旅するローマ教皇のレビュー・感想・評価
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色んな言語で平和を願うスピーチ
宗教の最高指導者の一人としてなすべきこと
想像以上に面白かったです!
今こそ観るべき作品
圧倒されました
ナレーションはなく、教皇フランシスコの言葉だけで繋いでいるドキュメンタリーです。
歴史や世界情勢に明るくなく、理解できないところもありましたが、心に残る言葉がたくさんありました。
「どうしてここにいるかではなく、なんのためにここにいるのか、を考える」
「無関心のグローバル化」が問題だ
「対話」で問題を解決する
「夢」が大切
9年で37回の旅、それも被災地や、紛争の舞台や、歴史的に問題をかかえているようなところばかりの訪問です。
キューバ正教、アルメニア/トルコ、パレスチナ、イスラエル/聖墳墓教会、カナダ先住民/寄宿学校、台風ヨランダ、メキシコ/シウダー・フアレス、日本/広島、性的虐待…どれもこれも大きな問題とその舞台です。
個人的に、教皇の帽子が取れることがないのか気になっていたのですが、帽子が風で飛ばされている映像があり、やはりくっついているわけではないのだと確認できてよかったです。
ところどころで、とてもチャーミングな教皇の笑顔をみることができて、親近感がわきました。
壁というもの
世界各地を回られたお姿、 行動力と、一貫性のあるお言葉に、感心して...
世界を駆け巡るスター教皇の精神性を見せる
イタリア映画祭の特別上映で見た。かつてのヨハネ・パウロ2世のように世界伝道に熱心なフランシスコ教皇の世界各地の訪問の際の言動のみを、余計な解説や演出なく撮ったピュアなドキュメンタリーである。カメラが教皇の近くにあるので、ブラジルでは左右だけ開いたパパモビルに群衆が国旗やサッカーのユニフォームを投げ込むところなども見られた。コロナ禍の2020年にサン・ピエトロ広場で御付きがいるだけで一人で祈りを捧げる姿もあった。
冒頭は2013年に移民船事故が起きたランペドゥーサ島でのスピーチである。この映画を撮ったジャンフランコ・ロージ監督の前作がランペドゥーサを描いた「海は燃えている」であり、今年の冬には半島南部で移民船事故もあったように、現在も続く移民問題を想起させてくれる。刑務所の訪問や、カトリック聖職者の児童虐待についての反省の弁や、被害者たちのデモの様子も見られる。
これは幸い、秋から全国で上映されるらしい。現代世界の諸問題を考えるためにも、見るべき映画である。
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