック「はたらく細胞」と「はたらく細胞BLACK」を読んでから鑑賞。アニメは未視聴。
原作での予習で一応それぞれの細胞がどんな仕事を持つか分かっていたので「この細胞は何?」で止まらず物語に付いていけたのはよかった。あの予告から娘が「はたらく細胞」側、父親が「はたらく細胞BLACK」側で細胞達が一生懸命働く姿を描くのだろうと想像していた。
原作では「世界=体」となる人間は登場しないが映画では日頃の生活まで分かる。私としては細胞からだけ見た展開で進む原作の方が好きだが、映画では人間がこのようなことをすると細胞達はこうなる、との描写が必要だと思っていたので父娘が出ることに抵抗はなかった。
驚いた以上にたまげたのが登場した細胞達が全て消えたことだ。赤血球、白血球、キラーT細胞にNK細胞、シーンは無いがマクロファージさんも新米赤血球君も倒れただろう。予告がコミカルでハッピーエンドと予測していたので衝撃だった。
悲しいけれど君は原作のように生まれてこなかった。白血球に憧れて生まれてきた。だから人間はああするしかなかった。
娘の回復が速いかな…と感じたがこれから医学の道に進み、父娘や彼も自分の体を、はたらく細胞達を大切にしていくだろうから受け入れよう。
娘の体に起こったこと。不摂生な生活を送っていなくても病魔に襲われる可能性はある。
私自身のことをバラしてしまうと酒もタバコもやらなかった。油物は苦手。血液検査は毎年異常無し。それが子宮筋腫の肥大化で肺塞栓を起こし子宮摘出。肝臓癌になり部分切除。膵・胆管合流異常から胆嚢摘出。多臓器不全回避のため輸血されて献血もできずドナーにもなれません。ごめんなさい。
こんな生活を送ってきたが、映画ではたらく細胞さん達を観て皆が頑張ってくれたから今の私があるのだと改めて感じた。
そもそも現実にはたらく細胞達の寿命は長くない。私の中にこんな皆がいるのなら、普段の生活を整えようと思わせてくれた。
ボロボロ泣いた。
RB2525
運送会社勤務・漆崎茂と、その娘・漆崎日胡の体内で働く赤血球と白血球の話。
二人の日々の生活で起こる、嬉しい、楽しい、悲しい、催す、外傷、病気に反応し日々働く血液、細胞の働きをコメディタッチで見せる。
体内に入りこんだ、如何にもな被り物を被る菌と戦う白血球の戦いには安っぽさ、チープさを感じつつも何か懐かしい。
佐藤健さん演じた白血球には、うん!“るろうに剣心”な動きで、てか動き機敏すぎるし、彼本人自身もアクションには名残惜しさがあるのかなと個人的に思ってしまったり。
日胡の嬉しい感情…の体内細胞のDJ KOOのノリノリ描写には笑えるし、とうもろこし食って配送中に催す茂の体内細胞の反応にも笑えた。
マルモのおきて以来の共演、阿部サダヲさんと芦田愛菜さんの親子も懐かしさありで安定で面白かったね。
全693件中、661~680件目を表示