「思ってたのと違う」はたらく細胞 マラゾーナさんの映画レビュー(感想・評価)
思ってたのと違う
いい意味で、期待を裏切られました。
はたらく細胞は、BLACK含めて、原作、アニメ共になんとなく観たことあるくらいです。作品のイメージは、子供向けという感じでしたが、佐藤健の出る作品はハズレがないという自論で観に行きました。
序盤はコスプレ感あるし、やはり子供向けの作品だなという印象で、面白くなくはないが映画館で観るほどでもない、というのが正直な感想でした。
しかし、体の持ち主であるニコちゃんが白血病を発症してしまう所から、ストーリーが激変。一気にシリアス展開になり、気づけば引き込まれていました。最近の映画で、ここまで起承転結がはっきりしている作品はあまり無いので、非常に面白かったです。
細胞たちを擬人化することで、原作以上に自分の体は多くの細胞によって支えられている、と実感できました。私自身、割と不摂生な生活をする方だったので、今後は体を労わろう。自然とそう思える作品でした。
ただ、2点だけ、気になったことがありました。
1点目は、ニコちゃんのお父さんは病院でニコちゃんに輸血したのではなく、献血しただけなので、輸血で彼女の体にお父さんの赤血球が来たのはえ?と思ってしまいました。
もう1点は、骨髄移植により新たにやってきた造血幹細胞が、小さな女の子だったこと。私は医学の知識があるわけではないので、気になって調べてみましたが、やはり骨髄ドナーは20歳以上の大人らしいです。なので、普通の大人が演じても良かったのでは?と思ってしまいました。
全体としてはすごく面白かったし、最後はハッピーエンドだったので、子供と見ても楽しめると思います。