「豪華キャスト、特に永野芽郁を観る作品」はたらく細胞 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)
豪華キャスト、特に永野芽郁を観る作品
予告編で大々的に宣伝していたので、本作の存在は以前から知っていましたが、漫画原作をもとに創られた作品であるのを知ったのは、鑑賞後のことでした。赤血球や白血球はじめ、人間の身体の細胞を擬人化するとともに、その細胞の本体である現実の人間親子の物語も同時並行的に描き、面白おかしくも中々スリルのある作品に仕上げてしまうとは、漫画原作者の御三方はもとより、武内監督はじめ映画制作スタッフの皆さまに敬意を表したいと思います。
そんな本作でしたが、一言で表すならば、とにかく永野芽郁が可愛すぎる映画でした。「映画 からかい上手の高木さん」でもその可愛さをいかんなく発揮した彼女でしたが、本作の可愛さも絶品でした。また前述の通り原作は未読ですが、単行本の表紙を見れば”赤血球AE3803”の再現度も100%という感じだし、ホント、彼女を観られただけでも満足できる作品でした。
一方相棒の”白血球U-1146”を演じた佐藤健は、個人的に「四月になれば彼女は」以来でしたが、同作と違って彼らしいアクションシーンがあったのでその点は満足でした。ただ基本コメディ作品なので、ガチバトルが展開される「るろうに剣心」シリーズで魅せた本格アクションではなく、その辺は次回作に期待です。
この御二方以外にも、芦田愛菜、阿部サダヲはじめ、豪華キャストを観るだけでも元が取れる作品でした。
一方でちょっと不満が残ったシーンも。トラック運転手役の阿部サダヲ演ずる茂が高速道路を走るシーンなど、合成画像が非常に安っぽい感じで、ちょっと残念でした。東京国際フォーラムとか新横浜ラーメン博物館など、個人的に行ったことがある建物の内部をロケ地に使った辺りは非常に良かっただけに、あの高速道路のシーンは画竜点睛を欠くとまでは言いませんが、もう少し綺麗に仕上げて欲しかったように思います。
そうは言っても、永野芽郁が可愛かったし、身体の仕組みを漫画調に解説するという原作の発想も素晴らしったので、本作の評価は★3.8とします。