「意外とクオリティは高い」はたらく細胞 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
意外とクオリティは高い
原作はさわり程度に読んだだけ、アニメも観ていない。だからなんとなくの世界観はわかるけどストーリーの全体は知らない状態で鑑賞。
あの赤血球も白血球も原作のイメージのまんまだし、それぞれのキャラたちもとてもいい仕上げ方。もうこれだけでこの映画は成功したと言えるくらい。そしてアクションがとてもいい。若干CGが過ぎるところもあるが、リアルで動いているパートのクオリティは高い。
話の方もキチンと練られた感じ。人間パートなんてあったっけ?と思うが、これがなかなかうまい作りだった。それぞれ別の体に入っている赤血球同士が知り合う流れはなるほどと納得してしまった。それにしても父親と娘の体内の描き方が違うことに笑った。細胞たちも比較的お年を召しているし、街並みもレトロ。自分も気をつけなきゃいけないなと思ってしまう。体内細胞たちの活躍を描くならば病は避けて通れない。細胞たちが病と戦うときは、宿主も病と戦っているという当たり前のことを感じさせる展開だった。
おふざけの部分はあるが、思ったよりもちゃんとした映画で安心して鑑賞できた。次もあるのかもしれない。
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