「予告の「笑って泣けてタメになる」はダテじゃない」はたらく細胞 サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
予告の「笑って泣けてタメになる」はダテじゃない
原作未読、アニメは履修済みで鑑賞しました。
現実パート、BLACKパートも入っている今作。
無印とBLACKのキャラを掛け合わせる方法は意外でした。
なかなか上手くまとめられていたと思います。
「翔んで埼玉の監督らしい映画」といった印象で
コメディ要素はやはりその作品を彷彿とさせる感じです。
アクションパートはワイヤーアクションもりもりで
テンション上がりました。
「人間じゃない」からこそ可能な
大胆なアクション表現でとてもパワフルです。
欲をいえばキャストを総動員した
大乱闘とかも見てみたかったな、なんて。
現実パートもなかなか面白い発想でした。
映画館内ですすり泣く声が聞こえていたので
けっこう泣ける作品にもなっています。
ただその現実パートに時間を割かれている事実もあるので
もしかしたら原作好きな方からすれば
賛否が分かれるかもしれません。
キャストは全体的にいい感じです。
NK細胞とマクロファージかっこいい。
アニメとは結末が異なります。
あくまで個人的な話をしますが
今作はアニメ版と比べると
寂しい終わり方になっている印象を受けました。
アニメ勢からすればかなり意外な終わり方です。
キャラクターが魅力の1つでもあるこの作品において
この物語の締め方はとても悲しい限りでした。
しかし映画の締め括り方としては
割と悪くないとも思ったので、
やはり一本のマンガ作品丸々を
2時間の映画としては作り上げるのは
並大抵なことじゃないなと思いました。
元作品もそうですが、
自分の身体を労りたいと思える映画です。