片思い世界のレビュー・感想・評価
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ここでネタバレしてる奴は本作と同じ目に合え!
それ位、劇中の設定が"肝"という作品である よくぞ公開前までこの肝を隠し通せたモノと、関係者に敬意を払う以外に言葉が見付からない
それに増しても、合唱の響の涙腺崩壊よ・・・涙
広瀬すず、杉咲花、清原果耶、奇跡のトリプル主演と脚本・坂元裕二と監督・土井裕泰
この座組で今一本作れることに感謝するしかない
暗さと明るさ・重さと軽さのバランスが絶妙なファンタジー作品
坂元裕二脚本で広瀬すず・杉咲花・清原果耶主演&横浜流星とあっては期待するしかない。
レビューはネタバレでないと書けない作品だと思うのでネタバレで。
冒頭のシーンから何となく”世界線”がわかってしまった。
その後、さくら(清原)が歩いて家に帰るシーンで違和感があるので
予想していた世界線が確信に近づく。
なんて残酷、なんて切ない設定&ストーリーなのかと。
一軒家で三人暮らしを軽やか&楽しんでいる三人が実に微笑ましい。
さくらの誕生日を祝ったり、ごはんを一緒に食べたり、ホラー映画を観たり、、、と
実に楽しそうなのだ。
であるがゆえに、マルチバースというか死後の世界に生きている三人は
もともと生きていた世界と接することができていそうで、できないところが実に悲しい。
もともと生きていた世界に戻れるという津永のラジオ(科学的根拠あり)から
三人がそのために、大事な人に思いを伝えにいくところから、ストーリーは展開しはじめ
美咲(広瀬)は典真(横浜)、優花(杉咲)は母(西田尚美)、
そしてさくら(清原)は、自分たちを殺した殺人犯へ、思いをぶつけにいく。
それぞれが胸にぶっささるエピソード。そりゃ多少は無理があるとは思うけれど、
映画だから全然いいし、そもそもファンタジーだから全然気にならない。
やはり美咲と典真が、美咲が殺された日に書き上げた劇の脚本を読み合うところが、
現実の世界とつながっていて、実にせつなく感動的だ。ここが最大の見せ場だろう。
「ずっとこうしたかった」と美咲が言って抱き合う二人。
でも住む世界が違うため抱き合えていないという、切なすぎるやろ!!というところで
涙腺崩壊。
結局生き返ることはできないのだが、それはそれで三人は今の家を出ざるを得ない状況と
なり、新たな生活へ向かうところで作品は終わる。
もう主演三人を観ているだけで眼福だし満足。
予告からは全く予想できなかった展開で実に面白かった。
パンフレットも豪華な仕様でオススメ!
私は「ファーストキス」より好き。
3人は、実は?
《3人のゴースト》
杉咲花、広瀬すず、清原伽耶の3人は、
実は《3人のゴースト》だった、
というファンタジーでした。
意表を突かれる設定にびっくり。
彼女たちはは8歳くらいの頃、合唱コンクールの大会で、
暴漢に襲われて・・・今はゴーストとして3人で姉妹のように
家族として楽しく暮らしています。
アレっと思ったのは、
クラシックのピアノコンサートで舞台に上がり、座り込み、
暴言を吐いたり、プライバシーをばらしたりしても、
誰にも聞こえてないので、
そこで分かりました。
3人のゴーストは、現生に存在している意外に、
なんのチカラも持っていません。
特殊能力も、パワーも、
{透視能力も、空中浮遊も、通り抜けも、)
{なんにもしません)
話すことも、伝えることも、出来ません。
まぁ、そこに、このファンタジーの弱点もあるわけです。
当代随一の清純スター3人が手枷、足枷されているのは、
たしかで、恋愛も仕事も学業も、一方通行、
それこそ「片思い世界」なのですから、本当に勿体無いです。
背景が悲劇の事件なのに、美咲{広瀬すず)、優花{杉咲花)、
さくら(清原伽耶)は、ノホホーンとした日常を、
明るさに包まれて少女漫画のような同居生活は、
美しく、可愛くて、めちゃ快適で楽しそう。
大きな悩みといえば、
美咲が合唱コンクールの当日、空腹からお腹が鳴ってしまう、
事件の日に合唱の伴奏を担当した
高杉(子役・・・大人になってからは横浜流星)が、その音を聞きつけて
コンビニに肉まんを買いに行ってる隙に凶行が行われて、
高杉はその後悔を引きずってピアノの道を閉ざしてしまったのです。
どうかもう一度、高杉がピアノに向き合うことを、輝くことを、
美咲たちは願っているのでした。
こんな淡い恋や、一方通行の思い、
パワーを持たないゴーストのパステルカラーの世界。
3人のカラフルな洋服、お洒落なお部屋のインテリア、
3人で食べる料理などなど・・・、
本当に少女漫画の世界です。
優花の母親{西田尚美)の心の傷や、罪を償って出所した
犯人への恨みからの実力行使・・・
(ここはファンタジーではなかったですね。)
それと松田龍平のクレジットがあり、
どこに出てたかなあ・・・と思ったら、
冥界から毎朝聞こえてくるラジオ放送のキャスターでしたね。
風変わりなファンタジーだけど、なかなか良かったです。
特に一番の感動は、
3人の所属した小学生の合唱部の曲「声は風」の、
歌と演奏が素晴らしくて、
横浜流星くんのピアノの演奏は音が綺麗でとても素敵でした。
頑張ったんですね。
合唱曲「声は風」
美しくて心が洗われるようでした。
この美しく優しい世界があると信じたい!!
ボロ泣き、名作級の見応えで非常に良い気分転換になりました。
この映画は理詰めで考える映画ではなくて、あの名作のように第6感でみる映画だと思います。
後半は「さくら」→「優花」→「美咲」の流れで、3女優が怒涛のような見せ場を作り、何度も大粒の涙がこぼれ落ちました。
懐かしいラジオやほっこりするカメに安らぎます。
きっと、この3姉妹のような美しく優しい世界があると信じたいです。
哀しいけれど優しい世界
最初の三人からは全く、これっぽっちも予想できなかった境遇。見方ががらりと変わりすっかり三人に感情移入してしまった。
私達とは違う素粒子の世界で生きている、涙も流したけれどこれからも生きていくだろう三人。
すっかりおばあちゃんになってしまったらどうなるのかな?
また違う素粒子の世界に飛んでまたまた三人で生きるのかな? それとも別の命になって帰ってくるのかな?
この三人は一緒にだったけれど私には見えない世界で見知らぬ人同士がこんなふうに生きているかもしれないと思うと、少し哀しいが優しい気持ちになれる。素敵な物語でした。
そしてあの老楽団の人達も、別の素粒子世界で仲良く楽しく暮らしながら演奏していたのだろうな。
もうひとつの世界。
古い一軒家で12年一緒に生活をする、仕事をする相楽美咲、学生の片石優花・バイトをする阿澄さくらの年齢の違う3人の話。
こども合唱コンクールに向けての練習がある日の“美咲”の過去、お腹を鳴らしながら音楽劇の台本を書く美咲と、ピアノの練習中にもかかわらず、そのお腹の音に気づき、ふと見るといなくなってる高杉典真だったが…。
少し年齢の違う3人の生活…さくらの二十歳のサプライズ、…12年一緒に生活にどういう関係性?8歳から?と思いながら、冒頭映像の合唱練習する子供達に近づく男に!?
バスで一緒になる美咲の気になるアホ毛の彼、…ある日バス車内でスマホを見てる後ろから覗くさくらに、なぜそんな?!…覗き見た情報から知り後をつけたクラシックコンサートでくしゃみ、周りを気にせず大声で話す美咲とさくら、…からのステージに上がり“見えてないよ”で冒頭映像の被害者の子達なんだと繋がって。
その3人の関係性と現状が分かった瞬間に涙、気になるアホ毛はあの時の典真君、その過去の事件から前に進めない典真と、バス車内少し離れた席から典真を見守る美咲が切なくて。
てかキャストが熱くて最高!
美咲演じた広瀬すずさん、優花演じた杉咲花さん、さくら演じた清原果耶さんと3人が楽しく過ごす姿を観てるだけで幸せな気持ち。
冒頭の消えた典真君の理由は察せて先読みできたけれど泣けました。合唱コンクールで歌われた曲も良かった!
存在の証明‼️❓海街ダイアリー‼️❓素粒子の共鳴‼️❓
初めから3人とも死んでるんかいな、で、これから二時間耐えられるかな、なんて展開で、なかなか引き込まれる、広瀬すずと清原伽耶と杉咲花のミュージックビデオの画面観てるかのような雰囲気からの、あれ、俺泣いてる、横浜流星と広瀬すずの抱擁から合唱への怒涛の展開。二十年ほど前、京都の同僚の娘で我が子の同級生が小学五年生の頃に塾の講師の同志社大学生に塾で殺された、二十年前なので今年くらいに出てくるので、あの母親の気持ちは痛いほどわかる。物語には共感出来ないが、それなりに引き込まれて、3人に見惚れて、ありがとうございました😊😭
世界で一番綺麗なゾンビ映画
1年前からずっと観たかった作品でしたが、撮影期間中に監督が交通事故に遭われた影響で公開が延期されていたそうです。それでも今回無事に封切りとなり、実に喜ばしい限りでした。
さて、何で観たかったのかと言えば、広瀬すず、杉咲花、清原果耶のトリプル主演という、クリンナップ全員大谷級のキャスティングの上、監督は土井裕泰、脚本は坂元裕二の「花束みたいな恋をした」コンビという、(ちょっと古いけど)V9時代の東京ジャイアンツばりの陣容だったから。そりゃあ観に行かずんばずびずばでしょう。
で、映画が始まると、最初は回想らしい少年少女合唱団の練習シーン。それが数カットを経て画面が現代に切り替わると、清原果耶演ずる阿澄さくらが、渋谷の人気スポットである宮下パーク沿いの明治通りの歩道を、原宿方面に歩いているではありませんか。ヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞した私としては、さっき自分が歩いた同じ歩道を果耶ちゃん(さくら)が歩いている訳で、そりゃあ興奮せざるを得ません。スタートして10分も経たないうちからハイテンションになった私ですが、ヒューマントラストシネマから原宿方面にちょっと北上し、明治通りを左折して数十メートル行ったところにさくらたち3人が住む家があった辺りから違和感が。
物語上自宅が”渋谷駅近く”と言ってる訳ではなく、その後は小田急線代々木上原駅の脇にある井の頭通りの高架下にあると思しきバス停が自宅最寄りのバス停という設定になっていました。ただいずれにしても、3人が住む庭付き一軒家は、都会のど真ん中に位置していて、ちょっと古い感じではあるもののかなり広く非常に立派で、時価5億円は下らないのではと思える豪邸な訳です。そんな豪邸に、若い女性が3人で暮らしているなんて、実に不思議というか不自然。先祖代々超大金持ちで、その遺産で暮らしているという体なら理解できますが、そんな感じでもなく、違和感しかありませんでした。
何せ1年待ってたくらいの作品なので、期待も大きかっただけに、それがこんな不自然な設定の物語だったとは、、、しかもバスの中などで人目を憚らず大声を出したりする3人の姿に、違和感はさらに増大するばかりでした。結果として、観る前から溜まっていた作品に対する正のベクトルが、一気に負のベクトルになり、暗澹たる気分になって見続けることになりました。
ところが、、、もう少し物語が進むと、何と3人は既に亡くなっていて、それでも魂魄この世に留まって、普通に成長しながら暮らしている、そして彼女たちには生きている人の姿は見えるけど、生きている人は彼女たちを見ることは出来ないという設定であることが明かされビックリ。なるほど本作は、世界で一番美しいゾンビ映画だったんだと知るに至りビックリ仰天。
この展開で、巨大な負のベクトルは再び180度転換し、巨大な正のベクトルに再変身したのでした。この時の爽快感たるや、快感以外の何物でもありませんでした。
その後、日本人科学者のノーベル賞受賞の際に聞いたことがあるカミオカンデの理論(といってもさっぱり分らんけど)が登場し、もしかしたら現世に戻れるかもという希望が出て来る。そして現世に戻ったかと思ったのも束の間、結局夢は実現しませんでした。
それでも片石優花(杉咲花)の母親(西田尚美)への思い、そして母親からは見えないけれども、母娘が交錯するシーンは絶品で、特に彼女が目を付けていたクッキーを母親が握りつつ、3人を殺した犯人に詰め寄って行ったことが分かった時は、完全に涙腺が崩壊しました。
また、大河ドラマ「べらぼう」で話題の横浜流星も登場。3人が殺された少年少女合唱団でピアノを弾いていた高杉典真の大人になった役柄。惨劇の際にコンビニに行っていたお陰で難を逃れたものの、その時の悲しい思いを引き摺ったまま大人になった典真。そんな彼に想いを寄せていたのは相良美咲(広瀬すず)。事件をきっかけにピアノを止めた典真が、美咲が殺される直前に書き上げた劇の台本を見て久々にピアノを弾くことを決心。そしてお互い異世界にいる2人でしたが、流星は気付かぬままに抱き合うことに。ここでも涙腺崩壊。
さらには典真のピアノ伴奏で現代の少年少女合唱団が歌う傍らで共に歌う3人の姿にも涙。
都合3回涙腺が崩壊した訳ですが、残念ながらさくら単独で泣くシーンはなく、とても残念でした。設定上、現世の思い人に対する思いが強ければ、現世に戻れるかもということになっていました。そして美咲は典真に、優花は母親に対する思いがあったのに対して、さくらは自分たちを殺した犯人の動機を知りたいという理由で、犯人に対する思いを持って現世に戻ろうとしていたのが、どうにも腑に落ちないところ。犯人の動機を知りたいという思いは、優花の母親も同様でその点も被っていたし、さくらにはもう少し別のストーリーを与えて欲しかったなと感じざるを得ませんでした。
エンドロールで松田龍平の名前があったので、はてどこに出ていたんだろうと思って調べたら、あの世から現世に生還した設定の男で、謎のラジオ放送のDJ役でした。声だけの出演に松田龍平を使うとは、何と豪華な!
あと、前述の通り、ヒューマントラストシネマ渋谷周辺や代々木上原駅周辺のほか、駒沢公園、恵比寿ガーデンプレイス、大手町よみうりホールなど、たまに行くところが撮影に使われていて、内容的に完全なファンタジー作品でありながら、非常に身近なお話に感じられたことも心躍る作品になっていたように思います。
そんな訳で、本作の評価は★4.6とします。
ずっと引っかかっていた
「ずっとこうしたかった・・」はああいうカラクリだったんですね。ずっとディスって済みませんでした。
この作品で一番良かったのは整然としたお話と、あっちの世界もこっちと変わらず、思い通りに行かないちょっと不思議な世界なんだなぁと思わせてくれた所。
あの三人が存在しない周囲の芝居は難しかったろうな。
一気にゲスになりますが・・広瀬さん神おっぱい。
まずは情報ゼロで挑んで、2回目はツッコミどころを探してみよう
2025年の日本映画(126分、G)
片思いを抱えた人々の錯綜を描いたファンタジー映画
監督は土井裕康
脚本は坂元裕二
物語は、ある学校にて、合唱コンクールの練習が行われているところから紡がれる
音楽劇の台本を書いている美咲(太田結、成人期:広瀬すず)は、お腹を空かして鳴らしてしまっていた
それに気づいた典真(林新竜、成人期:横浜流星)は、彼女のために外へと買い物に出掛けてしまう
その後、合唱団のメンバーが入ってきて集合写真を撮ることになったのだが、美咲は典真がいないことに気づく
そして、教室のドアが開き、典真が戻ってきたと思った美咲が声を出すと、みんなは釣られてそっち側を見てしまう
だが、そこに入ってきたのは典真ではなかった
物語は、この時点でタイトルコールが入り、その12年後へと物語は展開していく
都内の広めの家に住んでいる美咲は、合唱団で一緒だった優花(𠮷田帆乃華、成人期:杉咲花)、さくら(石塚七菜子、成人期:清原果耶)と一緒に住んでいた
美咲は会社員として働き、優花は大学へと進学する
そして、さくらは水族館の飼育員として働きながら充実した生活を送っていた
美咲は通勤で出会う青年のことが気になっていて、さくらは「早く告白すればいいのに」と焚き付けるものの、美咲は体良くスルーしていた
そんなある日のこと、優花は街角で自分の母親(西田尚美)を見つけてしまう
母親の今の生活が気になって追いかける優花は、幸せそうに花屋で働いているのを見て安心していた
物語は、彼女たちの正体というものが「およそ3分の1くらい」のところで暴露され、その後は、その構成を利用した「交わらない相手」との交流が描かれていく
その全てが「片思い」となっていて、それは恋愛には留まっていなかった
優花の母親の作業員への想いもそうだし、作業員が抱えている感情というものも一方通行のようなものだろう
そこに交わりを求めてもほんの少しも交わらないものであり、かと思えば語らずとも交わってしまうものもある
片思いというのは、相手にわかってもらおうと思って伝えるけれど伝わらないものを指すのだが、交わらないと思い込んで伝えようとしないものも片思いと言えるのかもしれない
それを考えると、誰しもが片思いを抱えながら、それを伝える手段というものを模索していて、それが暴力的なものにしかならない人間もいるということなのかな、と感じた
いずれにせよ、映画のレビューどころかXを検索するのもやめた方が良い作品で、2回目は「それをわかった上で設定を楽しむ」というものだと思う
映画を見慣れている人ならかなり早い段階で正体がわかるのだが、それがわかっても面白いと思うので、正体にアクセスしようとする科学的な感じとかを興味深く考えるきっかけにもなるのかな、と思った
ラストでは、あの時の服に袖を通す3人が描かれるのだが、この3人だから何とかなったビジュアルのように思えるので、それありきのキャスティングなのかな、と感じた
ともかくネタバレなしの方が良いと思うので、何とか工夫して「ネタバレなしで鑑賞した人にはわかる書き方」を工夫してみたのだが、鑑賞前と観賞後に2回読んだ人はコメントしていただければ、今後の指針になるのかな、と思った
あの世とこの世、女子3人の友情
最初は分からなかったがそういう事か。
実際は違うだろうがあの世とこの世は紙一重って設定が面白い。出来そうで出来ないとか。
行かなくていいはずの出勤はちょっと笑えたが。
根本は悲しい事件からの始まりなんだけどそこに凄く焦点を当てた話しじゃないから良かった。
途中はちょっとサスペンスがあったけど。
あそこはちょっとしたスリリングでした。
全体的には仲良し3人組の友情映画って印象でした。
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