劇場公開日 2024年12月13日

「どうかドナー登録を」はたらく細胞 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0どうかドナー登録を

2024年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

子らが大好きで親子で鑑賞してきました。
原作ともアニメとも違うオリジナル展開で、これが劇場版として実にうまくまとまっていましたね。
細胞の面々も皆可愛く仕上がっており良い感じ。
アクション面も頑張っていて、白血球の動きなんかもう完全に剣心。
と思ったら、本当に「るろ剣」の大内貴仁がスタントコーディネートでした。
展開も映画オリジナルパートの人間世界とのリンクがうまく、ヤボったくないんですよ。
ただ前半と後半でやたら空気が変わりハードな展開になるので、子らは少し置いてきぼりな側面もありました。
息子さんは観終わってから「ちょっとこわかった!」と言ってました。
確かに細胞たちが次々に消えていくのはすごいシビアでしたよね。
でもやはり大人にしてみると、ほんわかだけでない本作は新鮮で楽しめましたし、グッときました。
阿部サダヲと芦田愛菜の親子の姿にはちょっと涙しましたよ。
オリジナル要素を追加した実写化作品としては見事でしたね。
とても良い映画でした。

ただ現実ではにこんな早期にマッチすることはまず難しく、そのマッチ率は数百から数万人に1人。ドナーが現れることをひたすら待ち続けているのが実情です。
実際小学生の頃、白血病で亡くなってしまった同学年生が二人いました。
骨髄移植を待ち続けるすべての患者さんを助けるために、どうかドナー登録を考えていただければと思います。

白波