「感涙!演技の熱がスクリーンから伝わってきた!」はたらく細胞 やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
感涙!演技の熱がスクリーンから伝わってきた!
原作漫画は未読です。興味はあるけど絵柄が好みじゃなく(失礼)なんとなく手が伸びない・・・という漫画でした。
今回、実写化するのは映画館の予告を何度も観て存じ上げておりました。「るろうに剣心」の剣心役でお馴染みの佐藤健さんの殺陣のキレは健在なのか、予告冒頭の娘さん役は可愛いけど誰だっけか(芦田愛菜さんでした)とか、阿部サダヲさん出てるならとりあえず観にゃきゃ損するべ・・・など考えながら、イロモノ映画っぽい雰囲気も覚悟しつつ、映画館に足を運びました。
結果として、大失敗でした!!
・・・・映画のセレクトのことじゃなくて、家族連れが沢山押し寄せ席を埋める様な昼過ぎの回を選んでしまったことにです(笑)。
汚いおっちゃんが映画開始早々から目頭熱くして、後半なんかずっと鼻ズルズルして涙がとめどなく流れてしまっていたので、周囲の家族連れさんには大変お見苦しい姿を晒してしまったかもしれませんね。
確かに赤血球、白血球、NK細胞、黄色ブドウ球菌などなど・・・細胞、細菌、ウィルス等のが擬人化出来ているだけでなく、体内がひとつの個性的な都市国家を形成しているあたり、とてもコメディタッチで親しみやすかったです。
人が普通に生活しているだけでも細胞は自身の役割を全力でこなし、日々大忙しです。日常生活におけるちょっとしたアクシデントが起きるたび体内では災害レベルの大騒ぎ、その対処を整然とこなすあたり・・・演者さんもコミカルに扮装しながら笑いなく本気で熱演されていたので、本来はギャグで笑い飛ばすシーンも何か、変に胸が熱くなることがしばしばございました。
中でも子供時代(専門用語忘れました)の赤血球さんと白血球さんの出会いのシーンとか、後半の娘さんの治療のシーン全般において、役者さんの一生懸命な演技の熱がスクリーンから伝わってきて、感情が終始揺さぶられて嗚咽しそうでした。
おそらく自身の経験として、子をもつ親の感覚が切れ痔のおっちゃん(笑)とそのまま一緒だったり、学生時代の友人で後年社会人になってから先天性の血液の病気で亡くなった友人が居たなど、医療知識がシンクロしつつ心情的にオーバーラップするところがあったから、ここまで深い感動に繋がったのかもしれません。
ただ個人的な嗜好は抜きにしても、コメディタッチで観衆をひきつけながらエンタメ要素を発揮、ストーリーとしては最後シリアスに駆け抜けて余韻のあるエンディングを迎える・・・ってなかなか今の洋画、邦画含めても珍しい完成度の高い作品だと思います。
ぜひ、ご家族でご覧になってください。
なお、娘さんの居るお父さんはハンカチ忘れずに(笑)。
やっぱり、埼玉ですよねー
監督一緒だし、、、と思いながら、なんかあーいう、役割キャラ映画があった気がしまして、、、
でも思い出せず。
やっぱり埼玉ですね!(笑)