劇場公開日 2024年12月13日

「全世代楽しめるエンタメ…でも予告編に騙されるな」はたらく細胞 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5全世代楽しめるエンタメ…でも予告編に騙されるな

2024年12月19日
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原作もアニメも未視聴。
正直に言って、予告編見て「有名人集めたコスプレドタバタコメディでしょ」くらいに思ってた。

ただ、それはあくまで「前フリ」。
中盤からシリアス医療ファンタジーみたいな感じにスライドいていく。

主人公ニコちゃんの体内はショッピングモールで親父さんの体内は路地裏の飲み屋街。
放射線治療をバトル・ロワイアル系のゲームの安全地帯みたいに見せてみたり、抗がん剤をミサイルの絨毯爆撃にたとえてみたり。
早いテンポでちゃんと観客の興味を引きながら、医療知識も入ってくるし、親子の絆で泣かせてもくる。

アクションは「るろ剣」を思い出させるハードなものだし、CGで描かれる体内世界もよく表現されている。

もちろんあえてだとは思うけど、体内ドラマの茶番感(キラーTとNT細胞のクダリとか)や、有名人がこぞって出てくるのは個人的にはちょっと鼻についたのが減点。
深キョン、大丈夫?

阿部サダヲと芦田愛菜ちゃんって、「マルモリ」かぁ。
彼氏役って初代子供店長!

そんな時代の流れも感じつつ、すごくエンタメになってて、細かい仕組みが分かっても分からなくても、全世代が楽しめる優良作品だと思います。

キレンジャー