「何だこれは…」65 シックスティ・ファイブ 町山智寛さんの映画レビュー(感想・評価)
何だこれは…
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この映画を「65万年前の恐竜の時代にタイムスリップする話」だと思って観た人が大半ではないだろうか?否、見た目は地球人そっくりで英語を話す異星人達が主人公である。何だそりゃ…。宇宙船で航行中の主人公達が事故で意図せず古代の地球に墜落してしまう。奇跡的に生き延びた主人公と言語の違う少女は隕石衝突が迫る中、恐竜達を避けて遠く離れた緊急脱出用の船へと向かう。主人公は何を発射してるのかよく分からないライフル状の武器を使うが、65万年前の世界の異星人が現代の地球人のアサルトライフルに一部が似た武器を使う。着ている服や宇宙船の内装等もイマイチ「異星」文化を感じ辛い。絶対地球人だろオメーら。終盤にティラノが硫黄混じりの熱湯を浴びて死ぬが目の前に少女いただろ。何で無事なんだ?二人共地球を脱出してめでたしめでたしで終わるがこの二人がした何かが原因で後の人類が誕生するのかな?と思ったら別にそうでもない。何だったんだこの話は???特殊な設定と話自体がつまらないのもあって積極的な宣伝もし辛かったのだろうと察する。昔エイリアンVSプレデターの映画化の企画の際に持ち込まれた脚本がオタク丸出しな代物ばかりで、酷いのは人間が登場しない物まであったと聞く。本作もそれに近い。
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