劇場公開日 2025年4月4日

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片思い世界のレビュー・感想・評価

全287件中、181~200件目を表示

2.5脚本が豪華名優役者陣に失礼と思った映画。

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

単純

幸せ

広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんの3人を主演に加えて横浜流星くんに加えた日本役者陣アベンジャーズ。期待いっぱいにしていた映画。
見事に名演するこの役者陣はさすが。でも脚本ストーリーがしっちゃかめっちゃか。
ラストの合唱コーラスがクライマックスなら 矛盾だらけの1つ1つのエピソードに連鎖性が薄い。
死と究極の届かぬ思いへの『片思い』・・テーマはいいけど、脚本が豪華役者陣に失礼と思った映画。

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masayoshi/uchida

5.0予想外の面白さ

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

ピカピカの3人にこのタイトルなのでちょっと勘違いしちゃいます。そこが狙いなのでしょうけど─。それにまんまとハマった自分は、めっちゃ楽しんじゃいました。
ユーモアとか、絵づくり絵つなぎ、カメラワーク、台詞とか色々、様々な趣向を感じられて、かなり見入りました。
楽しさや切なさはもちろんのこと、色んな残念感もしっかりとありつつの、なんかいい・・・っていう作品でした。

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SH

5.0素晴らしいの一言

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

映画の制作発表があってからとても楽しみにしていた作品だったので初日の1回目上映を鑑賞。主演の3人だから成立する映画であり画面が常に贅沢で映像美も素晴らしかった。あと、似たようなシチュエーションを昔想像したことがある自分に少しビックリ。一気に監督と坂元さんのファンです。

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hy

4.5あたたかい映画

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

なんで?とか
どうゆう事?とかじゃなくて
見終わった後に残ったのは
大きな優しさと愛。

目の前にいる人を大切にしよう。

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まろ

3.0一長一短の映画

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

良い場面と悪い場面(シーン)の差が大きすぎる作品。やはり母親の心の移り変わりと変わらぬ娘の思いはかなり良く納得。しかし、灯台のシーンなど意味が不明で回収なしとは、別にシーズン2狙ってないよね。
ラストも流石にテレビ映画すぎるだろう。三人が舞台に上がった俯瞰のショットでエンディングで良いのでは。どう生き抜いたとかネタバレしてるんだからもう見る必要ないし、三人が子供に混じって歌うとか少し引く。
「花束」がかなり良かったので、人気女優三人まとめても期待には応えられないのか?
衣装、美術などオシャレ狙いました感満載で鼻につく。
横浜流星は安定の役どころでもはやお家芸。

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るい

4.0背筋伸ばして

2025年4月7日
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登場人物たちの背景が何も語られないまま、物語が進んでゆく。が、まもなく彼女たちのメルヘンな浮世離れ感が腑に落ち、背景が少しずつ明らかになってゆく。

人はそれぞれに様々な背景を抱えて生きていて、辛い時も少なくはないけれど、やっぱり「背筋伸ばして」生きてゆくのが大切だなと改めて思わせられた作品だった。

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し

3.5ファンタジー⁉️

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

作品の概要を事前に聞いて躊躇しましたが、結果、劇場で観てよかったと思いました。子を思う親、親を思う子の姿には、どうしても涙します。
主役級の女優3人と横浜流星さん、この方々の演技を観るだけでも、劇場に足を運ぶ価値はありますね。
シナリオについては、ラジオネタを除き概ね許容範囲。と言うか、ラジオネタをもう少し何とかしてくれれば…。

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つもろう☆

2.0展開が少女マンガすぎで寒い🥶

2025年4月7日
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演出、展開、演技、全てにおいて漫画すぎ
大島弓子の漫画の世界観をそのまま実写にしちゃった感じ
少しするとその訳もわかるのだが
映画として人が演じる以上この演出は無い
そこに少年の事件が絡むのならなおさらのこと
最終的にお母さん殺人未遂ですよね…なんか雑

広瀬すずの無駄遣いw
久しぶりに睡魔と戦う上映時間でした

ピュアな少女が戯れる系の話が好きな叔父様にオススメ

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HIROKICHI2

1.0拗すぎる演出。

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

坂元裕二脚本ということで期待してたけど、すべてがダメだった。
「気づいてよ」の演出が拗すぎで僻遠な反面「あれ、これはOKなの?」っていう雑なルールが謎。
主演の3人なら余計な演出なしで表現出来るのに、とにかく演出がくどい。妙にダサい衣装とかファンシーなセットとかも苦手。この内容で2時間超はキツかった。

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Akirais

4.5大人のファンタジーだってラフマニノフみたいに難しくなくていい

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ひと口に映画好きと言ってもロマンスやSF、ヒストリーにホラーとその嗜好は様々なので万人に勧められる作品はそう多くはない。この作品は老若男女、できるだけ多くの人に届いて欲しいと思った。ただ、どうしても勧められない人達がいる理由がとても悲しくもある。

【感想】
「物語」の強さを映画に仕立てた手腕に素直に感動した。ギミックやディテールに引っかかりを感じる向きもあろうが、「こころ」への訴えかけを見逃さないようにしたい、そんな風に思う。

【追記】
他の方のレビューの「おじさんのおとぎ話」との例えにあまりにも唐突に図星を突かれてビックリした。女の子を何か素敵なものと思いたいファンタジー。そりゃそうだわと。映画みたいな劇的な事件はなくとも、かつてかけがえのない日々を二人で過ごしたけれど今は同じ空の下日々を重ねているかすら知る術もないんだな、などと時々思いを馳せるのがおじさんという生き物だからね。撮ったのも観て素直に感動したのもセンチメンタルおじさんだったわけですか。

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くつむし

3.0ファンタジーと思ってみれば…⭐︎

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

「花束みたいな恋をした」の坂元裕二と土井監督の作品。
期待して待ち望んでいたのだけど、???な作品だった。
鑑賞前にこののサイトの「ネタバレ」のコメントを一瞬見てしまったのも失敗だったけど
それでも疑問符いっぱいの映画。
無理があるんじゃないかなぁ…、で結局何が言いたかったのか自分にはよくわからなかった。

広瀬すず、杉咲花、清原果耶、横浜流星とすごく贅沢な役者さんを使えたのは脚本家と
監督の賜物かもしれないけど、もったいないくらいだった。

この四人に限って言えば 皆素晴らしく上手くて・広瀬すずはデビューの頃から見ているけど
どんどん上手くなるし、横浜流星は今や旬な男優の一人になった。

坂元裕二の会話劇が好きで彼の作品は必ず見て来たけど少し違う設定だった。
ラストあたりの流星の一人芝居には感動。
もっと色々な作品に出演して欲しい。

最後までどうなったんだろう?と思うことはあったけど松田龍平の声は良かった。

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☆ムーミン

4.0究極の片思いとは?

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

今そばにいる大事な人、またはすでにこの世にはいないけど、大切だった人のことを思い浮かべてしまう、心に響く映画だった

こんな世界があってもいいかもしれないと肯定的に見ることができ、何よりも主人公3人がこれからも元気で過ごしてほしいと思わずにはいられなかった。

とあるシーンで、高温のオーブンを開けようとする女の子を見つめる杉咲花さんの表情が素晴らしかったのと、西田尚美さん、伊島空さん脇役の方々の演技も非常に素晴らしかったです。

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POTESARA

5.0思った以上にいい作品

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

楽しい

低評価のコメントは気にせず、高評価のコメントを頼りに鑑賞しました。
私は鑑賞しに行って良かったと思いました。
先日2回目の鑑賞しました。やっぱり1回目同様泣きました。

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mwdaisensei

4.0ネタバレ厳禁!!

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

知的

紹介記事やレビューを一切見ずに映画館へどうぞ

予備知識が少なければ少ないほど楽しめる映画です
まっさらな状態で、"この世界"と主演3方の透明感を味わうことを強くツヨクお勧めします

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K2

4.03人とも美しい

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

広瀬すずは圧倒的な存在感
杉咲花は演技うまっ 特に歌う姿が綺麗
清原伽耶の妹役は個人的に好み

横浜流星は流石!

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haitanio

4.0コーラスで歌ってみたい

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

何を言ってもネタバレになりそうなのだけど、この映画のメッセージは劇中歌「声は風」にギュッと詰まっている。最後の合唱隊と3人の歌唱シーンは胸がいっぱいになった。

広瀬すず、杉咲花、清原伽耶はプライベートでも親交を深めたようだが、物語の核を担う3人の関係性に反映されていたと思う。いずれも朝ドラ経験者という若手実力派だったからこの物語を成立させられたのだろう。

説明的な描写が少なく観客に委ねる部分や棲み分けという面で矛盾する点もあったけれど、時を止めずに前向きに進もうとする人たちを肯定し、優しく支えてくれるような映画だった。

あと3人の住処の美術や衣装に温かみが感じられて好ましかった。

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may 618

4.0悲しく切なく温かい物語

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

実力派若手女優3人が主演を務めるとあって注目していた本作。けっこう期待していたのですが、公開2日目の朝の時点での評価はなんと3.4!ということでハードルを下げて鑑賞してきたのですが、そんな低評価を跳ねのけるような素敵な作品で大満足でした。

ストーリーは、12年もの間、東京の古い一軒家で本当の姉妹のように仲よく楽しく一緒に暮らし、それぞれ仕事や学業やバイトに精を出していた、相楽美咲、片石優花、阿澄さくらの3人は、大きな秘密とそれに伴う忘れられない強い思いを抱えているのだが、それを相手に伝えられないもどかしさに悩み、その思いと向き合い、折り合いをつけていく姿を描くというもの。

冒頭から、仲はいいのだけれど何か不自然な人物像や生活風景に違和感を覚えます。ほどなくその理由がわかって、ここまでの違和感がスッキリ解消します。と同時に、この切なくも優しい世界になんとなく癒されます。3人の屈託のない笑顔、家族として楽しく暮らす生活ぶり、ちょっとベタに振りすぎている面はありますが、3人の特殊な状況を思うとなんだか微笑ましくもあります。

しかし、そんな3人にもそれぞれに抱える思いがあり、それがそれぞれの物語を生み出していきます。毎朝のバスの中で見かけた昔の友達、久しぶりに再会した母親、忘れようとしても忘れられない憎い男など、彼女たちの”片思い”は、恋愛のそれとばかりは限らず、届かぬ一方通行の思いでもあります。

それは、相手にとっても同じだったのではないかと思います。突然いなくなった彼女たちに対して、周囲の人たちも決して消えることのない思いを抱き、それを伝える術もなく、苦しんでいたことでしょう。そんな相手の思いを知ったことで、彼女たちの思いは昇華したのではないでしょうか。それぞれの相手とわかり合えたとは言えないまでも、その思いは伝わったのではないかと思います。

会えないから、いなくなったからといって、その思いがなくなったわけではありません。私ももう会えない家族や友達を思い出し、彼らもきっとどこかで…と思うと、心が少し温かくなるのを感じます。悲しく切ないストーリーではありますが、3人の明るい未来を感じさせるラストに心癒されます。

主演は、広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんで、まるで本物の姉妹を思わせるような演技はさすがの一言です。脇を固めるのは、横浜流星さん、小野花梨さん、伊藤空さん、田口トモロヲさん、西田尚美さん、moonridersさんら。

今回は上映後に舞台挨拶中継があり、主演の3人に加えて、土井監督と脚本の坂元裕二さんが登壇されました。主演の3人のトークからは、真摯に役に向き合い、丁寧に演じたことが伝わってきました。また、坂元さんの「3人で一人みたいなところがある」という言葉にハッとしました。異性への思い、家族への思い、元の生活に戻りたいという思い、このまま3人で暮らしたいという思い、消えることのない恨みや憎しみ等、きっと3人の中に全てあったことだと思います。あと、杉咲花さんの「その人の思いはその人にしかわからない。勝手に想像してもそれが正しいとは限らない。」という言葉が印象的でした。全くそのとおりです。だからこそ、“伝え合える世界”にいる私たちは、誤解のないように伝えないといけないし、相手の思いにも耳を傾けないといけないですよね。

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おじゃる

3.0びっくり

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

驚く

斬新

癒される

日常とか恋愛とか普通の映画だと思ったらびっくり、思っていたのと違う映画でした。違和感はすごくありましたが、だんだんこの世界観に慣れてきて楽しめました。キャストは映画好きも納得の旬な俳優で、映画館で今見るべき作品だと思います。

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タベ

2.5これは。。。

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

いつ面白くなるのかと思ったら遂に最後の合唱がはじまっていた。

『ファーストキス』同様、劇中のSF設定の「え?」というところが解消されないまま突き進むのでちょっと置いていかれる。スーパーカミオカンデとか素粒子とか霊界通信ラジオみたいなのを並べて、今起こっている世界を説得しようとしているのだが、人にぶつかって倒れるけれども車は通り抜けるし、物は動かせるのか動かせないのかわからないし、また何ができて何ができないのかの説明芝居をスーパー女優3人がわちゃわちゃ繰り広げているうちに時間は進むのでもったいない。

そして物語の駆動部分のとある事件。同じモチーフを是枝監督がやったらこの辺はいやらしいくらいに深掘り設定してくるだろうけど、そこが割と大雑把な泣かせと大雑把なサスペンスにしかなってなくて、言ってみれば突っ込みどころ満載の描写が連続してゆくためなかなか心は動かされない。特に西田尚美と横浜流星パート。もちろん芝居が、というより設定というか段取りというか、要は演出が。。

それと、正直この設定でなぜ犠牲者を美人3人にしたのか。姉妹でもなくたまたま美人に成長しちゃったのか。横浜流星に言い寄る女性が小野花梨なのは何かのバランスなのか。更に広瀬すずは腹が減ってひとりぼっちとかの設定の割には制服ごとお金持ち学校風というか、俯瞰でくるくる回るところを見ていると、文化系男子、文化系おっさんの思い描く少女コミック趣味の世界に見えてしまう。

自分は今のところ坂元裕二のファンタジーとは相性が悪い。

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ONI

4.0愛おしい人を思う想いが溢れ出す

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

東京西部の街。
公園を抜けた先に在る昭和レトロの瀟洒な洋館に
二十歳そこそこの女性が三人暮らしている。

『美咲(広瀬すず)』『優花(杉咲花)』『さくら(清原果耶)』の
顔は似ておらず、どうやら血の繋がりは無さそう。

ただ、和気藹々とじゃれ合う姿は、
姉妹と言っても良い親しさを感じさせる。

が、冒頭からのシーンの積み重ねで、
観客の側は違和感を抱き始める。

三人の暮らしは、何か変なのだ。

『美咲』はオフィスで働き、同僚との飲み会にも参加する。
『優花』は大学で量子力学を専攻し、
『さくら』は水族館でアルバイトをしている。

目覚ましが鳴ると起き、朝食を共に食べ、
弁当を持って出かけ、夜にはガールズトークに花が咲く。

なのに、付いて回る不自然な空気は何だろう?

全体尺の二十分を過ぎた頃だろう、
驚愕の事実が提示され、それまでの不穏な感覚に得心が行く。

彼女たちには見えていても、
周囲の人々に三人は見えない存在なのだ。

十二年前のある悲しい事件が関係しているのだが、
それと判らせるまでの導線が途轍もなく巧い。

監督の『土井裕泰』と脚本の『坂元裕二』の職人芸で、
とりわけ後者は、今年公開の〔ファーストキス 1ST KISS〕に続き
不条理な世界観の魅せ方が抜群に長けている。

とは言え、片方には見えていて、
もう片方には見えていないのは、
現実の世界でも多そう。

小さくはタイトルにもなっている
「片思い」がまさにその典型例。

大きくは社会の中で見えない存在の人々で、
実際は多くいるだろう。

姿が見えないのと同様、
彼女たちの声も周囲には聞こえない(勿論、体感することも)。

幾つかの危機的なシチュエーションが描かれ、
自分たちが無力なことは分かっていても、
三人はなんとかしようと知恵を巡らせ動き続ける。

それを更に傍観している我々は、
忸怩たる思いでただ目を凝らすのみ。
なんと歯がゆいエピソードの積み重ねだろう。

終盤に向け、異なる次元に住む彼女たちを
この世界に引き戻す可能性が示唆される。

それには、現世で生きる人と
心を通わす必要があるのだと。

三人が幼い頃に所属していた合唱団で
ピアノを弾いていた『高杉(横浜流星)』は
『美咲』に何かと気を掛けてくれていた少年。

しかし、事件のあとは自分を責める気持ちから
心を閉ざしていた。

意を決した『美咲』が『高杉』に再び向き合うことで、
奇跡は起きる。

ラストシークエンスでの合唱は、
歌詞を読み込めばより思いが深くなる。

喪失からの再生が見事に編み込まれ、
シーンだけでも胸が熱くなるのに、
感動を増幅させてくれる。

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ジュン一
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