ソフト/クワイエットのレビュー・感想・評価
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何もかも他人のせい
自分がうまくいかないのは白人以外の人種のせい、なんて超短絡的な思考の人間は一定量いるし、地続きの大陸に住んで大昔から縄張り争いをしてきた人達の中には多いんだろうな。
それにしても、常識や倫理感が欠落しすぎてない?
不妊治療がうまくいってなくてトイレで泣いちゃう情緒不安定感シーンから始まって、
幼稚園の先生なのに、移民清掃員さんへの嫌味を白人の子供を使って伝えに行かせるのを「強さを教えるの」と謎の正当化。子供のお母さんの怪訝な顔もおかまいなし。すげえメンタル。
集会一回目から不穏&陰口が発生し(6人しかいないのに!)
借りた教会の神父さまには追い出され、
キムの店での行動もただのヤンキー。
主人公の兄がレイプした子の告発のせいで兄が刑務所にいるって時点でもう苦しい。
なにもされてないし、むしろ威嚇した側なのに脅迫されたと騒ぎ、家に行ってパスポート盗んで困らせようぜ!ってキャッキャしてるあたり痛すぎる。
主人公の夫はまともかと思いきや、妊娠できない妻に罪の意識があるのかやろうとしてることは犯罪だぞ、と冷静に伝えるも結局手助けしちゃってるじゃん。もっと心を強く持てよ、夫よ…。優しいんだろうけど、優しすぎるのかな。
最後、棚に閉まった犬をちゃんと外に出したとこだけ人間の心を感じた。
昔は白人でいることに罪の意識があった、ってところからここまで堕ちるってどういう経緯なんだろ。
ワンカット作品は毎回リハが大変そうだな、って思っちゃう
最後の最後に殺したと思ってたアジア系のお姉さんが生きててよかった…!
負の連鎖
冒頭で子供に注意させに行かせるところでなんかこいつおかしいと思い、エミリーとレスリーが出会うところでもう違和感全開。で、教会での会話で完全にOUT!な感じでした。ただ、被害者姉妹にも感情移入は全く出来ず。ナッツアレルギーならナッツ家に置いてたらダメでしょう。それが一番腑に落ちなかった。
ラストどうやって脱出できたん?
行動が小学生、考えがKKK的などうしようもない人達の物語。 ワンシ...
行動が小学生、考えがKKK的などうしようもない人達の物語。
ワンショット、長回しの撮影映画に毎年2本くらい遭遇する。
最後までいく
まさかの一日5作品鑑賞、その②
白人至上主義の女性たちによる、胸糞映画。
正直、不法侵入からの流れはちょっと不自然と言わざるを得ない。
「閉店だ」と言われてゴネた姉妹もよくはないが、そこまで無礼な物言いをしていたわけじゃない。
そこに暴言を浴びせ、代金をボッタクってまだ足りないか。
エミリーとの私怨もあるが、不法侵入に窃盗、器物損壊などまで平気で行う心理は理解できない。
(逆に、それすら問題にならないと考えるくらい下に見ているのか)
人が集まれば必ず上下や派閥ができる。
主人公サイドでも、アリスやマージョリーに対する発言で顕著に出ているし、マウント発言も多く見られる。
一方、最近の多様性への流れは、男女や障害、LGBTQに限らず、弱者やマイノリティへのバランスが非情に難しい。
小さな頃、「年上なんだから我慢しなさい」と言われた理不尽さの延長でもある。
…が、そんな思索も打ち砕くくらいエミリー達に正当性はなく、非情に分かり易い。笑
ワンカット進行もウリの作品だが、序盤はかなり冗長なので、酒屋か姉妹宅からでよかった。
まぁ、半端にやるより“全編”にしたくなるのも分かるけど。
ラストは胸糞度が下がるので個人的には余計かな。
ワンカットなら目撃者をチラ見せ、そうでなければマージョリーあたりが裏切って自首なんかだとより好み。
人の醜さ、混乱や緊張の表現はとても良かった。
全部アンタが悪いのよ
ポスター、チラシの画が異様で怖い。
コレ絶対半端なく不穏なやつだ、と思う。
実際見たらおぞましくて不快、酷い話だけど面白い、よくできたノンストップ胸糞映画でした。(誉めてます)
多少の差はあるが基本貧乏で頭の悪い彼女たちの、唯一優位性を自覚できるところが、自分たちが「アーリア人種」であること。
偏見、というより、縋るものがそれしかない感じ。
アタマが悪いから、自分たちの不遇をすべて「非アーリア人種」のせいにして叩いてうっぷんを晴らす。
こういう人たち普通にいそうで、実際に嫌がらせとかしていると思う。
凶行に及んだ4人は一人残らず一片の共感も同情心もわかない不快な女たちなので、転落っぷりがむしろ痛快だったりする。
コミュニティー全体が選民意識で凝り固まっているような田舎町の、理不尽満開なハナシかと身構えていたら、部屋を貸した教会の神父が過激発言を聞いて嫌悪感をあらわに彼女らを叩き出したり、エミリーの掃除人への差別的侮辱発言に一瞬嫌な顔をする園児の母親、犯行を止めきれなかったエミリーの夫にしても、周囲の人々は常識的で、彼女らは世間から冷ややかに距離を置かれている模様。
周囲が結託して4人を庇い、悪行を隠蔽するような理不尽はなさそうで、その点安心感がある。
こういう輩は私的な制裁ではなく、法に則ってしっかり裁かれて厳罰に処せられ社会的にも制裁されたらいい。自分の悪行の報いを受けよ、と思う。
被害者はただただ気の毒。
生き延びた姉の復讐戦が見たい。
続きが見たい
白人保守層の一般女性のグループが、エスカレートしてアジア系の女性を襲う様を、ノンストップで描く。
リーダー格の女性はブロンドのストレートロングヘアで普段は子どもを愛する熱心な幼稚園?の教師。世間体を気にする常識人だが根っからの白人至上主義者でそのためなら息をするように嘘をつく。
彼女は仲間と教会の一室を借りて集会をしていたが教会には疎まれていて追い出され、酒屋を経営する女性と若いメンバー、その日が初日の若い女性の4人でメンバーの酒屋へ行き、お酒を選んでいると中国系の女性2人(姉妹)が入店してくる。「出て行け!」と罵ってケンカになり、客の捨て台詞が彼女達に火をつける。実は昔からの知り合いで相手が湖のほとりの高台に住んでいることもわかっているので、嫌がらせをしようと先回りして家に侵入。4人で証拠が残らないように家中を荒らしふざけていると、立ち去る前に2人が帰宅。口封じのため2人を縛り上げた上、口の中に食べ物を詰め込んだり髪にマヨネーズを塗ったり、服を脱がせたりといった、イジメのような嫌がらせをする。アジア系なので見るのが辛い。すると片方がナッツのアナフィラキシーショックを起こし、注射も間に合わず死んでしまう。残された片方も同じように倒れ込む。
4人は焦って、乗ってきた車にあったデカいバッグに2人を詰め、湖に沈めようと考える。その際、疑いが女性の自分達にかからないように、レイプの擬装をする。
罵り合いつつもなんとか死体を湖に沈めて証拠隠滅に努める4人だったが、アナフィラキシーショックを発症していない方が実は死んでおらず、湖の水面で息を吹き返したのだった。
観ている方も「もう1人は?何が原因で死んだの?」と思っており、また車内でもバッグが映るので、ラストは「やっぱりね」という感じではあるが、被害者にはNetflixの韓国ドラマ「グローリー」のように復讐してほしいと思ってしまう。
しかしまぁ彼女達が話していたように、白人とそれ以外の言い分を公平に聞き判断、捜査してくれなければ、泣き寝入りということにもなりかねないが。
映画館から逃げ出したくなるほどの恐怖
同時期に鑑賞した「聖地には蜘蛛が巣を張る」以上に後味最悪のソフト/クワイエット。
いちばんのトラウマ級映画だった。
多様性が重視される現代社会の中で、白人こそが差別されているという偏見から、有色人種や移民に反感を抱く女性たちが、過激な思想を話し合う密やかな集会から始まって、恐ろしい犯罪へと堕ちていく、ホラー映画といってもいいほど怖い作品。
全編ワンショット&リアルタイムで撮影された聞くに堪えない差別的発言と見るに堪えない暴力行為に、劇場から逃げ出したくなった。どんなスラッシャー映画でもスリラー映画でも感じたことのない恐怖だった。
標的になるマイノリティがアジア系の姉妹であり、あまりにも理不尽で酷い集団リンチを体感させられ、まるで自分がその現場に居るような、卑劣な行為を止められずにリンチに加担しているかのような気持ちにさせられる、過去いちの恐怖映画だったかもしれない。
最後はアッと驚くトリックのようだった。
4日連続で一日中カットなしの連続撮影を行い、90分のリアルタイム映像を完成させた監督も役者も尊敬するし、演じてる役者達はとんでもなく辛かったのではないだろうか。映画を作る人達ってすごいや。
これが現実だと認識せねば
21世紀も20余年過ぎているがいまだにKKKは存在しており、日本では送還すれば殺されるかもしれない難民を送還せよと法案を作り国益は人権より優先と恥ずかしげもなく国会で述べるクソ議員がおり、SDGsはただの金儲けの合言葉。長回しの緊張感は、視覚にも訴えるが聴覚へのインパクトもすごい。ほんとにソフトでクワイエットなつもりなのよ。ヤマトナデシコならぬ白人至上主義者はアーリア人の美しく清いお姫さまであり力強い同種族模範的夫との結婚と家族形成(男女アーリア人の夫婦のもと生まれた子どもがいること)家しなければならず(これもどこかの国と似てますな)、男を立ててナデシコ的フリをしながら、しかし違法行為だからやめろと真っ当なことをいう夫をコテンパンに罵倒チキン呼ばわりで、他人の人権は認めないが自分の権利は声高にハードにラウドに主張、筋肉隆々マッチョな男なんか役立たずのヘナチョコ野郎、自立して戦えるのは私たち女よ、と外国人移民への襲撃に突っ走る。某政権与党が高市とか杉田とかマッチョな差別勢力の威勢の良さも、所詮制度の中で利用されてるということもさもありなんということか。
衝動的であまりにも適当な差別行為、犯罪行為をとにかくノンストップで見せつける。
今、事態はここまで深刻に、ディープにハードに推移しており、ヨーロッパより差別勢力、差別行為、差別者の既得権益にゆるゆるなアメリカだと、こんなふうに鉤十字付きのパイを作ったりヒトラー式敬礼をしてしまったり、でもアメリカでは(日本でも)こんなこと、おふざけで通ってしまう。政権与党が世襲で議員稼業よろしく、KKKも今も家系により継がれ世間体やダイバーシティという風潮のなかより意固地に強固になっているようだ。彼らはプチエリート的な人も混じってる(ので仲間内での差別も)理想的な人生を歩めずそれを移民のせいに移民に富が収奪されていると考え自らを正当化する。そんな彼らはたぶんパスポートなんて持ってない、外国なんて行けない行かないからだ。だから移民女性の家でパスポートを探し出し、ほら移民だからパスポート持ってるんだ!と大はしゃぎする間抜けぶり。間抜けではなくまじで地獄。少しでもおふざけに巻き込まれたら、うっかりハイルしてしまうかもしれないし、いずれは白人アーリア人が数の上でマイノリティとなるかもしれない恐怖、世界の警察でも覇者でもなくな流かもしれないアメリカの焦燥から本作のようなクラブ、サークルが巨大化するかも、いやすでになんとかアノンがアメリカでも日本でも巨大化している。そしてこれらの差別者は仲間内にも外と同じく人の下に人をつくる。ギャーギャーワーワー、ドタンバタン騒音が耳をつんざくなか、ひたひたとソフトにクワイエットに私たちが包囲されていることを思い知る。
なんか、こんな感じかもな
不妊治療に悩んだ奥さんが軽くナチ寄りになって、差別をして、そこに「ここで引いたらナメられる」っていう集団心理が加わって、とんでもないことしてく話なんだよね。
やってることはとんでもないんだけど「なんか、こういう人いそうだな」というのが恐いの。そう思って観てしまっている自分も恐い。
映画だから当たり前なんだけど、主人公をずっと追い掛けてくんだよね。それで差別意識のところ以外はだいたい普通の人たちなの。なので、つい、感情移入をしてしまう。犯罪が見つかりそうになる場面で「ざまあみろ」ではなく「早く逃げて」みたいな心情になった。恐い。
差別から、とんでもないことをしてしまうときって、こんな感じなのかなと思いながら観たよ。
胸糞悪さ一級品
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開始3分で違和感を感じ
残り約90分、ずっと不快感と嫌悪感に襲われ
珍しく途中退席しようかと思ったほど…。
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最近では珍しくないワンショットですが
ワンショットで撮られていることを思うと
その緊張感が物語のソレと相まってヒリヒリと
観る側に伝わってきます。
歯止めが効かなくなった女たちのヒステリックな感じが
同じ女としてたまらなく気持ち悪くて不快極まりない
(映画としては褒めていますw)
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ラストは想定内の展開になったけれど
終わり方が、これから起きるであろう展開を想像させて
不気味です。
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本作が初監督作品というベス・デ・アラウージョ監督
女性ならではの視点と感性、そして自らも人種差別
される側としの経験が、本作のエミリーを生み出したかと思うと
まだまだ根強い白人至上主義社会の欧米諸国には
本当に行かれん🤣
でもね、アリエルはやりすぎだと思うのよ、Disne…(ry
パイを焼いたら鉤十字になっちゃった、てへ
白人至上主義の女性集団が引き起こすヘイトクライムの一部始終を、ワンショット撮影で切り取った超胸クソ映画。
集まって有色人種や移民に対する悪口で盛り上がっていた集団が、ふとしたキッカケで一線を超えてしまうまでがあまりにスムーズ過ぎて怖い。
この作品、ワンショットというのがミソでカットがかからない一続きの流れの中で、あれよあれよと事態がエスカレートしていく様に圧倒される。
救いのないヒドい話なのだが、最後の最後にちょっとだけホッとさせられ、後味がマイナス100からマイナス80くらいになった。
うむ
多様性とか受容とか
そういう言葉ばかりフィーチャーされるが
内実はどうなの?っていうのを
おそらく監督の経験から作り出した作品
表向きは寛容そうに見えても
裏ではまだまだ差別者が溢れてる
しかも、また時代を戻そうとしている
そんな現実にもありそうな事を
刻々と描いていた。
KKKとか出てきた瞬間、ほんと震えたよ
まだ残ってる……っていう恐ろしさ
あの人らが話してる事って自分を棚にあげた話だし
あの人らが守りたいメンツとかプライドとかで
虐げられている人たちの命が失われてるってことに
気づいているのかな。
外見至上主義、優生思想、被害者意識
その全てに失望した。吐き気した
ただ展開として、個人的には
あの白人集団の中に内通者?密告者?がいて
全部がひっくり返るような展開とか
裏切りとかが見たかったなー。
やっぱり実害が加えられるのは
見ていても苦しいよ
事実あり得る事件なのかもしれないけどさ。
でも鑑賞後、人間を大事にしないと!
っていう単純な感情になったし、
悪い映画では無いのかもしれない…。
卍のパイが素晴らしい擬似ワンカット。
白人至上主義の面々が、会合をひらき、卍のパイのアップにぞっとさせられる。カメラはしばらくパイを撮っていて、これから、何か悍ましいことが起こるという不吉な予感を誘われる。
このパイが、全編を牽引する起爆剤になり、客は一気に引き込まれる。なかなかの好スタート。
神父に追い出された瞬間、表示が凍るエミリー、人格が瞬時に変わってしまったかのような、ギアが入り、ゾッっとさせられる。
舞台は
スーパーにうつり、
ワインを買いなさいよ…とアン達につめたく放つエミリー、また彼女にギアが入る。
その後も取り乱すたびに、冷静になる為にひと息つき、ドンドンとギアアップしていくエミリー。
、人格にヒビが入っていく様子はホラー映画のヒロインとして相応しい。演じた女優さんも素晴らしかった。
最後は白いシャツが血まみれになるのを期待していたのは私だけか…
スーパーでようやく事件の発端が起こる。
嫌な不吉なことが現実に起きようとする
私たちは観客として自己投影し愛着を持ちつつある主人公たちが、どうか事件や事故を起こさず平安であれ、と潜在的に願っている。
だから、何か問題が起きそうで、しかも銃が出てきた瞬間には胃が縮みそうなくらい不安が掻き立てられる
。
しかし、ヒートアップは瞬間的で、これからだ、というところで、二人の有色人種はかえってしまう。いま思えば、不安のマックスでエンタメ、アトラクションのピークはあの場面であった。
あの場面をもっと引っ張って欲しかった。
不安をもっといたずらに煽って欲しかった。
そのために冒頭から、会合で有色人種差別のイデオロギーを高め合ってきたのに。
その後、一行は、また舞台を映す。
(ワンショット映画として、デイからイブニング、ナイターへの移り変わりが素晴らしい。リアルタイムのマジックタイムが美しかった。四日間かけて撮影したらしいが、ところどころ、擬似ワンショットにみせるための、カットの編集点を作って時間を区切って撮影しているのだろうが、陽の光の繋がりが素晴らしかった。)
アンの家での出来事も描写が粗末で、、
痛ぶるまでもなく、アレルギーで死ぬ妹…
拍子抜けだ…。なんだつまらん…それでは白人グループが、魔女に変貌していく様が見れない…。
しかも、すぐにあっけなく死なせてしまう。アンももう少し妹を助ける努力したらいいのに…。
その後、レイプにみせかけるとか言いつつ、あっけなくクッションでアンを窒息死させるが、窒息死には時間が短いし、手足の拘束解けたアンを放置して会議する面々…。
エミリーとの過去のわだかまりも、引き合いに出さずにあっけなく死なせる…。
人種への憎悪より、個人的怨恨も、エミリーたちの復讐の動力源になっていたはずなのにそれも解決されず…
妹を失って、アン自身が精神崩壊する様も見たかった。被害、加害の転換、弱者が被害者になり、急に加害強者になり、主人公たちを追い詰める様を描いてほしかった。
カメラと彼女たちがリアルタイムで出来ることの都合上、描写があまりにも雑で…。そのあたりから興醒めして陳腐なものをみせられてガッカリする気持ちになった。やはり、新人監督には…力不足か…
さいごに
しかし、まあ、エミリーのお片付けがなんと雑なこと…(教会のサロンは誰がどうやって片付けたのかしら、、まあ、お片付けの苦手なエミリーのことだから、パイの食べかすとか、散らかしまくってるんだろうな…)
黒人清掃員のカートをひきづる不快な音しかり、アンの家での家電製品のなる運転音…
まあ、不快な音響効果…ワンショット映画はフレームの外のセリフや効果音の設計が普通の映画以上に効果を発揮することがわかって勉強になりました。
強烈な胸糞悪映画
ワンショット撮影で描かれる、田舎の「優秀なアーリア人女性」を名乗る女たちのやらかし。
恐らくは皆三十代の社会人女性なのに、やってることは頭の悪い10代のヤカラと変わらない。
根っこはもちろん黒人ユダヤ人アジア人といった、自分達とはちがう人種に対する強烈なヘイト。でも、それは動機の部分で映画自体はノンストップ・バカ犯罪です。
理性を持つ男性が2人いるが、ストッパーにはならない。
彼女たちを突き動かすのは、根拠の薄い選民思想。(明らかに彼女らの方がビンボーだし)そこにすがりつくことしかできない、社会や知性に対する憎悪は物凄い。
といったテーマは置いといて、ノンストップ犯罪ドラマとして見るべきかと。
誰にでもおすすめはできないけど、一見の価値アリです
面白かった!
白人至上主義者は、アメリカには、多い!
卍印のピザが恐ろしい。
私もLA5に行った時レストランに入るのを断られた経験がある。アジア系は入るなと!
映画は、アーリア人の集まりに来た女性達が飲み直しで立ち寄った売店からはじまる。ワンカット映像だ。
観ててつらい!ご主人は、腰抜けで自分だけ逃げたな。
どうなるんやろ。完全犯罪?
ラストは、びっくり!
Noise
ブラムハウス製作作品となると観なきゃなという気概で鑑賞。土曜日の昼間という事もあり大盛況でした。
いやこれは中々にエグい…、というか辛く痛い物語でした。タイトルとは相反するノイズだらけの身勝手さが強く表に出ている作品です。
まず冒頭、エミリーが黒人の清掃員を目の敵にして、生徒に強くいてほしいという名目の元、清掃員に注意を促してくる様子を見て、エミリーの異常性が早速垣間見えます。
この生徒の母親以外、まともな白人女性は出てこないという末恐ろしさがあります。
白人至上主義グループを結成して、とにかく褐色人種を見下しまくる6人の女性、「白人男性に似合うのはこんな女性(エミリー)と自分を称える描写も中々に不快でしたし、その他のメンバーもやたらと差別的な発言を意気揚々とするのでこの時点で苦虫を噛んでる気分になりました。
このメンバー間の中でも見下し合いが起こっており、言動の品の無さとか服装とか行動とか、とにかく全員が全員自分を1番だと思って行動しているので、人の悪さが滲み出していて気持ち悪かったです。
イタズラという名のイジメの様子は、スクリーン越しであっても観ているのが痛々しかったです。やってる事が幼稚で、マヨネーズで髪を塗りたくったり、ピーナッツを口の中に放り込んだり、飲み物を無理やり飲ませたりと、その上アレルギー反応が起こって死んでしまうというもうやめてくれよ…という映像の連続でした。
しかも死んでしまった事を他人になすりつけるわ、見なかったふりをしようとするわ、これでもかというレベルのクズっぷりが展開されます。
しかも作戦立案をしたのにずっと慌ててはキレての繰り返しだったエミリーが、レスリーに完全に主導権を取られて怯えてるのも年功序列が逆転している様子が見事に描かれているなと思いました。ムショ上がりだから気は相当強いですし、平気で人質を殺しますし、人を殺した状況下でエミリーにモデルの交渉をするあたり、真の怪物はレスリーだったんだなと後半ドドっと明らかになっていきます。本当にエミリーが怖かったです。
少し残念だったのは、夜のシーンが真っ暗すぎて何やってるのか分かりづらいのが惜しかったです。ワンショット撮影なんで仕方ないとは思いますが、死体遺棄のシーンはおどろおどろしいはずなので、そこがしっかりしてればなぁと贅沢にも思ってしまいました。
ラストショットで少しだけ安心しましたが、なんにせよ人殺しに関わった4人には痛い目にあってほしいと思うばかりです。
今年観た作品の中でも不快指数の高い作品でした。それがクセになり、鳥肌の立ちまくる作品になっていました。全編ワンショットで撮られているのもあり、一度のミスも許されない撮影の緊張感がヒシヒシと伝わってきました。役者陣、製作陣の皆様、本当にお疲れ様でした。
これがデビュー作とは…ベス・デ・アラウージョ監督追いかけていきます。
鑑賞日 5/20
鑑賞時間 14:10〜15:50
座席 D-1
凄いものを観た。
胸糞映画を覚悟して観に行ったが、なんか凄いものを観せられた。
全編ワンショットという作品は今までもあったけど、実験的試みだったりワンショットであること自体を目的とした自己満足みたいなものだったと思う。
今作はワンショットで撮られていることが100%活かされており、一瞬も目を離すことが出来ない。どうやって撮ったんだろう、現場のスタッフ・キャストは最高の仕事をしている。途中で誰かひとりでも躓いたら、最初から撮り直し。失敗は許されない。特にラストなんて。
現場の緊張感が画面から伝わってくる。本気度マックス。
音楽も緊迫感を盛り上げたり、突き放したりと効果的。
主人公エミリーの何気ない仕草、会場を提供したものの会合の中身に気づいて追い出す神父、止めようとして止められない夫、等々、とても初監督作とは思えない。
自業自得とはいえ巻き込まれて、巻き込んで、加害者になっていく恐怖。犯罪の現場なんてあんなもんなんだろうな。これこそ、最後まで行く。
白人至上主義者のあからさまな本音。仕事や地位、住むところまで奪われて(アリエルまで取られちゃったからね)、実際にああやって思っている白人はたくさんいるんだろう。
だけどこれ観てると白人が優れているなんてとても思えない。
日本人も他人事じゃないな。
アレルゲン
ワンカット風(多分、空や風景にパンしたところが編集点と推測 勿論証拠無)撮影技法を用いながら、これでもかと胸くそ演出をスクリーンに描いてみせた制作陣の勇気に違った意味で拍手を送りたい 映画に悪手はないと思っているのが自分の信条なので、どんどん露悪的な限界を更新していって欲しいモノである
グロやリョナ、そしてエロがその表現領域を狭めているコンプライアンスの時代、勿論その方向性は間違っていない事は自分でも理解出来るしそうなって欲しい そして映画界が発見した新たな"刺激"が『イジメ』なのかもしれない 複合的な要素が絡まることであっさりと殺人に発展してしまうプロットは、日常に潜む悪夢を見事に炙りだしていた展開である 短い上映時間はその手法に依る、観客の疲労度を計算に入れてのモノであろうが、そういう意味では充分ケアを施した心配りでもあったというと、穿ち過ぎか?(苦笑
人種差別や性差別、とにかく差別という名前が付くモノの根源は、報われない物言わないマジョリティの鬱屈が煮こごり状になって初めて存在化する アメリカの政治活動"Teaparty運動"の流れをストーリーの起点にしているところも理解し易い 偏差値が高いとされる職業である、不妊治療中の教師を中心に、主婦や商店主の妻、その商店で雇われている元受刑者、単に自分の能力不足(努力では如何ともし難い、持って生まれたレベル)を認めない女、等々、ベーシックな鬱屈を抱えながらその捌け口を求めて"同志"を集う会に運悪く参加してしまった女性達の顛末のストーリーテリングがまるで画に描いたような堕ち方で、分りやすい構図に落とし込まれている
それぞれの女達の立ち位置も安直なキャラ設定で、観客に考えさせる負担を減らしている造りであることも特徴的である 映画は多層的、複合的な内面があって初めてその深淵が描かれるのが常なのだが、今作はそれを敢えて排除することも斬新である 勿論それが手法として正しくないことは重々承知しているし、だからこそ今作の露悪さを表現する事への抵抗を否定しない それでも、トランプ的政治を陰で支えていたのはこういった『環境の悪さを他人のせいにする』女達の声なき賛同が支えていたという現実を表現することに特化した作品としての評価は無視できない 散発的には描かれたであろう、南部の女達の拗らせた情念をこうしてカリカチュアしていくのは、勿論真実ではないにせよ、一つの現実として世に知らしめる大事な内容なのだと感慨に耽る
そして殺した筈の女の甦りで、このどうしようもない哀しい女達への粛清の幕が切って落とされるというオチは、唯一登場する神父や夫といった男達にどう響くのか、男から女への緩い洗脳の先の贖罪を暗喩させるラストに、我が身も身を竦む思いを抱かざるを得ない内容である
是非とも、登場人物達に、自分の力では及ばない摂理を、苦い薬を飲む感覚でゴクリと喉に投下する人生観に巡り会って欲しいと願う、上映後の感想である
怪物だーれだ
今年16本目はイオン桑名で鑑賞
だーれだって言うか怪物だらけだった
酔っ払い集団が暴走してファンブルしまくる話
行動はだいたい悪い方へ
主人公が自分は作戦立案担当と言った時点で
少し前に見たD&Dと同じだなと、どちらも作戦ガバガバだし、こっちは重犯罪だけど。
終始流れる不穏なBGMとカメラの写してない部分の効果音が結構楽しめた
口は災いの元
作品のタイトルに皮肉が効いている
主人公は優しく慎ましいことが美徳であり、自分自身はそのような女性だと考えているが、作中では粗暴でやかましい人物像が強調されている。
本作に登場する白人女性は、最初に登場した男の子の母親を除いて、徹底的に傲慢で間抜けな人物として描かれている。間抜け過ぎて致命的なミスを犯すあたりは少しご都合主義が過ぎる気もするが、そもそも正常な判断ができる人物はその場のノリで犯罪を犯そうとは考えないということだろうか。
作品中盤で結末がある程度予想できるようばシーンがあるため、予告編で謳われているほど結末が予測できないわけではない。しかし、ほぼリアルタイムでストーリーが進むといった演出や、今のご時世を皮肉ったようなテーマを取り上げることにより、エッジの効いた作品となっている。
全21件中、1~20件目を表示