片思い世界のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
坂元脚本であること、すごいトリプル主演であることに惹かれて、すぐにも観たいと思いつつ、タイミング合わず、ようやく公開3週間で鑑賞できた。
公開から日が経っているのに、ネタバレせずに見られたことは本当にラッキーだったけれど、この作品があまり話題になっていないということなのかな。
「合唱出てみない?」という、美咲の提案。え、どういう事?と思っていたら、あんな形で、なつかしい合唱クラブに、制服に寄せた服装で、「勝手に」子どもたちの合唱に参加していた。だって12年前は、舞台に立てなかったのだから。その歌の歌詞も、3人の心情を表すものだし、フルコーラスの間に、12年間の3人の生活が「走馬灯のように」描かれるところも、とてもステキ。歌い終わったときの楽しそうな3人の満面の笑顔がよい。
食べ物は一生記憶に残るのさ
始まってからいろんな感情や想いが込み上げてくるのね。歳を取ると。
片思い。人の心のなかが見えないので永遠にみんな片思いなのかも。
せつないの一言で済ませるのもなんだかなぁ。
じゃあね。またね。
言いたいけどなかなかね。出てこないね。
でもこの作品はちょっと胸の奥につっかえたものが取れるキッカケをくれたように思える感じでした。
帰り道に『じゃあね。またね。』と振り向いて呟いてみました。
う〜ん、
あまりにも未来とか希望がないではないか………
そんな中での、最後、合唱をバックに子供だった頃の3人がはしゃぎながら生活するシーンは、心が痛くなった。
美咲、優花、さくら
来世を生きてくれ❢
それでも、観ないより観たほうが良い映画だと思う。
予告編の清原「返せ!返してくれよ」ワイ「キャンディ・キャンディ全9巻?」
2025年映画館鑑賞38作品目
4月21日(月)イオンシネマ石巻
ハッピーマンデー1100円
監督は『いま、会いにゆきます』『麒麟の翼 劇場版・新参者』『映画 ビリギャル』『罪の声』『花束みたいな恋をした』の土井裕泰
脚本は『世界の中心で、愛をさけぶ』『西遊記』『花束みたいな恋をした』『怪物』『ファーストキス 1ST KISS』の坂元裕二
予告編だけでは内容がさっぱりわからない
「子供達の合唱」「返せ!返してくれよ!」「片思い世界」
それでも勘の良い人はわかってしまうかもしれない
「警部殿!わかりましたよ!」
「なに!?もうわかったのか毛利くん」
その流れから真相に辿り着くだろう
しかし自分ごときそうはいかない
借金のトラブル?高野健一容疑者?ちがーう
タイトルの片思いが本来の意味として解釈しラブコメかなと勘違いしてしまう
そのためか朝ドラ主演経験有り3人組という豪華な顔ぶれに横浜流星という売れっ子超イケメン名前もイケメン
そして名脇役の田口トモロヲと西田尚美
監督や脚本家も実績豊富だ
でもやっぱり予告編はわかりやすい方が良い
その点でいうと『フラガール』とか『スウィングガールズ』とか『舞妓はレディ』などといった作品は予告編を観ただけですぐにでも観たくなる
清原を中心にした3人組といえば秋山清原デストラーデだがこっちの清原も活躍度が高い
前髪で隠すと野暮ったいが額を全開にすると俳優として覚醒してしまう気がする
おでこの絆創膏を剥がすと人格が変わる『三つ目がとおる』の写楽保介のように
やけにモラルハザードな行動をとるがそれもそのはず
3人は幽霊だから
それまでの幽霊のイメージからすれば斬新
すり抜けない
人にぶつかって倒れるし静物をつかめたり
松本まりかが演じた『妖怪シェアハウス』のお岩さんよりずっとリアルで自然
でも誰も3人が見えない
『ゴースト ニューヨークの幻』とか清水崇監督作品のような幽霊像ではこの作品の表現に合致しないのだろう
CGにかかる費用をケチったわけではない
広い道路に飛び出して走る車を避けて突っ走る広瀬すずと杉咲花のシーンはさすがにCGだろう
スタントマンでもないのにあんな危ないことをやる日本の俳優は『101回目のプロポーズ』の武田鉄矢か『ウルトラマンレオ』の真夏竜くらいなもの
3人の髪型がそれぞれ全く違うのが良い
3人だと信号のような色違いの服を着るシチュエーションをよく見かける気がする
昔の男性アイドル3人組もそんな格好でテレビに出ていた記憶がある
典真が違うものに聞こえてしまう
一気に下ネタみたいになってしまう
本来は如何わしい商品ではないのに悔しい
「てんま」といえば思い出されるのがのんちゃん主演の『天間荘の三姉妹』
3人の設定が少しだけ似ている
特に真ん中が水族館勤務というのが共通しているが偶然だろうか
幼い3人を殺した犯人役は伊島空
お弁当を配られたあとの表情などやばい芝居が印象深い
だが存じ上げない
ア・バオア・クーを連想したが関係ない
新人というわけではなく『菊とギロチン』『コンフィデンスマンJP ロマンス編』『ミッドナイトスワン』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』『カラオケ行こ!』などなど出演作は多い
だが記憶にない
改めて伊島空を探してみよう
劇中歌の『声は風』は名曲
映画で使用された曲としては『誰も守ってくれない』のエンディングテーマとして使われたリベラの『あなたがいるから』以来の衝撃
あとまたしても吉岡睦夫
出過ぎ
2001年のカープの菊地原かよ
配役
会社の事務員の相楽美咲に広瀬すず
美咲の幼少期に太田結乃
美咲のルームメイトで水族館勤務の阿澄さくらに清原果耶
さくらの幼少期に石塚七菜子
美咲のルームメイトで大学生の片石優花に杉咲花
優花の幼少期に吉田帆乃華
スーパーの店員の高杉典真に横浜流星
典真の幼少期に林新竜
高杉の恩師で音楽教師の加山次郎に田口トモロヲ
高杉の彼女の桜田奈那子に小野花梨
湾岸の作業員の増崎要平に伊島空
湾岸の作業員に木村知貴
金髪の湾岸の作業員に鈴木武
ラジオの発信者の津永悠木に松田龍平
花屋の店主の木幡彩芽に西田尚美
彩芽の再婚相手の木幡啓史に望月章男
彩芽の幼い娘の木幡海音に清水珠愛
水族館のベテラン飼育員の村上直行に尾上寛之
水族館の新人飼育員に加村大翔に諏訪珠理
美咲の上司に川島潤哉
美咲の同僚で飲み会の幹事に影山祐子
書類を持ち込む社員に名村辰
書類を持ち込む社員に長谷川ティティ
優花が気になる大学生の大原知基に秋谷郁甫
物理学の大学教授に金子清文
不動産の内覧者の岡田に河井青葉
不動産の内覧者の岡田に小久保寿人
不動産屋の大岩に吉岡睦雄
リフォームの施工業者に笠松伴助
出版社の編集者に新名基浩
事件を語る父親に味方良介
事件を語る母親に土居志典梨
事件を聞く子供に野澤しおり
赤ん坊に気付く男に岡本智礼
赤ん坊に気付く男に一條恭輔
花屋の客に管勇毅
落とし物に気づくバスの乗客に上ノ茗真二
飲み屋のトイレに駆け込む女に小島梨里杏
漁師の井出史生に赤堀雅秋
釣りをする若者に河原楓
大学の警備員に鈴木理学
ビデオ映画のお化け役に鉾久奈緒美
ピアニストのケイン高堀に高堀耕志
幼少期の合唱団のリーダーに高松咲空
路上のダンサーにHoodie fam
ストリートミュージシャンにmoonrider
意外で切ない片思い世界
今月は忙しくて、なかなか映画に行けなかった。やっと観れた、どうしても観たかった3本の内の1本!
何とか間に合った!「ファーストキス」も好調な坂元裕二さん脚本作品。こちらの作品は余り話題になって無かったけど、個人的にはこちらの方が期待大!
ビジュアルからは姉妹3人の恋愛映画かと思っていた。ら!まさかまさかの、ゴースト映画だったとは!!序盤に「杜撰な演出だなぁ」と思っていたのが、全て伏線だったとは!そしてその後は、何と余りにも切ない片思い世界!
設定を受け入れられるかがポイントですが、かなり良い映画だった!
変わらぬ緻密な積み重ねによる脚本!だからこそ、何度も涙が溢れた。
芸達者な3人の主演!
観れて良かった!!
今日は阪元裕吾監督が脚本を執筆した「ゴーストキラー」と連続で鑑賞して、坂元祭りだ〜!と喜んでたら、何と、幽霊祭りだった!!
#坂元裕二
#片思い世界
なるほど…
なかなか行けず今日やっと観てきた。
見終わって考えて出た結論、これは坂元裕二さんが自分の創りたいものを、旬の主役級の俳優を複数オファーして創った作品。なので、不特定多数に見てもらいたいというより、基本的にご自分の思いありきなので、ご自身が満足であればそれでいい。それ以上でもそれ以下でもない。棺桶に入れられる作品が出来た、今までの脚本家人生はこの為にあったというような事おっしゃってますしね。
なので、設定がどうのこうの、あれはなぜ?引っかかるとこは色々あれど、坂元さんからしたら余計なお世話なのかもね笑
だから、作品そのものに対して言うのはやめときますが、ひとつ言うなら、主役級の複数使いはもったいなかったかなと。
ひとつ例に取ると、横浜流星さん。
私の観に行く理由は彼ですが、期待通り素敵な典真くんを生きてました。ただ、全くの素人からピアノ演奏吹替なしですから、途中の撮影中断があったものの、その間9ヶ月練習をしていたわけです。
そして多くの俳優さんがそうでしょうが、他作も複数抱えてます。彼の場合、ピアノ、ボクシング、歌舞伎…お稽古ごとのオンパレードです。この時期被ってたと思います。
勿論、この経験は今後必ず活かされるとは思いますが、それだけの期間を拘束されますよね。
私の中で、坂元さんのすごくプライベート色が強い作品だと感じたので、良く言えば贅沢な起用、悪く言えばなんて気軽にオファーするんだろみたいな。
まあ、坂元ファンはたくさんいらっしゃるので、結果オーライなんですかね。
伏線回収を全てしないと言う選択はないなぁ
3人の主役が生き生きと演じて、癒されるし、序盤の幽霊にも見事にはまった。他の方も書かれているようにシックスセンスやゴーストのようだった。ただ、ラジオとか、生き物には見えると言う伏線を張るところ、これらを肩すかしで終わるとなると、非常にもったいない。アイデイアは良いのだが、設定に縛られて、窮屈感がある。松たか子との組み合わせがいいのかな。この脚本家は。
全うしよう
3人の下を向かず精一杯、生への欲求を全うする姿が清々しく素敵でした。
あと人へ触れることが出来ない点は良いのだが、建物など無機物への対応は文字では違和感を感じづらいのだろうが映像となった際には苦しいものがあった気がする。
すり抜ける等の工夫があっても良かったんじゃないだろうか?けど母を助ける行為などはすり抜けない方が緊迫感が増すのだけど。
面白くない
犯人が救いようのないクズすぎて善悪の区別がハッキリつくから全く深みがなかった。
SF設定にも引っかかるとこ多いし、作り手の泣かせに来ている感が露骨に伝わってきて冷める。
元受刑者が助手席!?
坂元裕二の脚本作品ということで観賞しました。
「怪物」、「ファーストキス 1ST KISS」と見応があったので今回の「片思い世界」もやってくれるだろうと楽しみにしていました。
『なるほど…そういう世界観なんだ!』と少し違和感を感じながらも先の展開を楽しみにしていましたが…!
無差別殺傷の犯人で刑期を終えて出所したのに遺族の母親から元犯人へ車の助手席に誘う展開から一気に冷めてしまいました。
どの方向から考えてもその展開はあってはならないものです。
その展開はもっと慎重に考察するべきだと思いました。
残念です!
元気でね、元気でいてね
ファンタジックな世界観にとんでもなく重いテーマが内包されている今作。
事前情報ゼロで見ましたが、もし実際に幼い子どもを亡くしたり不幸な事件に巻き込まれた人が観たらどう感じたのか気になります。救いになる部分があるといいなと思います。
音楽室での、典真くんと美咲のシーンは邦画史に残る美しさだと感じました。戻れるエンドでも(いわゆる)成仏エンドでもなかったのが個人的にはよかった。ムーンライダーズも同じレイヤーの人たちなのかな。「声は風」がとてもいい合唱曲なのもよかったです。
若手実力派の三人揃い踏み‼️
今作は映画としての出来はともかく、広瀬すず、杉咲花、清原果耶という若手実力派の3人の美しさ、存在感、演技力を堪能する作品ですね‼️清原果耶ちゃんが他人の携帯を覗き込んだり、他人に非常識なことを言ったり、コンサート会場のステージに上がって叫んだり、なんだコイツはと思っていたら、3人の秘密が判明し納得させられました‼️要は3人は幼い頃に無差別殺人の被害者になっており、幽霊なんですね‼️殺された時は小学生だったけど、幽霊も成長するらしい‼️そんな3人の日常と、3人を失って残された家族や友人たちの苦悩が描かれるわけです‼️結論から言うと杉咲花ちゃんの母親は犯人と対峙し、横浜流星は事件のトラウマから諦めていた自らの夢を再び叶えようとする‼️3人はそれを見守るだけの描写で、直接関わらない、関わることができないのが映画としては物足りないですね‼️そして幽霊の細かい設定もわかりづらいところがあります‼️広瀬すずはスーパーで買い物してたし、料理も作ってるし、食事はできるのか、腹は減るのか、毎日違う衣装だし、住居は生きてる人が見たら廃屋に見えるのか、3人以外に幽霊はいないのか⁉️そんなことツッコむ方が野暮なのかもしれませんが・・・‼️そしてラジオの声の主の「自分は戻ってきた」と言うのは結局ガセだったのか⁉️その辺もほったらかしだし、そのラジオの主の設定も掘り下げて活用すれば、もっと映画として面白くなったと思うんですが・・・‼️やはり大林宣彦監督の「異人たちとの夏」と比べてしまう・・・。
片思い世界 観て来ました!!
広瀬すず 杉咲花 清原果那 のトリプル主演と言う予備知識以外は全く知らないままの鑑賞でした。タイトルの『片思い…』と言う題名からして三者三様の恋模様が描かれたり、それぞれの事情がありながらも同居生活をおくる3人の生活や出来事、心の動きを追いながらの成長物語といった内容なのかなと想像しながらの鑑賞で始まりましたが、普通と言う視点からは全く違っていました。
ストーリーはネタバレになってしまいそうなのでふれないようにしますが、鑑賞後の感想は悲壮感漂うことなく、あたたかな気持ちになれました。物語のラストでは今後の3人の生活がこれからも続くと言うところでしたが、何か吹っ切れて前を向いて進んでいけそうなそんな気持ちになれそうなラストでした。
途中、涙無しには観られませんでした。3人のキラキラした旬の女優さんの魅力、演技が光る!!作品でした。そして、今回は横浜流星さんの控えめな深みのあるキャラクター、杉咲花さんのお母さん役の西田さんもとても良かったです。個人的には杉咲花さんの目に込められた演技〔クッキーをお母さんと〔妹〕が焼いている場面でオーブンをのぞき込んで足を踏み外しそうになる場面をじっと見ている場面〕が印象的で何とも言えない深みがあり、嫉妬?の気持ちや心の中が表現されていたと感じました。
是非多くの方に見ていただきたい作品だと思いました!!
三人はずっと一緒だったが…実際は…
「花束みたいな恋をした」の監督脚本コンビによるストーリーで最初はどんな恋愛映画かなと思いました。
東京のとある一軒家で共同生活を送る三人だが実際はある事件で亡くなり幽霊として生活してるのがえっと驚きました。だが、ラストのすずさんと横浜流星の当時の演劇ノートで抱きしめるシーンが幽霊となっても届いたのかなと感じました。そして三人の合唱シーンでも見えなくてもこの声には届いたと思います。
※あと、松田龍平さんがどこで出てるのか気になったんですがラジオの声で出てるのが衝撃でした。
タイトルなし(ネタバレ)
「片思い世界」を観る。2つのテーマがあって、ひとつはネタバレになるので言及できないけど、愛するひと、大切な人、そして憎むべき人に伝えるべきことを伝えようと悪戦することは無駄では無い、あなたがそこにいることの糧になるという物語だよね。
あのラジオの声、最初からこれ誰だろうとずっと気になっていたんだけど、エンドクレジットで「あー、そうかー!」となりました。ついこの前まで◯◯◯◯◯◯◯◯観ていたのに鈍感。ちょっちネタバレすると、このラジオの声の人とムーンライダーズは重要な役回りです。
秀逸なタイトルと曲
タイトルと内容のリンクが心地よい作品。
ぜひタイトルを思い浮かべながら鑑賞してほしい。
監督、脚本、俳優、とにかく豪華な面々が揃っていて鑑賞前のハードルは爆上がり。そのため、鑑賞後は少し物足りない感覚がある。
しかし、ひとつひとつのシーンは美しく、やはり俳優陣の演技は光っていた。
個人的には最後の合唱シーンがお気に入り。それまでに気になる点はいくつかあったが、すべて忘れて見入ってしまった。
「片思い」ってそういうことね。。。
『片思い世界』観てきました!
ネタばれ厳禁、ということで、本日まで予告編以外の情報をまったく入れずに鑑賞。
ただ、大どんでん、みたいな展開ではなくて、割と早々に「シックスセンス」の話なのね、ということが分かる展開。
もう一回どんでん返しがあるのかと思いながら見ていたけど、とくになし。
「シックスセンス」の設定を使っていることを除けば、あとは普通のドラマ展開。もちろん、そのドラマ自体が十分に面白くて、ちゃんと泣ける映画になっています。その点は安心して観に行ってもらえる出来だと思います。そして「シックスセンス」の世界観が「片思い」というタイトルにつながっている、という。
採点するなら、5点満点の3.5点。観に行って損はない作品です。個人的にはど真ん中ではなかった分だけ、4点以上にはならないかな。
個人的に伝えたい点はいくつかあります。
まずは、さすがの杉咲花、ということ。三日月のクッキーを見て泣くところなどは、出色の演技! 他の誰にもまねできない演技力ですね。すごいの一言。
『市子』でアカデミー賞取ってもらいたかった。。。。
それから、坂元裕二は最近、科学ネタにハマっているのか? という点。
『ファーストキス』では「タイムトラベルもの」かつ「バージェス頁岩の生物群」という理系心をくすぐる設定を用い、今回は量子力学の「多世界解釈」の変形版で観客を煙に巻く。多世界解釈を論じた名著『シュレーディンガーの猫がいっぱい』を思い出した観客は僕だけではないはず。
とはいえ、その辺の設定はハードSFみたいにカッチリしてなくて、割とフワっとしてて、突っ込みたくなる人も大勢いるのでは。彼にとっては、要はストーリーテリングの一道具に過ぎないのかもしれない。(僕はキライではないです。)
あと、元気のない時の横浜流星の猫背っぷりはすごいですね。他の作品でも、キャラによっては気になるくらい猫背になる。演技のクセなのかな。
それから、「少年殺人犯」のモチーフについては、ちょっと表面的で類型的かなぁ。脚本で書きたい話の筋のために造形された人物、という感じで、人物像の描き込みが浅すぎる気がしました。作品の方向性からして、そんなものはいらないのかもしれませんが。
盛り上がらず終わる
坂元裕二の自信作らしかったので見てきました。
序盤にシックスセンスみたいな仕掛けがあるけど、まあそれはシックスセンスの真似してるだけなので評価するべきじゃないところ。
で、そのあとなにか驚きの仕掛けがあるのか、あるいは感動物語があるのかと期待するけど、無かった。
そのままぼーっと終わるだけ。
最後の演奏家たちが実は幽霊ってところがちょっとニヤりとするけど、それだけ。
なんやろなあ、ヒロインが三人もいるからそれぞれの物語が3分の1の盛り上がりにしかなってないというか、相乗効果が出てないというか、なんやろなあ。
映画としての「仕掛け」みたいなものがないんだよね。
とにかく心が揺さぶられるような話でもなかったし、能面で見てました。
あとは清原さんだけが顔の大きさが違っててちょっと残酷なものを感じたな。
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