片思い世界のレビュー・感想・評価
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泣けるけど
シーンごとの絵は綺麗で、どこを切り取ってもポスターにできるような感じ。車の赤ちゃんを助けようとするシーンや、優花の母親の新しい家族を見てしまったシーン、美咲と典真のシーンなど泣いてしまった場面も結構あった。
でもエモさ?を狙いすぎ?というか、こういうのが好きなんでしょ?感がするシーンが所々あって完全には感情移入することが出来なかった。
話の流れも、ん?と思うところがいくつかあったがそれは自分が理解できなかっただけかも、、
主演の3人は演技もビジュアルもとてもよかった。展開が分かっていても演技を見ると泣いてしまった。
欲を言えば美咲やさくらの家族も見てみたかった。典真の家族はピアノを辞めたこととかをどう思っているのかとか、、
惜しいかな。現世に漂う3人の片思い過ぎる世界!
もう寝てる ウグイスくるまる サクラ布団
暖かいと思うんだがな、寒いのかな?
あんまりウグイス鳴いて無くて、サクラ満開はまだ遠い感じ。
天気も良くて郊外の山や公園へ出かけている人が多いのか
劇場の人は少なめ。
今日は「片思い世界」を見ましたよ。
かなり前からチラシに予告に、目が肥えてましたが
色々あってお披露目が今日となった次第。
所感から言うと、狙いすぎた展開脚本が否めません。
無理矢理感がありますね。
まるで生きてるような死者の振る舞いそして想い。
コレをベ-スで語っていき
残された人の心と、死者の思いを重ねた感情を
引出したかったのであろうと思いますが。
ちょっと この感情波の作り演出に抵抗を感じました。
流れ的に 所々惜しい感じが致しました。
監督:土井裕泰氏
脚本:坂元裕二氏
------MC-----
相良美咲(姉妹の長女的役 働いてる) 役:広瀬すずさん
片石優花(姉妹の真ん中 大学生的) 役:杉咲花さん
阿澄さくら(姉妹の末っ子的 水族館で働く) 役:清原果耶さん
高杉典真 (ピアノ担当)役:横浜流星さん
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以降、※ネタ含み直書き
今 絶好調の坂元さん脚本と、土井監督なのですが
ビジュアル的なイメ-ジは凄く良かったと思います。
生きてる人の視点と、彼女らからの視点のイメ-ジ切替えですね。
しかし 流れていく感情の作りが無理矢理な所を随所に感じました。
そこが惜しい所。
(思った点)
・具体的に言うと、更生しムショから出た犯人と 優花の母との対峙でしょうか。
何故今? どうしてここで?
気持ちは凄く分かるのですが、凶器の持ち出しが やはりダメと感じます。
ここでの揉め方と 追いかけ、そして車で衝突。
全部読めてました。300%位の自信で思った通りでした。
主点なので今一度、この流れは再考すべきだったと感じましたです。
・母のポケットから ハンカチに包まれたビスケット。
それは亡くした娘がきっと好むであろう 月の形であった事。
母が決して忘れず居ることを示す。
ここの展開は良かったと思います。
・もどかしい更生した犯人。
全く反省していないが社会に戻されてきたヤツ。
ここの母の 相手を許す言葉は良いのだが、何故したかの動機への問いが
全編通して何も明かされておらず ここは頂けないかなと感じますね。
存在の意味が曖昧。 もっと背景設定を入れるべきだと感じます。
・美咲と典真の抱き合う場面。
ピアノのある場所で彼女のノ-ト(創作劇を読んで)
~ずっとこうして居たかった~って抱き合う場面。
多分メインの感動波を起こそうと思われたようですが、
私的には流れがクドすぎて全く起きなかったですね。不発です。
本作は彼女たちの感情をもっと魅せなきゃいけないのに
色々と主にセリフで語りすぎててそこが 折角彼女らを使ったのに
誠に惜しい点だと思いました。
(話展開)
児童合唱コンク-ル練習場?、そこにやって来た殺人鬼が
児童等を殺害した事件が発生。
(この犯人がここに来た存在理由と、なぜこんな事をしたのか動機不明にて、そこが本作の失敗だと私は感じてます)
何人かが犠牲に。やがてこの事件は人々から忘れられてゆく~
十数年後・・・・
とある街に繰り出している彼女たち3人。
見た目は普通の20歳代程の女性3人。でも秘密が・・・
実は事件被害者の3人。(実はゴ-スト)
一緒に素敵な家に暮らしてて、学校に職場に来てる。
・いつも乗るバス停で見掛けたクセ毛の男が気になる。
彼はあのピアノの高杉典真くんであった事に気づく相良美咲。
・片石優花は花屋で働く母を見つけるが、母は再婚していて新しい子供も居た。
自分の存在を忘れられたと悟る彼女。そして同時にこの子供を少し妬む。
・阿澄さくらは水族館で働く。不真面目に働く仲間に気をもむ。
やがて事件を起こした犯人が更生して社会に戻ってくる事を知る3人。
彼に会いに行くのだが・・・・
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メイン役の3人。このキャスティングは良かったですね。
実は姉妹ではないのですが、本当の仲の良い姉妹のような間柄は
素敵な印象を受けました。
ラジオの情報でゴ-スト存在 ⇒ 実世界へ戻れる話を信じる彼女たち。
美しい海辺と、灯台の背景感は素晴らしい。
未来を信じて 3人が大きく ジャンプ ~
今作の 全てだったと思いますね。
ご興味ある方は
劇場へどうぞ!!
ツッコミどころはあるけど、日本アカデミー賞・作品賞 最有力!?
広瀬すず✕清原果耶✕杉咲花、キャスティングは申し分ないです。
全員持ち味を発揮した、演技派女優同士の演技バトルが熱かった🔥
物語は、坂元裕二氏の斬新な、オリジナル脚本が秀逸でした👍
意外な設定にも妙味!
でも賛否両論はあるかもしれません。
多少のツッコミどころはあるも…個人的に、日本アカデミー賞、最有力の秀作だと思います!
キャストの無駄遣い
ファンタジー作品なので現実離れした内容や整合性の保たれていない部分にもある程度は目をつぶりますが、それにしても設定が雑過ぎというかご都合主義満載で、それが気になって物語に入って行けなかったです。
まあ、それならそれで思いっ切りファンタジーに振ればいいものをニュートリノだとかスーパーカミオカンデだとか現実にありそうな方向へ持っていこうとするし、旦那と子供がいるお母さんはナイフ持ち出すし、ラストもこれだけご都合主義なのだたから元の世界に戻れるのかと思えば戻れないし、あのラジオ放送はいったい何だったのか明かされないし、何とも中途半端な作品でした。
不完全燃焼な作品
題名と予告編の内容から3人の美女がわちゃわちゃしながらそれぞれの片思いの恋愛を成就させる映画なのかな?と思っていたら全然違いました。
最初はよくある普通のわいわいがやがやした内容だったのですが、徐々に奇行が目立ち始めて違和感も累積し始め、これはもしや?と思っていたらまさかの幽霊という設定でした。
設定としては面白いかもしれないけど、まさかこう来るとは思いませんでした。
残念だったのはいつ元の世界に戻れるのかなと期待していたら、結局戻れないまま映画が終わってモヤモヤ感が残ってしまったことです。
元の世界に戻れないのであればラジオと素粒子と灯台の話はそもそも意味が無かったのでは?
4人の役者さんみんな好き。しかし・・・
出演者の顔ぶれを見て、これは鑑賞しなければ!と思った作品。
頭の悪い自分でも途中で彼女たちが幽霊なんだと分かる。
幽霊だけど3人仲良く普通の暮らしをしている。こちら側にいる人間には
見えないし存在を感じることもないから大胆な行動もできる。設定自体は
受け入れられるのだが疑問に感じるところがいろいろあった。
衣食住に必要なものは買うの?どうやって進学や就職した?
それとも思い浮かべれば彼女たちにとっては現実のものになる?
こちら側の人間にとっては存在しないも同然なのに人がぶつかると
なぜ転ぶ?とか、ドアが開いてないと乗り物に乗れないし部屋に入れない?
とか、バスで降りるお客さんのために体を避ける必要があるの?とか。
撮影の都合で簡単に撮れることを優先したのかな?もっと視覚に訴える
部分で幽霊感を出せなかったものか。
細かい疑問にはあえて触れずに物語が進むしいかにも映画のための
創作っていう感じがした。強引な展開や笑わそうとしてすべっている
ところもあった。もしも○○だったらというファンタジーであっても、
こういうことってありそうと感じさせる工夫が欲しかった。
広瀬すず・杉咲花・清原果耶の3人に加えて横浜流星もいてみんな好きな
役者さんだからかなり期待していた。要所要所で良い演技を見せてくれた
のである程度の満足感はあった。
良いところもたくさんあったが疑問を払拭できない部分で減点。
同じ脚本家のファーストキス 1ST KISSもちょっと納得いかない部分があり
今一つと感じた。もしかしたらこの脚本家が創作する世界観と自分との
相性が悪いのかもしれない。
あなたはどっち
これ、賛否が分かれるんじゃないのかな。
思考実験だとしても、映画の登場人物たちにとってはあまりにも過酷。確かに切ない話なんだけれど、泣けるタイプの切なさとは違う。心臓がちぎれそうな痛みの方が強かった。可哀想すぎる。
この3人はこの世界でも成長するようなんだけど、そこには「死」があるんだろうかと考えてしまった。もし死ねないとしたら、これは「地獄」だよね。というか、これ地獄だと思って脚本書いてると思うけどなぁ。
自分にはこれがいい映画だとは、絶対に言えない。でも、いい点をつけました。主演女優3人がとても魅力的、だけど恐ろしく嫌な映画ということで。
wonder radio
家族でも同級生でもないけれど、12年間一緒に暮らす3人の女性の12年間忘れられない思いの話。
12年前少々のプロローグと、最年少が20歳の誕生日から始まって、何やら違和感が…と思っていたら、早々に潔くネタバラし…からのファンタジーをみせていく。
2023年春の12年前って…まあそこは関係ないのですね。
出来ることと出来ないことの境目や、みえているものにパラレルパラドックス満載だけれど、そういうものと明かしているから基本は問題なしだし、それを踏まえての恋愛ではない互いに思っていても片思い。
ある意味何でもありだけれど、重く悲しい筈の話しを、一線は越えずに明るく愉しくまとめてくれてとても良かった。
決して交わることはなくとも、思いは通じる
劇中で杉咲花が言っていたところの「レイヤー」という表現、非常に面白い表現だと思った。生者は死者を認識できないし、死者もまた生者に話しかけることはできないのだけれど、強い思いを抱いていれば、次元を超えて心は通じるし、それが空蝉というものなのかと思う(私見)。
また、見た目が大人で、ファッションにも気遣っていて、大学で素粒子物理学や量子力学を学んでいたりするんだけど、何かあったと気に見える子供っぽい仕草や考え方(三日月のクッキーを指差すシーンや、信号守ってたのに何で殺されなきゃ行けなかったの?など)が、9歳で人生が止まったままなんだなという…
幽霊ながら物質的にも精神的にも豊かで楽しい生活を満喫しているのだけれど、母親が再婚して新しい子供に愛情を注いでいるのを見て、貞子的な呪う側の幽霊に堕ちてしまいそうになったり、向こうには見えないはずなのに自分を殺した犯人を目の前にして動揺したり、現世に戻れるチャンスに淡い期待を抱きつつも大胆に行動したり、割と現実的な悩みを抱える等身大の幽霊をなるべく向こう側からの視点で描くというのも感情移入しやすいか
あとムーンライダーズが総出演していたのも良かった。
そういう片思いだったのか!
映画・ドラマでトップを走る若手女優3人(広瀬すず、杉咲花、清原果耶)と日本アカデミー賞最優秀主演男優賞の横浜流星が出ているとなると、それだけで十分見応えあるだろうと勝手に想像。
個人的には清原果耶推しなんだけどね。
で、誰に「片思い」するのかと思いきや開始からしばらくして、恋愛ものではなさそう、何か違うんじゃない(バス、コンサート会場、赤ちゃん)、この3人はこの世にいないんだと分かり、物語に没入していった。
最後は心地よい感情に包まれ、この世への未練じゃない深い愛が感じられた。
終盤の小学生の透明感のあるコーラスが胸に沁みた。
美咲、優花、さくらの3人だけのコーラスも良かった。
3人の子役がとても可愛いかった。
清原果耶のツインテールが可憐。
「青春18×2…」は素晴らしかったが、この映画も絶賛したい。
こういう真っ直ぐな演技が彼女の真骨頂のように思う。
西田尚美の彩芽(優花のお母さん)は鬼気迫るものがあり迫力満点。
車中で増崎を包丁で刺そうとしたことには驚いたが、優花が好きな三日月型のクッキーをハンカチに包んで持っていたことが分かり、愛されていたことに気付いた優花が号泣するところで、思わずもらい泣き。
横浜流星は「正体」でも感じたが、儚い表情が凄い。
演技がウマイなあ!
「音楽げき 王妃アグリッピナの片思い」の台本を見つけ朗読、映画の主題を回収するところ、胸を打った。
松田龍平どこに出ていたんだろう?
調べたらラジオの人だった。
意外だった。
声だけの出演はもったいない!
滅多にパンフレットは購入しないが、今回は購入。
分厚い!紙質がいい!解説がいい!
多くの人に是非観てほしい映画。
大人のファンタジー。
2519
こんな三人娘がこの辺りにいるかも
こんな素敵な三人娘がこの辺にいるかもと考えると、今生きている世界が美しく見える。
幽霊になっても人間らしく、それ以上に成長した娘たち。
自分もこの様に生きて行かなくてはと思いました。
追伸
横浜流星が再生するところは涙です。
「線は僕を描く」みたいでした。
合唱🙏
レビュータイトルは合掌と合唱を掛けてます。上映後舞台挨拶中継の回を鑑賞。まずキャストと大枠が決まってからの制作で、また中断したり完成が危ぶまれる時間もあったとのこと。このサイズの作品でも止まるのかと驚いた。まずは完成されたことおめでとうございます。
タイトルの意味はこちらの世界へ片思いしている世界と。物語については今回ノーコメントにしようかと思ったんだけどちょっとだけ。坂元裕二は時間空間の距離と関係性に特徴を持つ作家だと思うんだが、前作1st kissに続いて超自然的な設定を持ってきたなあと。マタゾウ的には現実社会を舞台にした方が好きかなと思った。
主役3人については、広瀬すず杉咲花の超小顔二人と並んで清原果耶がちょっと大きく見えちゃったな、なんて。
かつてない開放感。期待を超えた作品
共同生活は楽しそうで、インテリアも可愛くて、三人とも美少女で(年齢的には美女だが、もう少女というしかない!仲良し同士が楽しく暮らせば、こどもに還るはずだから)。それをただ見ているだけでも十分癒やされるのだが、しっかりとしたストーリーがある。
売れっ子なだけではなく、横浜流星(べらぼうの蔦重とは似ても似つかないおとなしい青年っぷりに感嘆!)を含めた実力を備えた若手4人の競演。
しかし、こんな設定は予想外だった。可愛くて、周囲にチヤホヤされてきたであろう旬の女優さん3人が、誰からも見えない存在になってしまうとは!
私は広瀬すず演じる美咲が会社の飲み会で隣の人に無視されるところまで気づかなかった。
坂元裕二さんの脚本に惹かれて、これまでずっと見てきた。ラブストーリーでも社会性を散りばめた辛口が嘘のない感じで快い。
今回は賛否両論分かれると聞いて、失望するおそれを試すように見たが、しなかった。やはり見てよかった。
現実の児童連続殺傷事件への怒りを隠しきれない構成。許すことは絶対にできないという強烈なメッセージに震えた。犯人の手記を出す出版社への疑問も。
そして、犯人に更生はできなかったことをこんなにリアルに描かれると、日常に怪物が潜む危うさに身の毛がよだつ。
一番幼かったさくらは、なぜ殺されたか、理不尽の解明に立ち向かおうとするが、犯人に向き合うと、尻もちをつく。怪物と「幽霊」の対峙。緊張した。さくらは何を悟ったのか。
「それでも、生きてゆく」でも描かれた殺人犯の闇。理解も解決も描かれない。偶然の?交通事故で重体になった犯人の結末は明かされない。
反動で際立つのが被害者たちの無念とその親や友人の深い鎮魂の思い。生命のレイヤーがあったら、残した思いがつながれる日が来るかどうか。壮大な実験。ラジオの男の発言の真偽はわからず、3人は新たな居場所を求める。
今まで考えてこなかった世界の扉をまた開けてもらったような開放感に包まれ、平和の象徴のような合唱シーンに、ただ心が洗われていった。
何があってもこっちにいたい。いい人間でいたい。たとえレイヤーが 変わっても同じ美しさを感じていたい。
『新感覚ゴースト』ストーリー 廃墟探し。
舞台挨拶付きを 鑑賞してきました。脚本家さんの 思いが よく伝わってきました。どのように して このストーリーが 生まれたのか? など。でも 映像にすると 1つ1つの 事柄が 大雑把すぎて。不思議だし 何故?って そんな 箇所が スゴく 多すぎて。。 当たり前に 思ってた 死後の世界観とは まるっきり かけ離れたもので 何でも 出来ないことでも 可能になる マンガの世界観では? でも 生きている時と 同じような 事をしないと ダメなものや ご飯食べて 年齢も 体も 成長していて 不思議でしたね。まさに『新感覚ゴースト』ですね。被害者 母と 加害者の 接見シーンは なんか もっと どうにか 出来なかったのか?って 思いました。もっと もっと ハラハラ ドキドキ感とか 重苦しいものが 観たかったかな。それだけ 大きな事件だったので。最後は 天罰を受ける事に。。でも 死では なく重傷で。。 こうなると ラストに もぉ 一波乱あるのか 想像してたんですけど。。 加害者が また 凶器を持ち 舞台に上がってきて。。とか。それは ありませんでしたね。彼女たちが 亡くなった直後から 小学生3人が 廃墟(マイホーム)探しから 生活に 必要な 知識を 自分達で 学びながら 成長していく 過程を 観て目頭が 熱くなりました。。ん~ 最後に お引っ越し。だけ? そして エンドロール。大きな荒波も 立たず。。ここまで来たなら 3人 この世に 戻って来て ほしかったかな。
監督のこだわりを感じた
前半は幽霊恋愛コメディかと思いきや、後半は感情揺さぶるシリアス展開に!
印象に残ったのは、幽霊たちは結局最後まで何一つ現実へ干渉できなかったという点。こういうのって、普通はヒロインの想いや叫びが一瞬だけ届いてしまうということをやりがちだが、監督のこだわりなのか一切無かったね。そのせいでカタルシスはゼロ。思いが届いてしまったり、生き返ったりしてしまうようなカタルシス満たしバージョンも見たかったが、それをやると映画としての完成度や意外性が下がるはず。(面白さは上がりそうだけど。)好みによるってところですかね。
車内に閉じ込められた赤ちゃんを救ったり、殺人犯がタイミング良く車に轢かれたりと、偶然なのか思いが通じたのか、「真実は観客の想像に任せます」というやりかたもニクイ。
映画としての出来は良いが、肝心の面白さはそうでもなかったので★3.5止まりが結論。
片思い世界、このタイトルの意味がわかったときの衝撃と虚無感。
坂元裕二さんの言葉で紡がれるまさかの設定、
先日公開された「ファーストキス」のタイムリープにも通じる世界観、これを公開まで伏せてきた宣伝に感服です。
クッキーのシーンで涙が溢れました。
そしてストーリーの深みもあり映画として面白すぎる……
映画を観終わった後の周りのお客さんの啜り泣く声や、切ない表情、思い出しても涙が出ます。
三人がいるだけで画になる
予告で見て主題歌の良さに気になり、しかも杉咲花に広瀬すずに清原果耶、そして個人的に大好きな坂元裕二作品ってこれは豪華すぎだろ!って感じで早速見てみました。序盤は何というか探り探り見ていく感じでそんな中での清原さんの役の感じにはとてもイライラしたのですが(笑)その直後の展開で「あぁーそういうことか」となりました。
私が見てきた作品の中での話になりますが今まで映画でこういう設定ってたしかにありそうでなかったよなーと思いました。
たいてい死んだ人が見える人間がキーパーソンとして出てきて物語が進んでいくパターンの作品はありますが、誰にも見えない、そして見えないまま物語が進んでいく感じ良かったと思います。
その中でのあの三日月のクッキーのくだりはうるっとしちゃいましたね。
設定的にどうやって三人だけであの城を築いて大人になってきたんだ?って疑問がずっと残ったり所々謎設定な部分はありつつも
そこは見る側のきっとこうだろうという頭の中での補填が求められますが素晴らしい作品だったなとは思います。
とにかく主役の三人がとてつもなく可愛くて底抜けに明るくその世界観で進んでいくのでバカタレ男性諸君はきっと見ていてとにかくとてつもなく幸せな気持ちになれます!
もうそれだけでこの作品は完成していると言えます(笑)
あとは昨年の「正体」に続いて悲しみを背負った難しい役どころを横浜流星さんが演じていてこれもまた上手いな〜と思いましたし
あとは特に良かったのは小野花梨さん。彼女はぶりっ子役もできてサバサバした役もできるんで演技力が本当に高い女優さんですね。
それと最近映画やドラマに西田尚美さんめちゃくちゃ出てますよね、なんで急に売れ出したんだろ?って感じに。西田さんももちろん安定の演技力でした。
田口トモロヲさんは年明けに見たあの作品の田舎の麻薬栽培役以来に見たので出てきた途端に笑ってしまいました。
そして何よりラストの合唱、あの主題歌の曲がめちゃくちゃ素晴らしい!
ぜひおすすめです!
やはりファーストキスの方がオススメです。
坂元裕二脚本とのことでとで楽しみにしていた作品。
結果、題材は好きでしたがもう少し深い内容があったら良かったなと思いました。
わたしは幽霊は見えないですが、いるとは思っていて、この映画のように普通に生活していると思っています。
最初のバスのシーンで幽霊ではないかと予想し、その後のシーンでも周りと会話が成立していないところで確信。映画『シックスセンス』が大好きなので、好きなジャンルだなと、その後のストーリーも期待しなが鑑賞しました。
幽霊になった後に誰からも認識されない中の3人での生活は、切なくもあり温かくもあり…。生きていた世界に戻れるかもと希望を抱いたものの、結局は戻ることができず。
途中まではとても良かったのですが、後半は少し長く感じました。ただ最後の合唱の曲やシーンはとても素敵でした。
好きな題材の映画でしたが、同じ坂元裕二脚本の映画でしたらやはりファーストキスを観る方がオススメです。
ある意味オバケのQ太郎なのか…
そもそものとっかかりが主人公達3人が少年の手に掛かってしまい、ゴーストになる胸糞悪い話です
彼女達が(亡くなっていますが)明るく強く生きていくところ、美しい風景、合唱シーン等分断にヒーリング要素は盛り込まれていますが…
正直この作品過去最高レベルで評価難しいです
気になる方は劇場まで…
「声は風」にのって、。
公開初日の朝イチに観ました。坂元裕二史上最高傑作と言えるでしょう。これから観る人はテレビもネットも映画評も一切耳に入れないで観に行って欲しい。頭も心も素の状態で観ることが何より重要です。
(以下ネタバレ含みます)
土井裕泰監督は撮影期間中にスタッフとともに交通事故に遭いICUに入る程の重篤な状況になったとのこと。広瀬すず、杉咲花、清原果耶の主演3人の劇中と同じ「片思い世界」の立場を体で感じることができたのかも知れない。どのシーンが復帰後の撮影なのかはわからないが現実世界とは「別のレイヤーにいる」3人をより深く理解した絵が撮れたのではと思う。
12年も家族のように暮らしてきた3人。それぞれ会社に通い、大学で学び、水族館でバイトしてるがその姿は少し違和感がある。その理由は映画の始まりから僅か20分程のコンサートホールのシーンであきらかになる。ここで観ている我々はえっ!となり先行きを心配する(ここでついて行けないと思った人も多いのかもしれない)。しかしその後から紡がれる物語はユーモアも織り交ぜながらそれぞれの大切な人と、見えない関係性の中、感動的な展開が待ち受けていく。
12年前ツバメノートに台本を書いていた美咲の後ろにいた典真が居なくなった理由、ラジオから流れるちっと変わったメッセージ、3人を見つめてくれる亀、優花お気に入りの三日月型のクッキーなど要所に散りばめらたアイテムが絶妙に絡みながら話は進んでいき、遂に「片思いの世界」の中で美咲と典真はお互いを理解する。そして合唱のシーン。とにかく嬉しくて愛おしくて涙無くして観ることも聞くこともできません。まさに「声は風」なのです。
この合唱に辿り着く為に物語はあったのでした。
12年住んだ洋館から去った後も3人は楽しく暮らしていくと思います。
最後に、街なかで演奏をしていたムーンライダーズも3人にさりげなく手を振っていたので「同じレイヤーにいる」人たちのかもしれない、。
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