「あえて今「恐竜 vs 人間」を観せる意味」65 シックスティ・ファイブ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
あえて今「恐竜 vs 人間」を観せる意味
2年の調査航海中に予期せず隕石群に遭遇してしまい惑星に不時着し、故郷に残した病気の娘と同じ歳くらいの女の子と共に脱出をはかろうとする話。
惑星は6500万年前の地球という設定だが、本当に6500年前の話なのかタイムスリップしたのかは不明。
恐竜と人間が対峙するといった設定はかなり手垢がついているが、よほど目新しく自信のあるプロットや見せ方をがあるのだろうと期待して観たが正直言ってガッカリさせられた。
一緒に生き残った言葉が通じない(この必要性もあまり感じなかった・・・)女の子に自分の娘を投影し、恐竜から必死に守ろうとすることだけに95分を使うのならもっとたくさんの恐竜を登場させ、色々なバトルシーンを徹底的に見せてくれても良かったのではないかと思った。
クワイエットプレイスの脚本家達が製作&監督&脚本を担当しているが、クワイエットプレイスは完全にプロット勝ちみたいなところがあり、本作はそのスケールの大きい版を狙ったのだろうが、スケールを広げれば広げるほどシンプルなシチュエーションはキツくなってくると言う事だろうか。
95分という短い時間は悪くはなかったが、そこに詰め込むアイデアや内容としてはスカスカで、容量が少な過ぎのような気がして物足りなさを感じてしまった。
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