片思い世界のレビュー・感想・評価
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「ドヤ感」の割にいろいろ放ったらかし。後半が良ければ…
この令和7年現在、一人で十分主役を張れる、それも演技にも定評のある若手人気女優を3人も主役に置き、相手役に横浜流星。
これだけで過去の映画賞トロフィーが何本並ぶんだろう。
一方で、あれだけ支持者が多い割に、私にはまったくピンと来なかった「花束みたいな恋をした」の監督・脚本コンビの作品ということで、多少警戒気味な上映スタート。
幼い頃の思い出シーンを経て、主人公の3人が登場したものの、これがなんとなく変な感じ。警戒していた私には嫌な予感。
しかし、それは最初の種明かしで良い意味で裏切られる。
「え?ファンタジー?SF?」
で、話はどんどん転がって
「サスペンス?」
と、予想しない方向に転がっていく。
この辺りまでは楽しめたし引き込まれた。
この辺りの展開から締めまでがもう一つ私にはしっくり来なかった。
ラジオDJのアドバイス「現実世界の人物と感情がシンクロすればこの世界に戻れる」ということが、具体的にどうなることなのか、主人公たちはできたのか。「飛ぶ」ってなんだ。
まあ、この辺りは本人たちも疑心暗鬼で、とにかくやってみよう、てな具合。それにしても投げっぱなしが過ぎないか。
清原果耶演ずるさくらは、あの犯人を理解しようとしたみたいだけど、それはさすがに…。
で、その話は結局杉咲花演ずる優花のお母さんのハードな話に回収されていく。こっちは思いを繋げるという点ではまだ分かる。(でも、起きていることは「それどころじゃねーぞ。」というレベル)
広瀬すず演ずる美咲は、横浜流星演ずる典真と、自身の創作ノートを媒介として思いを交わす。
もちろん感動のシーンなのは解るけど、例の事件当時の二人の年齢がかなり幼いのと、典真がかなり中性的な少年だったこともあり、12年経った今、そこにあった思いを異性としての愛だの恋だのという感情で表すのは、ちょっと飲み込みにくかった。
幼なじみ・友人を失った悲しみや後悔、で良かったんじゃないかな。
結局DJの件も、現世に戻れるって話の真偽も、美咲が貧乏だったって話も、いろいろ放ったらかし。量子研究所のアレコレも、取って付けただけの無理のあるエピソードだし。
(ただ、この辺も映画全体のお話の締めが上手くまとまってたら気にならなかった様にも感じる)
この作中、さくらの関わる話は総じて浮いてるなぁ。
で、ラストの合唱。
子供合唱の素晴らしさはもちろん分かる。
心が洗われる。彼女たちの清々しい門出。
でも、納得できずにモヤモヤとここに迷い込んだ私には「この歌声を武器に使うとはなんと卑劣な」という気分。
「こういうの、感動するでしょ?」
と言われてるみたい。
で、この合唱をフルコーラス聞かせることとか、さっきの美咲と典真のシーンで、ノートにあるセリフのやり取りを全部聞かせるとか、作り手の「これ見ろや」みたいなドヤ感がチラホラ。
「それでも私たちは生きていく」というラストは、前向きでまあ分かる。
はい、現世に戻れました、ってのよりかはね。
設定とか科学考証ではなく、途中のお話をちゃんと飲み込ませて欲しかった。
でも、この3人が同じスクリーンに並ぶなんて今後もあり得ないと思うし、この特殊な瞬間を目に焼き付けるつもりで見守った。
【余談】
「声は風」って合唱曲もなんだかピンと来ないと思ってたら、やはり書き下ろしかぁ、という感じ。
途中出てきた「夢の世界を」は、私も中学生時代に歌ったこともあってグッときた。
姿が見えなくても、声が届かなくても思いは届くのかもしれない
さくらがピアノの演奏会で前に出て好き勝手言うはじめるシーンで、こんな傍若無人な子なの!?と困惑したがまさか3人とも幽霊だと言うことが発覚。。。事前情報を全く入れていなかったので大変面白かった。母が新しい家庭で幸せで過ごしているだけでなく、死んだ娘の事をずっと思っていた事。死んでしまった友を思い続ける天馬。幽霊たちの声は物理的には届かないけど、きっと彼らの、ふと思いだした事で起こした行動などは幽霊たちが強く願った想いが通じたんだろうなぁと感じさせる映画だった。
最後の合唱シーンは彼女たちが生前に迎えるはずだった光景であり、そこでこれまでの過去がハイライトされる描写には涙腺をやられてしまった。幽霊というファンタジーすぎる設定でも泣かせてくるのか。。。監督にはおどろかされるばかりである。
最悪。今年ワースト
映画好きなので、観た事自体後悔はしていないけど、少なくともここ何年か観た映画の中で最悪の部類に入ることは間違いない。
この映画で泣いたという鑑賞者にはもっと多様な「映画」体験をして欲しい。映画は泣くための装置ではないが、確かにそういうジャンルがある事を否定はしないし、自分もまた邦画については「アオハライド」「ホットロード」等の青春恋愛映画でそこそこの感動を覚えた経験はある。
ここで、いやこの映画は恋愛映画ではないだろうと言う人もいるかも知れない。確かにこの映画(と言うことにすら躊躇を覚えるが)は、普通の恋愛映画ではなく、基本的には「アザーズ」「スプラッシュ」といった、アメリカ的なホラーもしくは恋愛映画のエッセンスをベースにしたSFファンタジーかもしれない。とはいえ、社会性を持たせるためか、幼児大量殺人事件をきっかけとした幽霊譚だとしても、殺人犯に対する冷たい視線とその扱いは倫理的に許容できるものでは無い。勿論、スプラッタホラーはじめ、映画には倫理の枠を超えた様々な面白さがある事は重々承知している。この映画が許し難いのは、その見かけが青春や恋愛、感動といったお涙頂戴の体裁を保ちながら、その基底にある物語が、人の悪は救われないという倫理観にある。いくら当代売れっ子の若手女優三人を揃え、土井裕泰という優れた監督による美しい画で綴ったとしても、いやその画が美しければ美しいほど、むしろこの脚本の罪深さは浮かび上がるのだ。
坂元裕二という人がなぜここまで評価されるのか「花束みたいな恋をした」だけではわからないと思い観てみたのだが、むしろ疑問は深まるだけだった…。こんな作品の劇伴にMOONRIDERSや鈴木慶一を使って欲しくなかったし、美しく才能溢れた広瀬すず、杉咲花、清原果耶、また西田尚美や横浜流星といった俳優陣にも謝ってもらいたい。いったい坂元裕二という人は、相米慎二や中上健次から何を学んだのだろう。
映画を観てここまで憤りを覚えたのは久しぶりだ。星半分はとりあえず美しい画を撮った土井監督と、役者陣のがんばりに向けて。
ちょっぴり切ない3人だけの世界
死後の世界は現実の世界。しかし誰にも見えず干渉することができない。九歳前後で殺されてしまった少女3人がそのまま成長していき現代に溶け込んで暮らしいてる。
それぞれの思いと帰れるかもという希望を持ち行動するが...
3人のうち2人のストーリーは濃く描かれていたが1人はなんだったのか...ラジオの人は何だったのか...
色々と謎は残るものの前向きな終わり方で安心。
広瀬すずと横浜流星の交わらないラブストーリーは新鮮だった。
だれかの声が、風にふわりと、飛んでいる。
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4/21ネタバレ制限解除。
内容は投稿当時のままです。
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封切りされたばかりなのでレビューを読んでもらえたとき「ネタバレじゃん!」とならないように最大限配慮したい。しかし、ネタバレしないように書こうとすると自分が今感じているこの気持ちを素直に残せない。というわけで今回は観た人にだけ読んでもらえるように【ネタバレ】の機能を使って感想を残したいと思う。
いい意味で裏切られた、3人の設定。そういう視点で今回は作品を綴られたのですね坂元裕二さん…と、まずは心の中でお慕い申し上げました。死んでしまった者に対してネガティブな気持ちを抱きながら今を生きている残された者にとっては慰めのような励みになるような作品だと思う。僕は去年の今ごろ、病気で父を亡くした。ふと、見守られているような気持ちに時々なるのは、やっぱり傍にいてくれているんだってことだと思い、嬉しくなった。見えなくても存在している。ただ、肉体だけ無くなってしまっただけだと。
3人は普通に生活している、普通に。ただ違うことは、人には見えないこと。コンサートのシーンでそれに気づいた。大声でヤジを飛ばしているのに、まわりの人は誰ひとり怪訝な顔をしない。「誰にも見えない」そのセリフでそういうことか…と切なくなった。なんで死んでしまったのか?と観ながら考えて、冒頭のシーンで出てきた黒い人の不穏な空気を感じていたことを思い出した。合唱のシーンが、なんだか天使の集まりみたいに見えていた。清らかで、白くて、ふわふわで。
無差別に命を奪われてしまった3人だけど、そんなことがなかったかのように楽しく生きている。“ゆうれい”になったらこんな楽しい遊び方が出来るんだ〜なんて、死後の人生がちょっと楽しみになってしまったりもした。生きている今という時間、もちろん好き。でも、死んだあとの世界も好きになれそう。
僕が涙したシーン
・肉まんを2個買ってくれていたのを知ってるよ
・クッキー
・ずっとこうしたかった
クッキーはほんとに…軽く嗚咽を漏らしてしまうほど、深く感情移入してしまった。「こういうところから呪いって始まるのかな…」と嫉妬とかで渦巻いてしまった心の自分を責めたり。車のなかに放置された子どもがいたときは助けようと必死に届かない声を必死に届けようとしていたのに、お母さんの新しい子どもが危ない状況のときは助けようとせずに、ただ見ているだけだった。僕は、死んじゃえばいいのにって思いながら見てた。お母さんを取られたみたいな悔しさ。だから、ふわふわのタオルハンカチに大事に包まれていたお月さまのクッキーを見つけたとき、私のこと忘れてなかったんだ、ずっと想ってくれてたんだって、ごめんなさいって、あたたかい気持ちとか自分の心の歪んだカタチが悔しかったりとかで、色んな感情がごちゃまぜの涙が溢れて、つらくて、でもあったかかった。
3人の女優さん、みなさん素晴らしいと思っておりますが、僕は、杉咲花さんの演技が一番胸に届きました。
これからも坂元裕二さんの作品は抜かりなく、死ぬまで、観て、自分の感性に届けたいと思います。
なぜだか松田龍平さんと勘違いしてしまったのですが、殺人犯役の方、…伊島空(いじまくう)さんとおっしゃるらしい。今後注目していきたいと思いました。ナミビアの砂漠に出ていたらしいですが、このときはノーマークでした。狂気的な演技がすごかった…更生して、優花の母と争った末、目が変わった。殺人犯の目だ。罪を犯した者、再犯しないなんて、あり得ないのではないか?と思ってしまった瞬間だった。
片思い
恋愛の映画なのかと勝手に思って観てました笑笑
観ていくにつれて恋愛の話ではないことに気づく😀
事故で犠牲になった3人が別の世界で仲良く暮らしている。別の世界と現在の思いをリンクさせながら、3人の思いや犠牲者家族(西田尚美さん)、自分のせいだと後悔している青年(横浜流星さん)の思いが少しでも良い方に向かっていって良かった😀
俳優陣も豪華でした。
3人の生活の部分も楽しそうでほっこりしました。いつ何が起こるかわからないので精一杯生きなくてはと思ったりしました😀
こういう話なら前もって言ってほしい
坂元脚本・主演3人の情報に惹かれ、予告すら観ずに鑑賞しました。
坂元脚本ならではの3人の会話劇を楽しみにしていましたが、全くそういう話ではありませんでした。
勝手な期待感と好みで星を落とすのは忍びないですが、ファンタジーの形を取りながらも、生々しい悲惨な事件の上に立つ感動ストーリーが受け付けられませんでした。
子どもが巻き込まれる事件なんて現実でこりごりだし、あそこまでハードにする必然性を感じません。
ネタバレ禁止的な売り方がブームになっていますが、わざわざ映画館まで行って心を傷つけられることもあるのだなと勉強になりました。
俳優さんは皆さん素晴らしかったです。
これかあ
最初のシーンを見てやばいやつかと思ったけど、流石にそのシーンはなくて、生き残った3人が肩を寄せながら強く生きてるみたいなことかなとか思ってて、自動車に置き去りにされた赤ちゃんの時も、自分で電話しろよと思ってたくらいで、幽霊であることに気づいたのは、そのあたり。
周りの人の無関心も、気づいてしまえは。なんてこと無いのに、最近の日本人の劣化ぶりでも描きたいのかなとか、思ってました。まあ、今度は愛妻家 の映画を見た時も気づくのが遅かったので、こんなもんかと。
ただ、脚本的にはもう少し面白くできたんじゃ無いかと、この贅沢なキャストを考えると、少し惜しい気もしました。でも主役3人は皆大好きなので、観て後悔は無いです。
鑑賞動機:この3人が主演7割、脚本は坂元裕二2割、横浜流星1割
序盤のさくらの帰宅場面は、彼女の性格を表しているのかな、と思ったら、通勤通学場面でああそういうことね、と腑に落ちる。そこからさらに物理学っぽい解釈が乗せられているのはちょっと面白かったけど、まあでもゆるゆる設定には違いない。スーパーカミオカンデが出てくるとは思わなかったけど。製本雑誌がぎっしり詰まった集密書庫出てきて、噴いた。
『海街diary』で末っ子だった広瀬すずが、しっかりお姉さん的な立たずまいでいるのに時の流れを感じる。そして闇堕ちしそうになる、杉咲花にハラハラする。清原果耶はやっぱりコメディ場面の方がイキイキしているように見える。
この3人をそろえたらどんなすごいのできちゃうんだろう、と思っていた部分は大きいが、想定の範囲内に収まっていた感じ。
横浜流星は実際に弾いてはいたのね。トモロヲさんとか西田さんとかがきっちり固めているのも大きいかも。
音楽劇のシナリオがきちんと回収されるだけでなく、あんな使われ方をする場面はグッときた。
まあでも3人がキャッキャしているのだけでもずっと見ていられるけど。
合唱が美しく名曲、だからこそ
舞台挨拶全国生中継回で鑑賞。
予告段階ですでに一耳惚れしていましたが、とても合唱が美しく名曲、物語に沿ったグッとくる歌詞も素晴らしく、だからこそ、あの事件の凄惨さや惨さが余計に際立ち、見ていられない場面もありました。
あの男に鉄槌が下ったかの様なシーンがありましたが、あれだと加害者のような被害者のような人が別で生まれてしまうので、下るにしても違う内容の方がよかったです。
泣けるけど
シーンごとの絵は綺麗で、どこを切り取ってもポスターにできるような感じ。車の赤ちゃんを助けようとするシーンや、優花の母親の新しい家族を見てしまったシーン、美咲と典真のシーンなど泣いてしまった場面も結構あった。
でもエモさ?を狙いすぎ?というか、こういうのが好きなんでしょ?感がするシーンが所々あって完全には感情移入することが出来なかった。
話の流れも、ん?と思うところがいくつかあったがそれは自分が理解できなかっただけかも、、
主演の3人は演技もビジュアルもとてもよかった。展開が分かっていても演技を見ると泣いてしまった。
欲を言えば美咲やさくらの家族も見てみたかった。典真の家族はピアノを辞めたこととかをどう思っているのかとか、、
惜しいかな。現世に漂う3人の片思い過ぎる世界!
もう寝てる ウグイスくるまる サクラ布団
暖かいと思うんだがな、寒いのかな?
あんまりウグイス鳴いて無くて、サクラ満開はまだ遠い感じ。
天気も良くて郊外の山や公園へ出かけている人が多いのか
劇場の人は少なめ。
今日は「片思い世界」を見ましたよ。
かなり前からチラシに予告に、目が肥えてましたが
色々あってお披露目が今日となった次第。
所感から言うと、狙いすぎた展開脚本が否めません。
無理矢理感がありますね。
まるで生きてるような死者の振る舞いそして想い。
コレをベ-スで語っていき
残された人の心と、死者の思いを重ねた感情を
引出したかったのであろうと思いますが。
ちょっと この感情波の作り演出に抵抗を感じました。
流れ的に 所々惜しい感じが致しました。
監督:土井裕泰氏
脚本:坂元裕二氏
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相良美咲(姉妹の長女的役 働いてる) 役:広瀬すずさん
片石優花(姉妹の真ん中 大学生的) 役:杉咲花さん
阿澄さくら(姉妹の末っ子的 水族館で働く) 役:清原果耶さん
高杉典真 (ピアノ担当)役:横浜流星さん
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以降、※ネタ含み直書き
今 絶好調の坂元さん脚本と、土井監督なのですが
ビジュアル的なイメ-ジは凄く良かったと思います。
生きてる人の視点と、彼女らからの視点のイメ-ジ切替えですね。
しかし 流れていく感情の作りが無理矢理な所を随所に感じました。
そこが惜しい所。
(思った点)
・具体的に言うと、更生しムショから出た犯人と 優花の母との対峙でしょうか。
何故今? どうしてここで?
気持ちは凄く分かるのですが、凶器の持ち出しが やはりダメと感じます。
ここでの揉め方と 追いかけ、そして車で衝突。
全部読めてました。300%位の自信で思った通りでした。
主点なので今一度、この流れは再考すべきだったと感じましたです。
・母のポケットから ハンカチに包まれたビスケット。
それは亡くした娘がきっと好むであろう 月の形であった事。
母が決して忘れず居ることを示す。
ここの展開は良かったと思います。
・もどかしい更生した犯人。
全く反省していないが社会に戻されてきたヤツ。
ここの母の 相手を許す言葉は良いのだが、何故したかの動機への問いが
全編通して何も明かされておらず ここは頂けないかなと感じますね。
存在の意味が曖昧。 もっと背景設定を入れるべきだと感じます。
・美咲と典真の抱き合う場面。
ピアノのある場所で彼女のノ-ト(創作劇を読んで)
~ずっとこうして居たかった~って抱き合う場面。
多分メインの感動波を起こそうと思われたようですが、
私的には流れがクドすぎて全く起きなかったですね。不発です。
本作は彼女たちの感情をもっと魅せなきゃいけないのに
色々と主にセリフで語りすぎててそこが 折角彼女らを使ったのに
誠に惜しい点だと思いました。
(話展開)
児童合唱コンク-ル練習場?、そこにやって来た殺人鬼が
児童等を殺害した事件が発生。
(この犯人がここに来た存在理由と、なぜこんな事をしたのか動機不明にて、そこが本作の失敗だと私は感じてます)
何人かが犠牲に。やがてこの事件は人々から忘れられてゆく~
十数年後・・・・
とある街に繰り出している彼女たち3人。
見た目は普通の20歳代程の女性3人。でも秘密が・・・
実は事件被害者の3人。(実はゴ-スト)
一緒に素敵な家に暮らしてて、学校に職場に来てる。
・いつも乗るバス停で見掛けたクセ毛の男が気になる。
彼はあのピアノの高杉典真くんであった事に気づく相良美咲。
・片石優花は花屋で働く母を見つけるが、母は再婚していて新しい子供も居た。
自分の存在を忘れられたと悟る彼女。そして同時にこの子供を少し妬む。
・阿澄さくらは水族館で働く。不真面目に働く仲間に気をもむ。
やがて事件を起こした犯人が更生して社会に戻ってくる事を知る3人。
彼に会いに行くのだが・・・・
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メイン役の3人。このキャスティングは良かったですね。
実は姉妹ではないのですが、本当の仲の良い姉妹のような間柄は
素敵な印象を受けました。
ラジオの情報でゴ-スト存在 ⇒ 実世界へ戻れる話を信じる彼女たち。
美しい海辺と、灯台の背景感は素晴らしい。
未来を信じて 3人が大きく ジャンプ ~
今作の 全てだったと思いますね。
ご興味ある方は
劇場へどうぞ!!
ツッコミどころはあるけど、日本アカデミー賞・作品賞 最有力!?
広瀬すず✕清原果耶✕杉咲花、キャスティングは申し分ないです。
全員持ち味を発揮した、演技派女優同士の演技バトルが熱かった🔥
物語は、坂元裕二氏の斬新な、オリジナル脚本が秀逸でした👍
意外な設定にも妙味!
でも賛否両論はあるかもしれません。
多少のツッコミどころはあるも…個人的に、日本アカデミー賞、最有力の秀作だと思います!
キャストの無駄遣い
ファンタジー作品なので現実離れした内容や整合性の保たれていない部分にもある程度は目をつぶりますが、それにしても設定が雑過ぎというかご都合主義満載で、それが気になって物語に入って行けなかったです。
まあ、それならそれで思いっ切りファンタジーに振ればいいものをニュートリノだとかスーパーカミオカンデだとか現実にありそうな方向へ持っていこうとするし、旦那と子供がいるお母さんはナイフ持ち出すし、ラストもこれだけご都合主義なのだたから元の世界に戻れるのかと思えば戻れないし、あのラジオ放送はいったい何だったのか明かされないし、何とも中途半端な作品でした。
不完全燃焼な作品
題名と予告編の内容から3人の美女がわちゃわちゃしながらそれぞれの片思いの恋愛を成就させる映画なのかな?と思っていたら全然違いました。
最初はよくある普通のわいわいがやがやした内容だったのですが、徐々に奇行が目立ち始めて違和感も累積し始め、これはもしや?と思っていたらまさかの幽霊という設定でした。
設定としては面白いかもしれないけど、まさかこう来るとは思いませんでした。
残念だったのはいつ元の世界に戻れるのかなと期待していたら、結局戻れないまま映画が終わってモヤモヤ感が残ってしまったことです。
元の世界に戻れないのであればラジオと素粒子と灯台の話はそもそも意味が無かったのでは?
4人の役者さんみんな好き。しかし・・・
出演者の顔ぶれを見て、これは鑑賞しなければ!と思った作品。
頭の悪い自分でも途中で彼女たちが幽霊なんだと分かる。
幽霊だけど3人仲良く普通の暮らしをしている。こちら側にいる人間には
見えないし存在を感じることもないから大胆な行動もできる。設定自体は
受け入れられるのだが疑問に感じるところがいろいろあった。
衣食住に必要なものは買うの?どうやって進学や就職した?
それとも思い浮かべれば彼女たちにとっては現実のものになる?
こちら側の人間にとっては存在しないも同然なのに人がぶつかると
なぜ転ぶ?とか、ドアが開いてないと乗り物に乗れないし部屋に入れない?
とか、バスで降りるお客さんのために体を避ける必要があるの?とか。
撮影の都合で簡単に撮れることを優先したのかな?もっと視覚に訴える
部分で幽霊感を出せなかったものか。
細かい疑問にはあえて触れずに物語が進むしいかにも映画のための
創作っていう感じがした。強引な展開や笑わそうとしてすべっている
ところもあった。もしも○○だったらというファンタジーであっても、
こういうことってありそうと感じさせる工夫が欲しかった。
広瀬すず・杉咲花・清原果耶の3人に加えて横浜流星もいてみんな好きな
役者さんだからかなり期待していた。要所要所で良い演技を見せてくれた
のである程度の満足感はあった。
良いところもたくさんあったが疑問を払拭できない部分で減点。
同じ脚本家のファーストキス 1ST KISSもちょっと納得いかない部分があり
今一つと感じた。もしかしたらこの脚本家が創作する世界観と自分との
相性が悪いのかもしれない。
あなたはどっち
これ、賛否が分かれるんじゃないのかな。
思考実験だとしても、映画の登場人物たちにとってはあまりにも過酷。確かに切ない話なんだけれど、泣けるタイプの切なさとは違う。心臓がちぎれそうな痛みの方が強かった。可哀想すぎる。
この3人はこの世界でも成長するようなんだけど、そこには「死」があるんだろうかと考えてしまった。もし死ねないとしたら、これは「地獄」だよね。というか、これ地獄だと思って脚本書いてると思うけどなぁ。
自分にはこれがいい映画だとは、絶対に言えない。でも、いい点をつけました。主演女優3人がとても魅力的、だけど恐ろしく嫌な映画ということで。
wonder radio
家族でも同級生でもないけれど、12年間一緒に暮らす3人の女性の12年間忘れられない思いの話。
12年前少々のプロローグと、最年少が20歳の誕生日から始まって、何やら違和感が…と思っていたら、早々に潔くネタバラし…からのファンタジーをみせていく。
2023年春の12年前って…まあそこは関係ないのですね。
出来ることと出来ないことの境目や、みえているものにパラレルパラドックス満載だけれど、そういうものと明かしているから基本は問題なしだし、それを踏まえての恋愛ではない互いに思っていても片思い。
ある意味何でもありだけれど、重く悲しい筈の話しを、一線は越えずに明るく愉しくまとめてくれてとても良かった。
決して交わることはなくとも、思いは通じる
劇中で杉咲花が言っていたところの「レイヤー」という表現、非常に面白い表現だと思った。生者は死者を認識できないし、死者もまた生者に話しかけることはできないのだけれど、強い思いを抱いていれば、次元を超えて心は通じるし、それが空蝉というものなのかと思う(私見)。
また、見た目が大人で、ファッションにも気遣っていて、大学で素粒子物理学や量子力学を学んでいたりするんだけど、何かあったと気に見える子供っぽい仕草や考え方(三日月のクッキーを指差すシーンや、信号守ってたのに何で殺されなきゃ行けなかったの?など)が、9歳で人生が止まったままなんだなという…
幽霊ながら物質的にも精神的にも豊かで楽しい生活を満喫しているのだけれど、母親が再婚して新しい子供に愛情を注いでいるのを見て、貞子的な呪う側の幽霊に堕ちてしまいそうになったり、向こうには見えないはずなのに自分を殺した犯人を目の前にして動揺したり、現世に戻れるチャンスに淡い期待を抱きつつも大胆に行動したり、割と現実的な悩みを抱える等身大の幽霊をなるべく向こう側からの視点で描くというのも感情移入しやすいか
あとムーンライダーズが総出演していたのも良かった。
全149件中、101~120件目を表示
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