片思い世界のレビュー・感想・評価
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ラジオの男のせいであった
『ファーストキス 1ST KISS』でボロ泣きして映画館に2度足を運び、その熱が冷める前に再び坂元裕二氏の脚本作品だと聞いて前のめりで観に行きました。
観る側がどの人物に共感できるかでこの物語の受け取り方が変わりそうです。
私は杉咲花さんと母のストーリーに注目して切なくなったり、ハラハラしたりと感情移入していましたが、他に関しては全体を通して今ひとつ共感できず、客観的な立ち位置からもう一歩前に出られませんでした。
合唱シーンは感動的だったけど、どうしても客観視してしまう自分がいて、泣くこともできずにいました。
観る前から前のめりに期待していたせいもあり、どんな終着点にたどり着くのだろうかと展開を待っていたら、目の前を素通りしてハッピーに終わってしまった印象です。
特殊な設定のせいか、主人公たちはかわいいけどクセがなく、坂元裕二氏が描く「クセモノどもの会話劇」がいまいちで、ゆるゆるしていて消化不良でした。
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その後数時間…
悪い映画ではないしとてもよかったのに、この気持ちは何でだろう、と思い返してみて、原因は"ラジオの男が言っていたこと"から始まっていたような気がします。
この映画を見た方とお話したい。結局、あれ何だったの?と思いませんでしたか?
ラジオの男の話がぼんやりとしたまま、横浜流星のストーリーから感動の合唱シーンに突入したので、この後でまだ何かの展開があるかもしれない、ラジオの男の真実がわかるのかも、、と期待してしまったんです。
エンドロールを眺めながらモヤモヤしていました。さらにまたこのエンドロールで、出演していなかった「松田龍平」の名前が流れてくるじゃないですか…
一瞬理解できなくて、似た名前の別人かと思ったりしてぐるぐる。いや、やっぱ松田龍平だよね。
「えっ?!どこに出てたの?」
観てきたシーンを頭までさかのぼり振り返り、あぁ、あのラジオの声か!えーっ!ってなってしまい、映画の余韻にも浸れなかったですよ、もう。
・ラジオの男の言っていたこと
・ラジオの男の正体
・ラジオの男を演じた俳優
これらが映画の感傷にふける妨げになっていたということです。
これ、監督と脚本家の狙いなんでしょうか?だとしたら何を狙っていたのか。
もう少し考え続けたら、読み解けるのかな。
坂元氏はこの作品を最後にしてもいい的なことをおっしゃっていたそうですが、いやいや!ダメダメ!挽回してください!という想いです。
個人的にはファーストキスの方が何十倍も面白かったです。松たか子&松村北斗&塚原あゆ子監督の相乗効果だったんでしょうか…
主役が揃ったけど
主役が出来る若手女優3人と、日本アカデミー賞俳優が揃ったのだから、面白くないわけはないけれど、あと一歩。合唱が少なかったから?並行世界(異世界)設定はゴーストに似ている?
周りで演技している人は、本当は見えているのに、見えない演技をしている感があって、わざとらしく見えたというか、安っぽい感じがした。
3人を殺した犯人だけが、本物に見えた。
本作は悲しい設定だったので、これで終わりではなく、続編が見たい。3人の新しい住まいや生活、その生活の中で起こる出来事、元の世界に戻るためにアレコレ試すなど、ぜひ考えてほしい。
ひたすら切ない
女子3人暮らしのおしゃれで可愛いオープニングから始まって、「片思い」ってそういうことなのか、って気づいてからは切なすぎてずっと胸が苦しかった。
ゆうかとお母さんの場面とか美咲とてんまの場面は嗚咽しそうなくらい涙が止まらなくなり、合唱シーンで子供たちの純粋な歌声と3人が歌っている姿に号泣。「声は風」が3人に重なる歌詞で…
追い討ちをかけるように美咲とてんまの最後のシーンでも号泣。
大切な人、身近な人を亡くした経験のある人が見たら、救われる気持ちになれる作品だと思う。レイヤーの世界があってほしい。
坂元裕二作品は「いつかこの恋を…」とか「カルテット」とかが好きで「「花束…」で苦手になり敬遠してたけど、今回の作品は1番大好きになりました。繰り返し鑑賞したくなった。
何も知らずに観賞がおすすめ
ただただ、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人が好きと言う理由だけで観賞。
CMちょろっと見て、ストーリーの大筋も知らずに、大好きな3人を一緒に見れるなんて最高!多分感動のエピソードとあるんだろうな~くらいに思ってたら、良い意味で裏切られた。
これはネタバレもストーリーの概要もあんまり読まずに行くことがおすすめ。
3人が同居する理由を知らずに観ていると、監督の思惑にまんまと騙される。
3人とも上手に社会に溶け込んでいて、まさか誰にも見えない存在とは思えない。
彼女たちは幼い頃に殺されて、ずーっと3人だけの世界で生きてきた。死んでるけど、生きて成長していると言う不思議。
ホラー映画の幽霊みたいに怨念の描写とかはないけど、母親が再婚してできた妹がオーブンでケガをしそうになったり、自分達を殺した殺人犯が車にはねられたり、私はちょっと、怨念が飛んでたんじゃないかと思ってしまった。多分ちがうけど。
自分達は死んで誰にも見えないけど成長し続けているのは、別の並行世界に飛んでしまったのではと言う考えが浮かんだくらいから物語が動き始め、それと同時に涙が止まらなくなっていく。
特に横浜流星とすずちゃんの二人っきりのシーンは最初から最後まで泣きっぱなし。
あなたたちの世界に、私たちはいない。でもずっと見守ってます。その事実が切なくて、これが片思い世界なのか…。
エンドロール中、もしかしたら私には見えない誰かが隣に座ってて、同じように涙して映画の余韻に浸ってたりするのかな?と思いたくなる映画でした。
久々に泣いた
話が進むにしたがって、
「きっとラストは合唱で終わるんだろうなあ,その通りだったら俺の涙腺やばいなぁ」
と思っていたら、その通りの展開になってしまいました。
あの歌声は反則。
ごめんなさい、私にはぜんぜん合わない作品でした。
ごめんなさい、私にはぜんぜん合わない作品でした。
花束~は、大ヒットするだけあって確かによくできたエンタメ作品だと感じましたけども(好き嫌いは別として&手放しで褒めはできないけど大ヒットしたのは事実ですし)
この作品は色々な側面で粗の多い造りに感じられました。じゃあお前が撮れよと言われても困りますけど(ごめんなさい)
具体的にどのような点が?
というのを幾つか書かせていただきます。
序盤の赤ちゃんに関する描写について。
作中の登場人物たちの服装からは、少なくとも猛暑日でも真夏でもなさそうにも関わらず、なぜ主人公たちはあんなにも騒ぎ立てるのかが不可解で仕方がなかったです。映像から見てとれる範囲では気温は25度以上はあるようには思えません。しかもドアウインドウが10cmほど開いてましたよね。もちろん車中に赤ちゃんを置いて車外へちょっと用事を済ませるつもりで放置するのは良くないし、すべきではない行為です。
だけども主人公らの慌て方はこのシチュエーションに対してはちょっと異常です。赤ちゃんを育てたことが無いから断片的な情報だけで騒いでしまったのかもしれませんが少なくとも作中では主人公たちがそのような無知故に空騒ぎをしてしまったという示唆は全く見受けられず、むしろ無知な視聴者観客に誤った理解を促すような描写になっているように思えました。それ故にストーリーに対する疑念が序盤から植え付けられてしまったというのは否めません。
単純に表現すれば、彼女たちは半地縛霊・浮遊霊みたいな存在なのでしょうけども、実在の人には干渉できないとか弾かれるという設定を作中で何度も表現しているのに、ラストでなんで??ってめっちゃ気になってしまって感動どころではなかったです。(そもそも感情移入もできていませんでしたけども) 彼の心理や想いを探ろうとストーキングしつつも「そんなんじゃないよ~」って何度も否定していながら、というのもね。彼につきまとう女性はシッカリと狙い通りに うざったく表現されていたのはよかったです。
SF的な側面で言えば、近年上映されていた作品『僕が愛したすべての君へ』 / 『君を愛したひとりの僕へ』を少し連想しましたけど、3人のウチの1人が大学の講義でそれっぽい話を持ち帰るというだけで済ませていて、作品としては香りづけ程度でしょうか。
モノは実在世界のレイヤーからコピーのように手に持ったり動かせたりするけども、ではなぜ車は動かせないのか?とかも気になるポイントかな。
中盤少し記憶が飛んでるので寝落ちしちゃったかもしれません。
私がこの作品に対して最も疑念を抱いたのは
殺人犯に纏わる描写です。
確かに刑期さえ終えれば済むという話ではないのですが、わざわざ干渉しにいく母親、しかも刃物を携えて・・・って正直間抜けにも程がありませんか?
ばったり遭遇して挑発されて衝動的に・・・というようなシチュエーションならばわからなくもないですが、この母親は普通に計画性のある殺人未遂犯としての行動を採っています。それで反撃されて(正当防衛にあたります)びっくりして怯えて逃げて(自分は無垢な被害者だから反撃されないとでも思っていたのでしょうか?)追加で被害者面をして、正直このあたりめちゃくちゃ興ざめしてしまいました。元犯人のほうがとても気の毒に思えました。車外へ逆襲しに追いかけるのはやらんでもいいでしょ、とも思いましたけど、少なくとも車中のドタバタまでに関しては犯人の男のほうを応援しちゃいましたよ、逃げてー!ってね。
このあたりの描写が気にならない、という人は正直、私は怖いです。
「犯罪者だから」そういう人物の事は虫けらのように捉えているような可能性が高いからです。
無自覚な差別主義者だからこそ、スルーできるんだろうな。と。まだ世間知らずな子供ならともかく。
こちらは被害者だから相手に何をしてもいい、不幸が降ってしんでしまえばいい、できれば自分の手を汚さずに酷い目に遭ってほしい、そういうふうな観念を無自覚に抱いていませんか?
彼が車に潰された時に、微かにでも「ざまぁみろ、因果応報だ」とかスカッとしたりしませんでしたか?
被害者意識だけが前に出過ぎた善人もどきがこの世にさほど多くないことを、私は祈りたいです。
そもそもの大前提として、勧善懲悪ポルノだということが最初からわかりやすく提示されている作品なら別にいいんですけどね、マーベル系の作品とか。その手の作品は善や正義が敵をやっつけてスカっとするのがそもそもの主要な娯楽として売り出しているものなわけですから。
稀に存在する、現実に我が子を何らかの事件で失った親御さんたちには色々な側面で思う所はあるのかもしれませんけども、この作品は一応は大衆に向けた娯楽作品ですよね? そういった親御さんたちは犯人に対して言葉では表現しきれないほどの感情を身に擦り込んでしまってる事もあるとは思われますが、そうでは無い人が犯人に対して無垢な嗜虐心を抱くのは甚だしいお門違いだと私は感じます。
かいつまんで敢えて薄っぺらく言えば、殺人犯まわりの描写が 度を超して薄っぺらい。
ということでしょうか。
そのあたりの描写について、異論や疑義を抱いたりした製作関係者もおそらく居るのではないかともおもいますが、少なくとも発言力のある人たち(プロデューサーや監督自身)はそれを見過ごしたのでしょうね。
膨大な宣伝費を掛けて多くの日本中のスクリーンに映すことを前提とした作品を担うという、その責任の重さを改めて学んでいただきたく存じます。
ほかにも細々と気にかかった点はありましたけども、私的に気にかかったポイントを勝手ながら大まかに述べさせていただきました。
それぞれが一途な想いを抱き続けてそれがこの作品の重要な表現なのだろうという点については汲み取れましたけども、この作品を楽しめなくて大変申し訳ないと思いつつ記させていただきます。
現実の世界での救いは最後までないけれど
かなり序盤に、この映画の世界の種明かしがされて、その世界観の中で物語は進んでいきます。
時間軸にズレはなく、ニュートリノ物理学的にズレているパラレルワールドのお話しになっている。
杉咲花さんの演技が良い。清原果耶さんもとても善き演技。
広瀬すずさんも、悪くはなかったかな。
犯罪の被害者と家族と友人の永い苦しみ、それと対比した加害者の更正のあり方を、12年後の3人の物語として具現化したのだと思います。
最後まで、現実の世界での救いはないけれど、主人公3人の世界では少し救いは生まれてホッとして、エンディングではかなりぐっときました。
横浜流星さんは良いですね。
松田龍平さんも、いい味を出していました。
こういう描き方もあるのか、と感心したオリジナル脚本でした。
少なくとも私は好きです。この映画。
高校演劇で見たような、ありがちで工夫の無い脚本。
可愛いおにゃの子達を二時間愛でるだけの映画だわな?それ以上でも、それ以下でもないぜ?
何で、こんなに若い娘達が一軒家に住めるのかが謎だし、何で住めているのか分かるのだか、脳天気に暮らしていて、過去にあった悲劇をひきづるようなシーンもなく、女子会は続く。
実は、おにゃの子三人は、学校で合唱していた時に学校に侵入してきた男に殺されてしまって、成仏できないでいるのだが、殺害現場の地縛霊になる事も無く、一軒家から、普通に会社に出社しているのな?
ブラック企業に勤めているおにゃの子は、大量の書類を手書きで入力しろと会社に無茶振りされて、ぽちぽち一人で作業しているのな?人間には見えていない筈なのに、誰もいないのにペンだけが動いたりしているのか?
唐突に、ルームメイトが、
私達、幽霊が実体化するには、素粒子を集めれば実体化するんだ!
と、言い張るのだが、
素粒子は、それはそれは、小さい粒なのだから、幽霊が実体化する為には、魂と脳の中身賀空っぽの生きている肉体が必要だろ?
人体生成がどれだけ大変か、鋼の錬金術師でさんざん説明していたろ?
さぁ、それから、それから、素粒子研究所に、幽霊二人が潜入するのだが、素粒子の加速装置までは行きつかず、中途半端な所で閉じ込められて、そこで終了。これ以降、素粒子の事には一切触れないのだ。
それから、謎のラジオ放送を聞いていた一人が、
このラジオは、一度死んで蘇った人が放送しているラジオでこの放送を聞けば、生き返る事が出来る!と言い張る。
すると、ラジオから、幽霊のリスナーに向けて、話しかける。双方向通信でもない、電話でもないのに、会話が成立する...?
そして、三人は、指定の灯台に辿り着くも、特に生き返る儀式も無く、灯台の上で世界の中心で愛を叫ぶ。
当然だが、何もしなかったので幽霊のまんまで、人間になることは出来ず。
これ以降、ラジオの男は姿すら見せないで退場。何だったんだ?おまいは?
ラストで自分達を殺した男が出所していた事を知り、三人で追い詰めるが、死んじゃった三人のうちの一人の母親が出所した犯人に包丁を向ける。
今は、刑法が変わったから、あんな若い年齢で出所できないと思うんたけどな?
んでもって、死んじゃった三人の同級生の横浜流星と、おにゃの子が抱き合って、何の伏線も無く、謎の芝居の台詞を読み合わせて泣く...?何の伏線も無かったぞ?
でーだ?ラストの合唱シーンがあるわけだが、これが泣きどころか?これで、泣けると思うのは、ちょっと甘すぎじゃないかい?あま〜い!!
エピソードを詰めるだけ、詰め込んで、どれもオチが無いまま、お話しは進んでいく。これが、脚本のプロの仕事だろうか?
何故、この脚本家が映画の脚本を書き続けていられるのが不思議。
女優三人のファンにだけお勧め。
王様は裸だぁー!
王様は裸だと言った子供はどうなったか?は、森達也のエッセイ!!
話はさておき、世界観が好き
今をときめく若手女優3人が姉妹のように暮らしているというシチュエーションだけで絵がもつし、雰囲気がよさそうだから観たいなと思いたち鑑賞。
タイトルが出る前の冒頭の少しの不穏さを置いてきたかのように、微笑ましく暖かな光景が続く。
3人娘がバスに乗り遅れてもドアを開けてくれないのに後からきた男の声かけに答えドアを開ける運転手、がらんどうのバスで男のすぐ後ろに座りまっすぐ見続けるミサキ、…ケータイを堂々と盗み見られても何も言わない男……穏やかな光景に違和感が少しずつ募っていく。そして、ピアノの演奏会で常人じゃない行動をとるサクラ。あ、この違和感気持ち悪くて見てられないかもと思っていたらすぐ明かされた真実にあっとなる。片思い世界ってそういうことか、、、と感心した。
3人娘の服装やBGM、光の暖かさとか、みていてとても心地よかった。
その反面、少年Aの話の通じなさ・無関心さ、彼に対する怒りが非常にリアルで気持ち悪い。彼が車にはねられるシーン等はかなりのトラウマものだ。ユウカの母親はあの後も人生は続くというのに、娘が殺されたということ・加害者になりかけたということ・被害者になったことを抱えて生きていかなければいけないと思うと、かなり生き地獄だろう。そんな報われない彼女はさしおいて進もうとするストーリーには違和感を覚えた。
しかし、やはり全体的な雰囲気というか絵面やBGMがとにかく暖かかく美しかったのと、片思い世界の設定が面白かったので嫌いじゃない。
パンフレットは分厚く紙の質感もよく、映画の世界観がとじ込まれてるのでオススメ。
日本版パッセンジャーズ?流星の無駄づかい過ぎん?
映画好きな祖母と行きましたが、早々に、「シックスセンスじゃないよね?」とシニアでもオチを見抜ける作りが良いのか悪いのかは意見が分かれるところ。横浜流星さん登場の心霊ネタバラシからは、やや失速気味で眠気が。。。心霊の設定が曖昧で、これはできるけどこれはダメなの??と退屈な分、気になってしまった。流星さんを無理やり使う割には大した活躍もなくモヤモヤ。主演の3人も決して悪くは無いんだけど劇場の大きなスクリーンでは少し違和感。テレビの特番ならアリかなあ〜、よくできた2時間ドラマなら◎。個人的には「パッセンジャー」見た時の方が心霊でも濡れ場あるのねぇ〜とびっくりしたが、皆の想像通りの歯がゆい昔ながらの心霊モノでした。スカイハイの導入部だけを見せられたような。シニア向けなのかと祖母に聞いたら「シニア舐めんなっ」って言ってたから誰向けなんだろう?でも主演は明らかに平日昼間に来てくれる客層狙いなんだけど〜。それでも最後にサゲというかオチがくるかと思ったワタシがバカでした〜😭試写会で心霊モノとバラさないでと映画会社の戦略はあってるのか?映画好きだとCMで、もしや!?と気づいちゃうよ〜よくも悪くも良識的な日本モノってことで!
今までに無い感じの映画でした
思っていたお話とは、全く違うお話しで、
正直びっくりでした
素敵なお話しでしたよ
殺人事件からはじまったら、普通は復讐や悲しみ、被害者、加害者の視点からのお話…そんなお話は
沢山見てきました
これは、亡くなった方の視点のお話
それも、結構ヤバい系のやつ…
テレビで、被害者家族のその後、
みたいなドキュメンタリー特番やっちゃうやつ
でも、最後に心があったくなる
なんでだろ?オカルトなのに(笑笑)
最後の合唱コンクールの場面
笑顔になれる
あたたかな涙が込み上げてくる
あたたかな笑顔になる
興味のある人は、是非見てくださいね
片思いは、いつかさよならするもの。
様々な一方通行な思いを、ある設定を通して体験出来た事により、その結果それはある意味で両思いになった事でもあるのかなぁと思いました。
両思いと言っても、相手が感じたか、自分が感じたかの答え合わせをする訳でもなし、自分の感情の発露でしか無い訳で。
よって、今回の映画のある設定を通した事でしか、彼女達は体験出来なかったのではないかと思いました。(ツラ過ぎるが。。。)
コミュニケーションの一方通行性を、両思いってそもそもなんだ?と、ぐるぐると考えてしまいました。
(様々な人々の思いも、レイヤーが違う層でのやり取りであって、常に人は片思いなのかもしれませんね。)
そして映画全体を通して、その経験を経た彼女達は、ある意味で少女から大人になったのだなぁと映画館を出た帰り道で思った次第です。
巣を立つ事が大人への一歩であるのだが、彼女達は仲良く暮らして欲しいと切に願っているので、渡り鳥の群れ的な形で幸せに群れとして暮らして欲しいと願うばかりです。
物語設定、映像表現で、少し飲み込みづらい所もありましたので。。。そこは、ほんの少し残念でした。
声は風
あらすじを読んで仲のいい女性たちの同居していく中での変化とかを描くのかな〜くらいで鑑賞。
特典はポストカードで優花役の杉咲花さんでした。
予想してない方向に転がる作品でした。
タイトルの意味ってそういう…という腑に落ちた瞬間のゾワゾワっと鳥肌が立つ感じが凄まじかったです。
結構なボリュームで語りかけるし、めっちゃ人に近づくしで、距離感とか大丈夫かな?と思っていたところで幽霊と明かされて行動の全てがパッと理解できて、そんなに重い事情を抱えて生きていたのか…となりました。
その事情が分かってからは縦横無尽に動き回る3人の姿を微笑ましく見ることができましたし、幽霊なりの苦労というのを視覚的に体験できたのは良かったです。
子供の頃から意識と体はハッキリしているのに3人以外とは話もできないという切ない世界、そんな中で3人足をそろえてまっすぐ生きているのが眩しかったですし、夜中にバスケをしながら街を闊歩したり、撮影に紛れ込んでみたりとヤンチャもしながら楽しんでいるのが良かったです。
そこから3人が元の世界へ戻れるかもしれないと希望を抱き、時には衝突し、時には泣きあって、過ごしてきた年月以上に関係性を深めていく過程が素敵でうるっときました。
タイトル通りに恋煩い、なぜ殺されたのか、母への思いとそれぞれの意味の片思いが物語をグンと動かしており、それらにたくさん感情を揺さぶられました。
素粒子だったりと少し小難しそうになりそうなところをサクッと済ませる事にして本筋に引き戻してくれる感じは大いに助かりました。
ラストシーンの合唱のシーン、あれはやられちゃいました。
元々卒業式とかで歌われる合唱には弱いタチなんですが、今作は物語の積み重ねがあり、あの時3人で舞台に立てなかったことへの悔やみと同級生との共演を次元違いといえど叶えるというシナリオに見事にやられて、涙腺はゆるゆるに。
いつの時代も歌に心を救われるんだなと今作を観て改めて思いました。
未来をこれからも紡いでいくって感じのラストショットも個人的には良かったと思います。
大変に惜しかったというか残念だったのが殺人犯と優花のお母さんとの話し合いのシーン。
明らかにその接触は危険だろ…と思いつつも、復讐するならこうするしかないというのは理解できましたし、殺人犯がうまいこと追いつけないのも坂道×階段というコンビだしまぁ…と思っていたところに車がズドンとやってきて殺人犯を轢くっていうもう困ったからこの顛末にしちゃったんじゃ?という感じの締め方で、ここまであった緊張の糸がプツッと切れてしまいました。
車の運転手が出てきて心配するでもなく、突然飛び出してきたわけでもなく、ただただその場を乗り越えるためだけに事故が使われてしまったがためにどうしてもそこからは違和感しかなかったです。
緊急事態の時とかにものに触れられないのに生活に必要なものは触れられるというのはややこしい事にはなっていたので、そこらへんの辻褄が合えばな〜とは思ってしまいました。
3人の微笑ましい様子は最高に癒しでしたし、意識のある幽霊視点で描く世界というのも面白かったです。
ちょっと無理くりなところはありますが、それはフィクションでという事でなんとか飲み込みました。
世界での生き方は無限大、ちょっとスキップしたくなるような映画でした。
鑑賞日 4/6
鑑賞時間 15:30〜17:50
座席 J-6
坂元裕二世界
映画がはじまってからしばらく違和感だらけで土井裕泰監督がこんなヘンな演出をするわけないよなと思っていたらそういう世界の話だったのですね。
坂元裕二さんの脚本はさすがに伏線や仕掛けが多くてテクニシャンぶりを発揮されていました。面白かったですし感動するシーンもありました。
ただ☆3個にしたのは期待値を下回ってしまったからです。
せっかくこの主演級女優3人のキャスティングならもっと違う設定とストーリーで観たかったかな。
それにもしかしてこの豪華キャストじゃなくてB級映画っぽいキャスティングだったらこの脚本はもっと楽しめたような気もします。
タイトル秀逸
3人の女の子が一つ屋根の下で楽しく暮らしているが、秘密があって…と云うお話。
なんの知識もなく見たので、冒頭20分くらいで起こる、あ、死んでんだ。は結構衝撃でした。
終始思ってた坂元裕二脚本と違うぞ。が頭から離れず、とんでもファンタジーについて行くことができず、気づいたら終わりを迎え、面白くなかったな。が正直な感想です。
泣きどころが沢山あるが、オムニバス形式によくあると思っているんだけど、中途半端なんですよね。あと残された人たちに感情輸入して感動してしまうわけで、幽霊の感情は掴みづらい。それが今回のオリジナリティなので、否定はしないが、僕には合わなかった。もう少しなんかなかったか…惜しい作品でした。
お芝居は素晴らしいので星3つ。
それでも「生きてゆく」
評価が難しい映画。朝ドラ3ヒロインのワチャワチャは眼福さし癒やさました。ただ、消化不良な描写も散見され、企画とキャスティングの手柄を、脚本が足を引っ張っている様にも感じました。
📻️
1. 半分当たった予感
殆ど中身を語られない番宣が続きましたが、ネタバレを気にし過ぎる宣伝体制や「12年」や「片思い」のキーワードから、ヒロインが津波で亡くなった幽霊少女達ってお噺かも...と自分は感じてました。なので、現代パートの冒頭で阿澄さくら(清原果耶)が他人に触れないように街を闊歩する姿に、あぁ「The Sixth Sense」(1999)ねと確信しました。ただ、実際の死因は災害ではなく少年犯罪だったので、宣伝がバレバレ過ぎという訳でもないし、肝の設定は割と序盤で明かされたので、読みが当たって興冷めという感じでもありませんでした。
📻️
2. 被害者遺族の罪悪感
脚本・坂元裕二なので、どうしても「それでも、生きてゆく」(2011)を想起します。「それ生き」は、少年犯罪の被害者遺族と加害者家族の人間模様。衝撃的だったのが、被害者の兄(瑛太)の心理描写。7歳の妹を親友(当時14歳)に殺害された兄(当時14歳,現在29歳)は、親の言いつけを無視して、妹を放っておいた罪悪感に15年間苛まれ続け、生きる気力を失った廃人のような日々を送っていました。
この姿は、本作の高杉典真(横浜流星)に重なります。自分が誘った合唱クラブで友人が殺され、たまたまその瞬間外出していて自分だけ無傷だった事への罪悪感。打ち込んでいたピアノを完全に放棄していまう程のトラウマを残されました。
「それ生」で更に衝撃的だったのが、第1話の終盤。父が犯人には罪悪感がなく、何なら犯行を美化している可能性すらあると訴えたまま病死した事で、兄は犯人への復讐を誓います。罪悪感で無気力だった兄が、復讐という目標ができたことで生きる気力が湧き、死んだような目が次第に爛々としていく姿が恐ろしくも見事でした。
それに比べ、本作が描いた典真の再生は若干物足りないです。相良美咲(広瀬すず)の想いが通じたのか、発見される音楽劇の台本。明確には描かれませんが、典真は美咲の劇を実現しようと思いたったのか? その意欲が、再度ピアノに向かわせたのか? 本当に音楽劇は実現したのか? その部分が描かれるのを期待してしまいました。ただ、美咲の台本に彼女の創作意欲や才能を感じる事で、却ってトラウマが深まる可能性も否めません。「ルックバック」(2024)のヒロインが被害者を漫画の世界に誘った責任を感じたように、合唱へ誘い助けたつもりが、才能を奪ってしまったと余計に落ち込まないでしょうか。美咲は典真に抱きしめられ満たされたとしても、典真は彼女の温もりを感じられておらず。美咲の台本を目にしただけです。典真が未来を向けるようになる迄の心の動きを、もっと描写してほしかったです。
📻️
3. 加害少年は皆、サイコパスか?
本作も「それ生き」も、加害少年は絶対悪(サイコパス)として描かれます。少女を殺していい理由などないし、少年院で更生される可能性も、素人には分からない部分はあります。少年院出所後の再犯率は29%。小さい割合ではありませんが、7割は再犯しない程度には更生し得るとも考えられます。にも関わらず、2作品で加害少年を救わない坂元氏には、強い意志(作為?偏見?)を感じます。返事を返さない加害者に納得できない被害者の母(西田尚美)の憤りも分からなくもありませんが、包丁を突きつけて再犯を誘発する展開は必要でしょうか? 美談にする必要はないけど、7割居る再犯しない少年の後半生を描く物語も観てみたいです。
花ちゃんが幸せそうな役やっとるやないか!
と思って観に行ったら死んどるやないか!
いつになったら彼女はニコニコいちゃラブ脳死少女漫画のヒロイン的な役やるんや!
いつか役作りの最中に精神壊してまうぞ!
それはそれとしてボロボロ泣きました。
特別面白いかと言われると別にそうでもないですが、丁寧な作品だったと思います。
レイヤーの違う世界だから歳もとるし基盤の世界は共通してる、という設定もなかなか面白かったと思います。
現実世界のものに干渉できないのに服は着てる?ご飯は食べる?矛盾じゃない?と最初は思いましたが、つまりあれだろ、生きてる人間のレイヤーの物を触れた時に死者のレイヤーにコピーしてるみたいな設定ですよね?分からんけど。
とりあえずお母さんは無事だし加害者は苦しんで死にそうだしオールオッケーです💮
しかしなんですね、
「死んだ子供が成長してそこそこ楽しんで生活してる」
と、
「怨霊化して無差別殺人しまくってる」
だと、
後者の方が説得力があるのは何故なんでしょうね。
後者の設定の話を接種しすぎているからでしょうかね。
前者の今回に無意識に矛盾を探したり、そうは思わんやろ熱意であいつの首かっ切れるだろとか考えちゃうのはそのせいですかね。
でも大人に比べたら子供の方が切り替えは早いのかも。
どちらもフィクションなら、前者であると信じた方が幸せかもしれませんね。
それはそれとして加害者を許すな🔪
主演3人の共演、空気感が最高!だが、そこに頼りすぎ。 起きたこと自体を掘り下げていない。 脚本が安易な方向に流されている。
まず、あんな大きなネタがあるとは思わなかった。
事前の予告から、宣伝でも一切出ていなかったのに驚き。
よく隠せていたなと。
最近の一般人のレビューでネタバレしだしていますが。
それを踏まえて、ネタバレありで書きます。
まず、一人で主役を張れる女優3人をトリプル主演に迎えて、さらに主役が張れる男優1人のこのキャストを揃えたら、ある程度のヒットは約束されたようなもの。
俳優たちの力で、面白くもなるはず。
まさに、主演3人の仲の良さと空気感が楽しく、本作で最も良かった点でした。
しかし、半面そこに頼りすぎ。
脚本としては、3人をもっと深く描いてほしかったし、深く傷ついて大きなものを背負った少年の心も、描ききれていないと感じた。
横浜流星も、あれだけの少ないシーンで、それを伝えるのは大変だったと思う。
女優3人もそう。
そして、原因となった事件の扱いが軽い。
事件とその犯人は、単に泣ける話にするために用意されただけで、それ以上に深く掘り下げられていない。
実在の事件を思い起こしてしまうと、その悲惨さを思うと、こういう扱いでいいのか疑問に思ってしまう。
残酷な事件、若い少女の命を描けば、容易に泣ける話ができる。
さらにファンタジーにすれば、細かい辻褄を描かずに済む。
脚本が安易な方向に流されている感じがして残念。
この4人なら、もっとリアルで楽しい話や、深い話も書けるはずなのに本当にもったいない。
日本映画は、泣ける話、感動できる話ばっかり安易に作りすぎ。
しばらく「泣ける話」「感動の話」は禁止にしてほしい。
全149件中、61~80件目を表示
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